TechZone Blog 第3弾は、IBM データ・レジリエンシー・ソリューション IBM Storage Defender の製品のひとつである Data Protect です。
「IBMストレージ・ソフトウェア一枚もの集」でご紹介したこちらです。

バックアップ製品というのはわかったけど、ユーザー・インターフェースは日本語? 操作はわかりやすい? バックアップ時やリストア時の指定はどんな選択肢があるの? そんな疑問も TechZone で確認できます。デモをご要望のお客様にも TechZone でデモができます。
この記事では、TechZone を試す方には簡易的なガイドとして、試せない方には Defender Data Protect のバックアップ/リストアまでを体験した気になれる画面ショットと解説をお届けしたいと思います。
もくじ
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Defender Data Protect デモ環境の申込み
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Defender Data Protect デモ環境概要
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IBM Storage Defender へのログイン
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Data Protect ダッシュボード
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バックアップ
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リカバリー
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まとめ
当記事のデモの内容はライブラリからファイル形式でダウンロードも可能です → ライブラリ
1. Defender Data Protect デモ環境の申込み
TechZone Defender Data Protect の申込はこちらから: TechZone - Defender Data Protect ※ 2025/10/1以降利用可能
TechZone の申込手順については下記記事の「3. TechZone の使い方」で解説していますので、参照してお申し込み下さい。
TechZone Blog #1 IBM Technology Zone (TechZone) で IBM ストレージ製品に触ってみよう
※ TechZone を利用できるのは IBM 社員とパートナー様です。お客様は IBM 社員またはパートナー様にデモのご要望をお伝え下さい。
2. Defender Data Protect デモ環境概要
申込後に届くアクセス情報には次の URL、ユーザーID、パスワードが記載されています
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IBM Storage Defender
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VMware ESXi
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vCenter
Data Protect の操作は SaaS の GUI、Data Management Service (以降、DMS) で行います。
Data Protect サーバーやバックアップ対象の VM はフランスのモンペリエ環境の VMware 環境で稼働しており、OpenVPN を経由して VMware ESXi にアクセスすることもできます。

3. IBM Storage Defender へのログイン
IBM Storage Defender のポータルには他の Defender 機能もありますが、その中から Data Protect の GUI を起動します。
- IBM Storage Defender の URL にアクセスします(2段階認証)
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表示されたダッシュボードで、左側のタイル「Data Management」をクリック
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次の画面の真ん中の「Launch Data management」をクリック
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新たなタブに Data Management Services (DMS) が表示されます
デフォルトでは英語画面が表示されますが、右上の「User Account」アイコンを右クリックして User Preferences を選択し、表示言語を日本語に変更することができます。

4. Data Protect ダッシュボード
始めに全てのクラスタ―のダッシュボードが表示されます。
TechZone 環境は1つの Data Protect クラスタ―しかありませんが、DMS では複数クラスタ―を一元管理することができます。
(全てのクラスタ― All Clusters を選択した時の画面)

左上のメニューで「すべてのクラスタ―」の選択から「Dataprotect_DMS_DEMOx」という単一のクラスタ―表示に切り替えます。

「Dataprotect_DMS_DEMOx」のダッシュボードでは、このクラスタ―の情報や「データ保護」など、Data Protect クラスタ―の操作メニューが表示されます。

5. バックアップ
5-1. バックアップ対象の指定
TechZone では仮想マシンのバックアップ/リストアを行うことができます。
バックアップ設定はメニュー「保護」の画面右上の「保護」ボタンからします。
「新規保護」ウィンドウの「オブジェクトの追加」から、はじめに「ソースの登録」で対象となる vCenter または ESXi ホストを登録します。事前に提供された ESXi ホストの IP アドレス、ユーザーとパスワードで登録します。登録されるとvCenter または ESXi ホスト上の VM が表示され、選択できるようになります。
VMフォルダやVM単位などでバックアップ対象を選択します。
「自動保護」のアイコンをクリックすると自動保護がオンになり、今後フォルダに追加されるVMを自動的にバックアップ対象にすることができます。

5-2. ポリシーの設定
続いて「新規保護」ウィンドウの「ポリシー」でポリシーを指定します。
「保護ポリシーの作成」を選択すると取得頻度や保管期間などが指定できる画面が表示されます。

ローカルの保管期間以外に、レプリケーションやアーカイブもここで設定できます。
加えて画面右のポップアップのメニューからは「定期的なフルバックアップ」なども設定できます。
TechZone で提供しているデモガイドでは他にも多数のオプションについて紹介していますので興味ある方は見て下さい。
5-3. 保護グループの作成と初回バックアップ実行
バックアップ対象とポリシーとを「保護グループ」として名前をつけて保管します。
保管すると初回バックアップが開始されます。初回はフルバックアップですが、その後は永久増分バックアップです。

保護グループ名をクリックするとその中のVMのバックアップ状況が表示されます。

さらに ESXi ホストや vCenter にアクセスし、 VM スナップショットが実行され、バックアップ後にスナップショットが削除される様子も確認できます。
(vCenter 画面)

6. リカバリー
6-1. リカバリー対象の指定
リカバリーはメニュー「回復」から行います。
ここではバックアップ済みの仮想マシンをリカバリーします。
対象はVM名やワイルドカードで検索することができるので簡単に特定できます。
対象を選択したら、どの時点のバックアップから戻すかを選択します。

6-2. リカバリー方法の指定
次に回復先と回復方法を指定して、「回復」を実行します。

6-3. リカバリーの実行
実行開始後僅かな時間で「即時回復」が完了するのが確認できます。1VMだけですが、まさに「即時回復(インスタントリストア)」です。
「データストア移行」は進行中でデータは転送中ですが、この時点で vCenter や ESXi ホストから、即時回復した VM が起動されてアクセス可能であることを確認することができます。

暫くするとデータの転送も完了します。

以上で仮想マシンのリカバリーは完了です。
Data Protect のバックアップ/リストアを体験した気分になっていただけたでしょうか。
7. まとめ
TechZone の Defender Data Protect は容易に製品に触れられる環境が用意されており、自己学習やデモにお勧めです。制約も幾つかありますが、みなさまの製品理解に活用していただければと思います。
次の TechZone Blog 第4弾は待望の Fusion を予定しております。乞うご期待!
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