
cosmos newsletter 2025年秋号
リーダーメッセージ
皆さん、こんにちは。前cosmosリーダーの倉島です。
ハロウィンも終わり、11月になると同時に一気に冬の気配が近づいてきたように感じます。東京都心では11/2(日)の午後「木枯らし1号」の発表基準を満たす8m/s以上の最大風速を観測したそうです。朝晩の気温差も大きいので、風邪などひかないよう、お気を付けください。
さて、cosmosでは、ハロウィン当日の10/31(金)に年次イベントcosmos day 2025を開催いたしました。日本IBM、キンドリルジャパン、レッドハットの3社の社長が揃って会場に足を運び、技術者の背中を押す力強いメッセージをくださったことが印象深かったです。また、冒頭では私からcosmos新リーダー体制についての発表をさせていただきました。cosmosは2025年11月より、リーダー田端さん、サブリーダー箱嶋さんの体制となります。新体制になっても変わらずcosmosは元気に活動を推進してまいりますので、これからも応援&様々な企画へのご参加をよろしくお願いいたします。
今回のニュースレターのコンテンツを少しご紹介します。人気コンテンツ『DEさんの一日』は、『技術リーダーの一日』とタイトルを改め、様々な技術リーダーをご紹介していきます。今回ご紹介するのは、キンドリルジャパンでデータ&AI 推進を担うDEの劉功義さんです。また、『リーダー x 女性技術者インタビュー』では、IBMのチーフ・ダイバーシティー・オフィサー(CDO)今木正英さんにお話を伺いました。少し時間が経ってしまいましたが、今年も参加した中高生向けイベント『夏学』の様子、そしてつい先日開催したcosmos day 2025の速報も掲載します。そして最後に、私がcosmosリーダーとして過ごした4年間を振り返ったメッセージを書かせていただきました。今回はいつも以上に盛りだくさんのcosmos newsletterです。どうぞお楽しみください。
最新ニュース
技術リーダーの一日
Kyndryl社の劉功義さんに、キャリアの転機やDE(Distinguished Engineer)への挑戦等、幅広くお話しいただきました。
リーダー x 女性技術者インタビュー
今回は日本IBM Chief Diversity Officerの今木正英さんにお話を伺いました。
夏学2025 参加報告
女子中高生の最先端技術体験(メタバースと量子コンピューター)をご支援しました。
cosmos day 開催速報
本年のcosmos dayは総勢280名を超える技術者が参加し、交流を楽しみました。
cosmos リーダーとしての4年間の活動を振り返って
4年間cosmosを率いた倉島さんが卒業に寄せる思いとは?
cosmos 運営メンバーによるブログリレー
cosmos コアメンバー3年目の鈴木祥子です。私は大学からずっと女性が少数の環境におり、特にそこにネガティブな要素を感じないままこれまでやってきました。cosmos運営メンバーになってみて初めて、もしかして自分はある意味ずっと孤独だったのかもしれない、と思い至りました。
私はR&Dに属していて、そこには男女問わず素晴らしい同僚やマネージャーがいます。仕事で海外のIBMのLabの方ともやりとりしますが、彼らも性別問わずモチベーションが高く献身的です。
それでもcosmos 活動で出会った方々からは強い衝撃を受けました。様々な部署の女性技術者達がとんでもない熱量で自由に活動している。皆仕事に真摯で、細やかな心遣いを絶やさず、人に訴える力がとても強いのです。
cosmos活動は何をやっても学びになることばかり、与えてもらうことばかりでした。少しは何かに貢献したいと足掻いてはいますが、まだ何も恩返しができていません。
私の役割は、cosmos コミュニティーの良さを少しでも広めることなのかもしれません。
自分は今のままで大丈夫、と思っている方、特にR&Dの方は、cosmos を少し覗いてみることを強くお勧めします。今現在は興味がなくても、5年後10年後でも良いと思います。普段の仕事と異なる切り口で、尊敬する仲間が増えることの楽しさが見つかると思います。
日本IBM 東京基礎研究所 (IBM Research - Tokyo)
鈴木祥子
cosmos coreメンバーとして活動を始めてから、今年で3年目。cosmosの仲間たちとともに、女性技術者として、誰もが自分らしく活躍できる環境づくりに取り組んできたこの3年間は、私にとってかけがえのない時間でした。
運営メンバーとして3度目のcosmos dayを終え、「まもなくcoreメンバーも卒業なんだな」と少し寂しさを感じる一方で、私自身は「次のステージへ進む準備ができた」という前向きな気持ちが大きくなっています。
そんな節目の年に、私はIBM TechXchange Orlando 2025で「Empowering Women in Tech with AI: Personalized Career Support Using watsonx Orchestrate」というセッションに登壇する機会をいただきました。Women in Tech Japanの代表メンバーとして、watsonx Orchestrateを活用して構築したAIエージェントによる女性技術者のキャリア支援について紹介しました。
セッション後には、参加者の皆さんから多くの共感のメッセージをいただき、「女性 × キャリア × AI」の未来に対する期待と希望を共有できたことが、何より嬉しかったです。
そして、cosmosでの活動を通じて得たものは、専門性そのものよりも、むしろ「人とのつながり」や「挑戦する勇気」、そして「自分らしくあること」の大切さでした。これらを胸に、これからもIBMの女性技術者として、そしてコミュニティの一員として、次のチャレンジに向かって歩んでいきたいと思います。
IBM テクノロジー事業本部 クライアントテクノロジー推進事業部
宮崎 紀子
cosmos活動に参画して、今年で3年目になります。参画当初は、cosmosについてほとんど知らず、「女性技術者が集まるコミュニティとは?」と未知の世界に戸惑いもありました。しかし、せっかくいただいた機会だったので、まずは楽しんでみようという気持ちで飛び込みました。部門や社内外の枠を超えた横のつながりを築ける貴重な機会だと感じ、積極的にさまざまな取り組みに携わりました。特に印象に残っている活動を3つご紹介します。
1. 学生へのアプローチ
1年目(一昨年)にアサインされたチームは、活動に非常に熱心な方々が多く、大きな刺激を受けながらさまざまなチャレンジをしました。理工系に興味を持つ中高生向けの技術紹介プログラム「夏学」では、量子コンピューターについて専門家のレクチャーを受けて理解を深めた上で、講義やゲームを通じて中高生に体験してもらう役割を担いました。専門外の分野でしたが、学びと挑戦の機会となりました。翌年には、大学生を対象に「My Purpose」を考えるイベント「cosmos for student」をチームで新たに企画・運営しました。技術者の仕事や女性の活躍、IT系企業について触れる機会を提供できたことは、大きな意義があったと感じています。
2. cosmos dayでのワークショップ参画
社内外の方々を招いて開催されるcosmos主催の年次イベント「cosmos day」では、3年連続ワークショップの担当として携わりました。1年目は「My Purpose」をテーマに、企画、運営、当日の司会まで担当。2年目は「Career Reboot(キャリア目標の再定義)」をテーマに企画、運営を担当。3年目は「人生すごろく」をテーマにファシリテーションを行いました。毎年、イベント全体のテーマに沿ってワークショップの内容を検討し、担当メンバーとともに詳細を詰め、リハーサルを重ねて円滑な進行を目指しました。当日、参加者が積極的に話し合う姿を見ると、準備の成果を実感し、安堵と達成感を覚えます。
3. cosmos partnersとの連携強化
cosmos partners の企業との交流や情報交換にも積極的に参画しました。1年目に、ソニー様の女性エンジニア向けのイベントSTEFのパネルディスカッションのパネリストとして参加。JFEスチール様のD&I天城合宿では、D&Iの取り組みにおける「キャリアアンカー」のワークショップ の企画、ファシリテーションを務めました。2年目に、旭化成エレクトロニクス様との情報交換会に参加。さらに「cosmos partners情報交換会」を新たに企画・運営しました。多くの企業にご参加いただき、こうした交流が相互にとって刺激となることを実感しました。また、cosmos partners企業内で女性技術者コミュニティ立ち上げの話を伺い、裾野を広げる活動に貢献できたことは非常に感慨深いです。
これらの活動を通じて、たくさんの頼もしい仲間に出会えたこと、さまざまな取り組みから多くの学びと気づきを得ることができ自己成長の機会になり、活動の楽しさを実感しています。この活動をきっかけに半導体業界で女性活躍推進を目指す外部のDE&Iのワーキンググループに参加しています。ぜひ、機会があればcosmosの活動を体験していただきたいと思います。
(写真は、cosmos partners の企業との情報交換会の様子)
IBM 研究開発, セミコンダクター
小野寺 志帆
cosmos associateメンバー 3年目の中山です。
associateとして活動に参加しないかとお声がけいただき、訳も分からずcosmosに飛び込んでから、あっという間の3年間でした。
cosmosに参加したからこそ出会えた、様々な職種の女性技術者の皆さんや、cosmos partners(他企業の女性技術者コミュニティ)の方々との幅広い交流から、得られた気づきが沢山ありました。
cosmosの活動を通じて学んだこと(一部)
・いろんな形のリーダーシップがあること
・フェローや技術理事も同じ人間であること
・社内にはキャリアの選択肢が無数にあること
・自分が持つ特権にはひとりでは気付けないこと
・支え合いによってコミュニティは続いていくこと
・仕事外の活動で仕事に活かせる学びが得られること
ここには書ききれないほどの刺激や、挑戦するきっかけをもらいました。
associateとしての活動は今年で最後ですが、cosmosでもらったものを自分も誰かに伝えられるように、仕事やコミュニティ活動に励んでいきたいと思います。
日本IBM システムエンジニアリング ネットワーク・ソリューション
中山 文恵
cosmos newsletter 秋号担当チーム
