IBMが1994年にネットワーク・コンピューティングを提唱、そしてインターネットによるビジネス革新のコンセプトとしてe-businessを発表し、世界的な規模で展開することを表明したのは1997年10月のことです。以来4年の間に、B to C(対消費者)やB to B(企業間)の新しいビジネス・モデルが次々と生み出され、その具体的なアプリケーションも多くの企業で実践されてきました。そして、その中で、次への発展に向かう際の課題と方向性も明確になってきました。IBMは、現状の種々の課題を解決し、e-businessを次世代のステージへと発展させるためのカギは、インフラストラクチャー(基盤)の再整備と、システム間のインテグレーション(統合化)になると考えています。そして、お客様に次世代e-businessの大きな価値を享受していただくために、新しいテクノロジーの研究開発に意欲的に取り組み、その成果としての新製品を続々と発表しています。本号の「マネジメント最前線」では、まず、IBMが目指す次世代e-businessの方向性とそのために必要なインフラストラクチャーの構成要素を紹介し、続いて、統合化のためのハードウェア・テクノロジーやサービスについて報告しています。実践への参考に資するところ大と思われる、現場の技術者からの論文と併せてお読みください。
2002年1月 PROVISION 32号