IBM Community Japan 考える未来へ、仲間と
医療分野でのテクノロジーの活用は年々進んでおり、がん医療も含め予防・診断など様々な角度からその向上を支援しています。乳がんは日本人女性がかかるがんの中では近年もっとも頻度が高く、若い年代から働き盛りを中心に年間9万人が新たに罹患されています。早期発見により高い確率で治癒する病気のため、病気と早期発見への正しい理解と啓蒙が重要になっています。
2020/11/27に開催したTechnology at a glanceでは「がん医療とテクノロジー」をテーマに、慶應大学の林田先生をお迎えし乳がんの治療に対する思いとオーダーメード治療を実現するためのICTの活用の可能性について講演いただいた後、日本IBMの乳がん認知度向上プロジェクト PINK RUN*のみなさんと「早期発見・治療・ITとの協業/協働」について議論を通じて理解を深める二部構成でお届けしました。
林田哲先生は、慶應義塾大学病院においてがんゲノム医療プロジェクトを主導されています。最先端の個別化医療を目指した臨床研究において、乳がんの予後の予測などを行うための臨床研究分析基盤をIBM Cloud上に構築し、ICTを活用して高度な乳がん治療方法の研究を推進されたことで2020年8月にIBM Academic Awardを受賞されました。
本講演では、ゲノム医療の最新研究と慶應義塾大学病院で進められているAIホスピタル事業についても紹介いただきました。近未来の医療のどこを目指しているのか、テクノロジーが医療にどのように応用可能かを、ぜひ一緒に考えてみませんか?
*PINK RUNは乳がん検診の受診促進と乳がんへの理解を深めるため2017年に発足した社内のボランティア・コミュニティです。2020年からは健康全般に幅を広げて活動しています。
【第一部】IBM Global University Program / IBM Academic Award 受賞記念講演
「がん医療がテクノロジーに期待すること」~ゲノム医療新時代を迎えるために~
【講師】
林田 哲 氏(慶應義塾大学医学部乳腺外科専任講師)
1998年慶應義塾大学医学部卒業。2001年慶應義塾大学助手(医学部外科学)、2006年より米国ハーバード大学医学部にて博士研究員を経て、2008年より慶應義塾大学医学部外科学助教、2015年慶應義塾大学医学部外科学専任講師、現在慶應義塾病院ブレストセンター長を兼任。
【第二部】パネル・ディスカッション
モデレーター
大久保 そのみ さん(日本アイ・ビー・エム株式会社 テクノロジー事業本部 テクニカルセールス 執行役員 / PINK RUN コミュニティリーダー)
パネリスト林田 哲 氏(慶應義塾大学医学部乳腺外科専任講師)
池田 望 さん(日本アイ・ビー・エム デジタルサービス株式会社 社会・産業事業部 エンタープライズ アプリケーションズ本部 FM/BA / PINK RUN コミュニティメンバー)
※所属は2021年1月現在の所属
ビデオ中の「ポーン」という音はWebexへの入退室時に鳴る音です。耳障りかと思いますがご容赦ください。00:59:40