IBMには、AIに対する4つの信念があります。本稿ではそのうちの2つである「オープン」と「信頼」について、これらが生み出す利点と、それを世の中に届けるためのIBMの取り組みについて説明します。オープンであることの利点は、最先端技術をスピーディーに市場に届けられることと、透明性が担保され利用者が適切なAIモデルを選択できることです。また、信頼できるAIの利点は、安心してビジネスに使えることです。ぜひIBMと共に、安全で安心して使えるAIの未来に向けて取り組んでいきましょう。 望月 朝香 Mochizuki Tomoka 日本アイ・ビー...
テクノロジーが飛躍的に進化し、生成AIの登場によってITの「決定的な転換期」が訪れています。2024年、100号となるProVisionでは、このIT転換期においてIBMの考える重要な5つのテーマを取り上げて特集していきます。IBMフェロー、技術理事がそれぞれのテーマを紹介します。 二上 哲也 Nikami Tetsuya 日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員/IBMフェロー/コンサルティング事業本部 CTO 1990年に日本IBMに入社以来、Java/WebやSOA、API...
色々なお店が集う「モール」のように、企業、業界、世代の枠を超えた仲間と自主的に研究活動をする取り組み「2023年 ナレッジモール論文 」のなかでも、特に優秀な成果をあげられた論文をご紹介します。所属・役職等は2023年11月時点の情報です。 IBM Community Japanメンバー部門 論文タイプ 賞 論文タイトル 執筆者 論文紹介 事例型 優秀賞 デジタルプラクティス賞 コード生成ツールの導入判断のための評価方法の提案 株式会社エクサ 堀 扶 本論文は...
IBMは、IBM watsonxを通じて、様々なIBM製基盤モデルやオープンソースモデルを提供することで、業務に応じて適切な基盤モデルを選択できる「マルチ基盤モデル」を実現しようとしています。タスクによって使い分けることができる複数のIBM製基盤モデル(Slate、Sandstone、Granite)について、モデルサイズに応じた適応方法、ROIを高める運用方法とともに IBM 技術理事の倉田 岳人が解説します。 倉田 岳人 Kurata Gakuto 日本アイ・ビー・エム株式会社 IBM 技術理事 / 東京基礎研究所 AI...
AIの急速な進化により仕事の仕方は大きく変わりつつあります。AIは単なるツールの域を超え、企業にとってビジネス構造そのものを改革する鍵となります。AIとの関わりの今と未来について技術リーダーの対談をご紹介します。 対談者紹介 立花 隆輝 Ryuki Tachibana 日本アイ・ビー・エム株式会社 社長室 watsonxプロジェクト・マネージャー、エグゼクティブ・プロジェクト・リード、シニア・テクニカル・スタッフ・メンバー 山田 敦 Atsushi Yamada 日本アイ・ビー...
生産年齢人口の減少に伴う急激な人手不足の深刻化。 自然言語対話と指先ひとつで日常業務を自動化し、あらゆるビジネス・パーソンの生産性を飛躍的に向上させる、IBMの次世代デジタル・レイバー:IBM watsonx Orchestrate をご紹介します。 プロローグ 「貧しい靴職人のおじいさんが革を置いたまま寝ると、眠っている間に立派な靴が出来上がっていました。靴を作ってくれていたのは、なんと小人たち・・・」 これは、グリム童話の『小人の靴屋』のお話です。この仕事やる時間がない、そもそもやりたくない、でもやらなきゃ、なんていう時に、...
お客様との共創を通じた知見が切り拓く未来。「体験をもとにアイデアを具現化する」専属部門を統括する村澤 賢一が解説します。 はじめに 世界中のIBMに、お客様との30〜90日間にわたる共創に専心し、価値創出と早期の技術価値検証を行う専任組織「クライアント・エンジニアリング(CE: Client Engineering)」が配置されたのが2021年。さまざまな業界や組織から集まった異能のプロフェッショナル集団が、ひと月以上にわたって無償でお客様との価値共創に取り組むという活動を2年半ほど続けてきました。 今回、「CEの活動を通じて得た学びを広く共有させていただくことが...
サステナビリティーは ソリューション選択における優先基準に。ビジネス成長とグリーンITの両立に向けたIBM zSystemsとIBM Powerのサステナビリティーへの取り組みついてご紹介します。 はじめに 本稿ではIBM®インフラストラクチャーにおけるサステナビリティーへの取り組みについて取り上げます。サステナビリティー実現に向けたIBMの取り組みについて述べた後、その経験を元にどのようにお客様へ価値をお届けすべく製品に取り入れているか、また、取り組みに関する個々の製品例として、IBMインフラストラクチャーからIBM zSystemsおよびIBM...
「 IBMの5つの価値共創領域を構成する重要技術 」シリーズ 第4回 (全7回) 環境・社会・経済など多岐にわたる持続可能性。近年、重要な経営戦略の一つと位置付けられるサステナビリティーについて、喫緊の課題とされる背景、取り組むべき方向性を関連技術とともに解説します。 はじめに 企業にとってサステナビリティーはかつてのような社会貢献(CSR:Corporate Social Responsibility)という位置づけではなくビジネス課題そのものになっています。しかし、ひとくちにサステナビリティーと言っても...
論文執筆がエンジニアにもたらす価値とは。IBM Distinguished Engineerであり数々の論文の審査を担当する久波 健二が解説します。 世の中のスピードが加速し、社会やビジネスが急速に変化しています。企業・業界・世代の枠を超えた多様な人々がチームを組み、異なる視点でアイデアや知見を交換し、成果の集合体として「論文」を世の中に発信していく共創活動( *1 )を日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)では推進しています。手軽に知見を共有できる様々なツールが一般的に浸透するなか、規定に沿って推敲を重ね、学術的なイメージもある「論文」を執筆することは...