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IBM DevOps開発ソリューションのご紹介

By Atsushi Kurokawa posted 29 days ago

  

DevOpsとは?

DevOpsは開発(Development)と担当者(Operation)が連携して協力することから成り立っていて、現在では企画から製品化、そして顧客からのフィードバックを迅速に行い顧客のニーズに素早く対応する手法です。DevOpsという単語は2009年のオライリー主催のイベント「Velocity 2009」において、Flickr社のエンジニアにより初めて公の場で用いられ広く浸透しています。各作業をパイプライン(ツールチェーン)として一連に自動化することがポイントであり、文化(カルチャー)、プロセス、ツールが重要とされています。

最近はDevSecOpsということで、開発、運用、セキュリティを密に連携させ、シフトレフト(ある工程を通常よりも前倒しで実施すること)の考えのもと、DevOpsで開発後に実施していたセキュリティ対策を前倒しで実施することで、問題の早期検出による対応コストを削減できる取り組みに広がっています。

日本でもDevOpsを実践している企業は増えており、2012年のIDCの調査結果によるとDevOpsの実践率は年々上昇し続けており、2022年では59.3%となりました。

IBM DevOps開発ソリューション

IBMはメインフレームやIBM i (AS400)のターミナル端末の開発ツールを提供していました。1998年にJava EEのアプリケーションサーバーのWebSphere Application Server(WAS)が出荷されて以降、Javaに注力しており、その開発プラットフォームをEclipseとしてオープンソース(OSS)化しました。Eclipseは多くの開発者に今でも利用されています。IBMのデスクトップ製品(開発者がPC端末で使う製品)もEclipseベースが多く統一したインターフェースを提供しています。

2002年にRationa社を買収し、要求ー設計ー開発ーテストービルド/リリースと開発ライフサイクルをトータルでカバーしています。製品だけでなく、開発プロセスやコンサルティングサービスも提供しています。Rational Unified Process (RUP) の開発プロセスはアジャイルやDevOpsの流れを受けて、IBM Garageのようなサービスに引き継がれています。

現在はオートメーション、サステナビリティー、インフラストラクチャー(z, Power, IBM Cloud)の組織に分かれて開発ツールを提供しています。

オートメーションでは、Rational事業部から提供していたツール(Rational Application Developer, Rational Software Architect, ClearCase, ClearQuest, Build Forge, Rational Test Tools, UrbanCode)などに加え、GitLab Ultimateを提供しています。

2023年12月にDevOps.automationという新コンセプトを発表しました。これは上の図のRational Test ToolsとUrbanCodeの領域で、計画、開発、テスト、デプロイ、アクセラレートという5つから構成され、AIを製品に組み込み、それを利用することでDevOpsを実現するものです。英語になりますが、DevOps Automationコミュニティーがありますので、最新情報はこちらからも入手可能です。

これに伴い、一部の製品で新バージョンから製品名称が変更になっています。パーツ番号(PID)は変わっていませんので、ソフトウェア・サブスクリプション&サポートを継続いただいていれば、製品アップグレードおよびテクニカル・サポートをご活用いただけます。

個々の製品についてはまた別の機会にご紹介させていただきます。ご質問はコミュニティーのディスカッション機能をご活用ください。

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