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はじめに
エージェントを導入した後にインフラストラクチャー画面で確認する方々が多いのではないかと思います。デフォルトでエージェントが取得したAZ(Availability Zone)でグルーピングされた状態になっていますが、AZが取得できておらず「Undefined zone」と表示されていたり、運用環境によってはさらに細かくグルーピングしたり、他の指標で見たい場合があると思います。本記事ではインフラストラクチャー画面のグルーピングについて設定の方法をご説明させていただきたいと思います。
AZでのグルーピングについてデフォルトではエージェントが収集したAZに基づいてグルーピングされます。
ただしAZ情報が取得できるのは、Amazon Web Services、 Google Compute Engine、または OpenStack Nova となり、AZ情報が収集できない場合は、全て「Undefined Zone」としてグルーピングされます。(https://www.ibm.com/docs/ja/instana-observability/current?topic=cha-configuring-host-agents-by-using-agent-configuration-file#setting-custom-zones)
※上述のサービスをご利用の場合でも、Linux OSに対してワンライナーでエージェントをインストールすると「Undefined Zone」となります。この「Undefined Zone」や、デフォルトで設定されているAZのグルーピングは、Instanaの設定ファイルで明示的に別の情報を指定することもできるようになっています。詳しくはこちらの記事を参考にしていただければと思いますが、①configuration.yaml に直接記載②新規で設定ファイルを作成するこの様な手法で明示的に指定した内容でグルーピングすることが可能になります。ご利用の環境ごと(開発環境と本番環境、東京データセンターと大阪データセンター など)でグルーピングすることで、
それぞれの環境でどれぐらいのホストを監視しているのか、どこで問題が起こっているのかが更に分かりやすくなりますね。お客様のご利用環境に応じて様々な切り口で見ることができるので、まだ設定をしていない場合は是非お試しいただければと思います。
パースペクティブとグループ化について
次にInstanaがデフォルトで用意しているその他のグルーピング機能についてご紹介します。※デフォルトではここに記載がある「ゾーン」でのグルーピングになっています。右下に四角形が四つ並んでいるアイコン(パースペクティブとグループ化の構成)をクリックします。
そうすると、パースペクティブ、グループ化という項目が表示されます。
パースペクティブ(ホスト)について
パースペクティブがホストの場合、以下のグループがそれぞれUI上にグルーピングされて表示されます。
CPUモデル
CPU数
OSアーキテクチャー
OS名
インスタンス・タイプ
ゾーン
下記の画面イメージがインフラストラクチャUIがCPUモデル(プロセッサ)でグルーピングされた状態になります。
OSや同じインスタンスタイプでグルーピングすると更に細かく見ることができますし、OS依存のトラブルなんかもすぐに見分けることができます。
パースペクティブ(コンテナー)について
パースペクティブがコンテナーの場合、以下のグループがそれぞれUI上にグルーピングされて表示されます。
Amazon ECS タスク定義ファミリー
Cloud Foundry アプリケーション
Cloud Foundry スペース
Docker Compose プロジェクト名
Docker イメージ
Kubernetes の名前空間
Marathon アプリケーション ID
Nomad タスク名
ホスト
下記の画面イメージが、インフラストラクチャUIがゾーンでグルーピングされた状態になります。
おわりに
今回はインフラストラクチャー画面のグルーピング方法についてご紹介させていただきました。デフォルトのままでも視覚的に何となくかっこよく見えるインフラストラクチャー画面ですが、是非本記事を参考に更に皆様のInsatana運用が便利になれば幸いです。
著者
Airitech株式会社 伊藤 伸一郎日本アイ・ビー・エム株式会社 田中 俊介