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2023年ナレッジモール論文 - 入賞論文の紹介

By IBM ProVision posted Tue March 12, 2024 04:23 AM

  

色々なお店が集う「モール」のように、企業、業界、世代の枠を超えた仲間と自主的に研究活動をする取り組み「2023年ナレッジモール論文」のなかでも、特に優秀な成果をあげられた論文をご紹介します。所属・役職等は2023年11月時点の情報です。

IBM Community Japanメンバー部門

論文タイプ 論文タイトル
執筆者
論文紹介
事例型 優秀賞
デジタルプラクティス賞

コード生成ツールの導入判断のための評価方法の提案

株式会社エクサ 堀 扶

本論文は、AIを用いたコード生成ツールの導入を考える組織や個々の開発者にとって有益な論文です。組織がコード生成ツールの導入を決定する際のリスク評価と効果評価の手法を提案し、具体的な計測結果に基づいてその有効性を検証しています。本論文のアピールポイントは、具体的な評価方法の提示と実際の計測結果に基づく分析により、生成AIの導入を検討する組織が具体的な導入判断を下す際の参考になる点です。
※2024/2/1 Azure OpenAI Studio gpt4-32k にて生成した紹介文を一部加筆訂正して作成しました。

奨励賞

ITインフラ作業の効率化に対する「自動化2.0」の可能性と課題

株式会社トインクス 佐藤 申

株式会社トインクス(以下、当社)で運用しているサーバの台数は、年々増加傾向にあります。この増加に対応するため、サーバの設計・構築のような IT インフラ作業について、今まで以上の効率化が求められています。 人的リソースが限られている中で今まで以上の IT インフラ作業の効率化を実現するためには、既存のルー ルや手続きに囚われない業務の変革が必要と考えました。 さらなる IT インフラ作業の効率化を実現するため、レッドハット社が提唱する「自動化 2.0」という概念に着目しました。本論文では、自動化 2.0 を実現することで、IT インフラ作業を大幅に効率化可能なことを示します。
提言型 優秀賞

アジャイルの受託開発実現に向けて

高山 隆一(元 株式会社アシスト)

本論は、内製化に舵を切れないユーザー企業のアジャイル開発のあり方への提言です。
この課題設定は、アジャイルは内製開発向きと言われ、受託開発やSIでは実施が難しいという問題意識に基づきます。
多くのユーザー企業は長年ベンダーに業務委託する形でシステム開発を進めてきたため、内製化でアジャイル開発を進められるほどに体制や要員育成が整備できているところは、まだ少ないというのが現状です。このようなユーザー企業が、ベンダーと協力しながらアジャイル開発を進め、将来的に内製化の足がかりとなるようなアジャイルの受託開発の実現を目指します。

IBM部門

論文タイプ 論文タイトル
執筆者
論文紹介
事例型 優秀賞

IBM Cloud Pak for Data  Db2 マルチクラスターHADRの構築

日本アイ・ビー・エム株式会社 上林 裕之

日本アイ・ビー・エム株式会社 下川 美香

本論文は、異なるリージョンのIBMクラウドVPC環境に構築した IBM Cloud Pak for Data上のDb2間で、データベースの高可用性を実現するHADRを構築するための手順について記述したものです。論文で記述した構成ではIBMクラウドのトランジットゲートウェイやロードバランサーの機能を駆使して、セキュリティー的に保護されたVPC間でのデータベースの高可用性を実現しており、リージョンレベルのクラウドの障害にも対応可能なデータベースの高可用性の構築に役に立てれば幸いです。
奨励賞
デジタルプラクティス賞

Watson の文章解析を用いた保全指示表作成システム

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社 伊集院 絵里香

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社  丹正 淳文

本論文ではWatson の文章解析機能を使った保全指示表作成システムの開発事例について解説しています。お客様の知見をロジックに組み込み、膨大な情報をシステムで一括解析することで誰でも適切な文書の作成が可能となり、業務効率を向上させたことがポイントです。NLUに対し業界固有の言葉を学習させたWKSのモデルを連携させ、独特な言い回しをもつ文章に対しても精度の高い文章解析ができるように工夫しました。専門文書などの分析・活用をご検討いただくきっかけとなれば幸いです。
提言型 優秀賞

数理最適化によるAI Chiplet設計に向けて

日本アイ・ビー・エム株式会社 藤井 亮

日本アイ・ビー・エム株式会社 阪本 正治

日本アイ・ビー・エム株式会社 小西 研司

日本アイ・ビー・エム株式会社 小島 克俊

Chipletとは単一のサブストレートの上に複数の小さなチップを高い集積密度で搭載して、あたかも単一のチップのように機能させる技術の総称です。本論文では、サブストレート上でのチップの配置設計に対して、数理最適化を適用し、通信消費エネルギー量、温度、原価などのトレードオフを最適化するモデルを作成し、有効性を検証しました。微細化が進む半導体チップの設計・製造におけるトレンドを知りたい方、また、設計業務への数理最適化の適用に興味のある方に読んでいただき内容となっております。
奨励賞

外部サービス連携における障害検知と高可用性設計手法

日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社 長澤 英樹

当論文では、DXの推進をはじめとしたオンプレミスに留まらないシステム間連携における高可用性の維持・設計について記述しています。
従来のモノリシックな構造から可用性要件が異なる外部サービスを取り込んだシステムが一般的になる中、システム構成の複雑化が進み、一旦障害が発生するとより社会生活に重大な影響を及ぼすことは、過去の事例でも明らかです。
当論文では、密結合・疎結合での可用性設計の差、有効な障害検知の評価方法、障害発生時のダメージコントロールの考え方を中心に解説しています。
可用性設計は100%の正解があるわけではなく、当論文が幅広い技術者の方々を巻き込んだ知見の集約の一旦となれば幸いです。

ナレッジモール論文 最終審査員 

審査委員長

森本 典繁
日本IBM 副社長執行役員 最高技術責任者 兼 研究開発担当

 IBM Community Japanメンバー部門

  • 伊藤 誠 様
    かんぽシステムソリューションズ(株) システムサービス本部 ホストインフラ部 部長
  • 加藤 美千子様
    SOMPOシステムイノベーションズ(株) 2期開発本部 2期アプリ1グループ  チーフリーダー
  • 川添 祥宏 様
    みずほリサーチ&テクノロジーズ(株) 技術開発本部 技術開発推進部  アライアンスマネージャー
  • 齋尾 和徳 様
    三菱総研DCS(株) 産業・公共部門 産業・公共企画部長
  • 提箸 眞賜 様
    NPO法人 CIO Lounge. 理事
  • 久波 健二
    日本IBM 技術理事 IBMコンサルティング事業本部 ハイブリットクラウド・サービスCTO
  • 倉島 菜つ美
    日本IBM IBMフェロー IBMコンサルティング事業本部 ビジネス・トランスフォーメーション・サービスCTO

IBM部門

  • 我妻 三佳
    日本IBM 常務執行役員 IBMコンサルティング事業本部 ハイブリッド・クラウド・プラットフォーム担当
  • 福田 剛志
    日本IBM 執行役員 東京基礎研究所 所長
  • 野波 衆太郎
    日本IBM 執行役員 兼 技術理事 テクノロジー事業本部 クライアント・テクノロジー推進担当
  • 田端 真由美
    日本IBM 技術理事 IBMコンサルティング事業本部ハイブリッド・クラウド・サービス ハイブリッド・クラウド・マネジメントデリバリー・トランスフォーメーション
  • 坂本 佳史
    日本IBM 技術理事 最高技術責任者・エッジコンピューティング


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