夏学2025 参加報告
<ご挨拶>
こんにちは。女性技術者コミュニティーcosmos運営チームです。cosmosは、技術革新の世界で活躍する女性を支援することを目的として、全社横断的に活動している女性技術者コミュニティーです。2005年に創設されて以来、女性技術者のネットワーク醸成、技術キャリアの推進、外部団体や学生向けの技術イベントの企画や協力、情報発信などを行っています。
2025年 8月9日~11日に開催された夏学2025(女子中高生夏の学校2025 〜科学・技術・人との出会い〜)に参加しましたので、そのご報告を行います。
cosmosとしての参加は今年で3年目。昨年の様子はこちら、一昨年の様子はこちらをご確認下さい。
昨年までは埼玉県が会場でしたが、今年は国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました。
<夏学とは>
「夏学」は、NPO法人女子中高生理工系キャリアパスプロジェクト(GSTEM-CPP)により、女子中高生が科学や技術にふれ、その世界で生き生きと活躍する女性たちとつながり、科学や技術に関心のある仲間や先輩とともに将来を考える機会として企画されたものです。このプログラムでは、2泊3日の研修期間中、女子中高生が理工系の研究者や技術者、大学生・大学院生等との交流を通じて、理工系進路の魅力を知り、あるいは再確認し、理工系に進もうという意思を高めることを目指しています。加えて、研修後にも女子中高生が進路選択、キャリア形成について考えを深めるための支援を行っています。
夏学2025には全国から学生90名が参加しました。
https://natsugaku.jp
<実験内容>
cosmosは夏学二日目の実験に参加しました。
今年は「最先端技術体験 ~量子コンピューティングとメタバース~」というテーマで実験を行いました。
今回の実験では、まずメタバースでIBM量子コンピューターの心臓部分であるシャンデリアの3Dモデル周りを探検します。その後「エンタングリオン」というボードゲームで遊びながら量子コンピューティングの仕組みを学びます。
メタバース
参加者の方はそれぞれメタバース空間内でのアバターの操作方法を会得してから、シャンデリアの前に集まります。ここで講師から各階層について丁寧な説明を受けました。それぞれ異なる役割を持つ階層を順番に降りながら、チップ部分までたどり着きます。時に周りを自由に動き回ったり浮遊したりしながら、シャンデリアの3Dモデルを探検しました。
その後、メタバース空間内でcosmosの活動についての紹介も行いました。cosmosリーダーの倉島フェローがメタバース空間中のディスプレイで活動内容を紹介しました。
ひとしきりメタバース空間を堪能した後、仮想世界に別れを告げて現実の教室に戻り、量子コンピューティングの学習に移ります。
量子コンピューティング
簡単な講義とエンタングリオンを通じて量子コンピューティングを学びます。エンタングリオンはIBM Researchが作成した量子コンピューティングの仕組みを学ぶためのボードゲームです。すでにメタバース空間中で親しんでいただいた量子コンピューティングについて、簡単な講義を受講しました。ここで重ね合わせ、量子もつれといったキーワードを学びます。その後、エンタングリオンの実演とともにゲームのルールを習得しました。
その後グループに分かれて学生だけでエンタングリオンのプレイに入りました。協調型ゲームのため、1つのボードごとにチームが協力し合って、コマとなる2つの宇宙船を動かしながら銀河内に散らばった宝(=量子部品)を集めます。宇宙船の動きが量子コンピューターの操作に対応するため、どの量子ゲートを組み合わせてどの状態に持っていく必要があるか、楽しみながら実感する仕組みになっています。
2つのグループに分かれての実践では、先の手を読みながらゲートの並びを瞬発力で考えるという素晴らしいプレーが多く見られました。
<感想>
実験には5名の参加者が集まりました。
メタバース、量子コンピューティングのどちらも、操作に最初は戸惑いながらも非常に積極的に参加している様子が見られました。
実験終了後もその場に残ってcosmosメンバーに質問する学生が多かったのも印象的です。
cosmosメンバーの感想をいくつかご紹介します。
- メタバースでのアバターの動き方やエンタングリオンのルールなど、参加者の方の飲み込みが非常に早く驚きました。
- メタバースやエンタングリオンを楽しそうにプレイしたり、普段の仕事やキャリアについても積極的に質問をする姿から学生さんの意欲を感じました。
cosmosメンバーの多様なキャリアも途中で紹介しましたが、こちらも興味を持たれる方が多かったように思います。私たちの活動が、参加された学生の方の活動の場を広げる一助となって頂ければと願っております。cosmosメンバーにとっても、理系に興味のある学生との会話は非常に学びのある時間でした。
