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cosmosリブランディング裏話

By Kaoru Shinkawa posted Tue February 27, 2024 03:03 AM

  

cosmosリブランディング裏話

リブランディング・ストーリー

新しいcosmos

昨年cosmosのリブランディングが行われ、新しいcosmosのロゴが発表されました。

 

cosmosには、もともと可憐な花のコスモスと、どこまでも広がる宇宙という二重の意味を持たせており、cosmosの旧ロゴはそこにアスタリスクマークも重ねたコンセプトとなっていました。

(アスタリスク)の形には、情報処理においてワイルドカードとしても使われることから、"私達は何にでもなれる"というメッセージが込められています。

リニューアルの詳細

cosmos Day 2023で新ロゴ発表をするcosmos リーダー倉島さん。前面が旧ロゴ ▶

旧ロゴではピンクの花だったものが、新ロゴでは紫を基調とした2色の花となり、cosmosの文字も小文字で柔らかい印象になっています。また、合わせてパートナー様向けのロゴも作成されました。

cosmos内、また社内で新ロゴを見た方々からは好評の声を多数いただいています。

今回はそのリブランディングの裏話を、企画・担当されたcosmosリーダー・サブリーダーの倉島さん、田端さん、デザイナーの塩崎さん、塩谷さん、小笠原さんにお聞きしました。

──まず、リブランディングを決めた理由を教えてください

倉島さん:cosmosの活動が社外に広まり、cosmosの活動に賛同いただいた企業から自社内に同様のコミュニティーを作りたい、その際cosmosという名前とロゴを使わせてもらえないか、というお問い合わせをいただいたことがきっかけです。ロゴの使用についてIBMのデザイナーチームに相談したところ、ロゴはアイデンティティーにも関わるものなので、これを機にcosmosロゴとは別に、パートナー様用のロゴを新たにデザインした方がよいのでは、という助言をもらいました。

◀ 写真の左からデザインを担当された塩崎さん、小笠原さん、塩谷さん

──いつごろプロジェクトは始まったのですか。また、どのようにしてプロジェクトを進められたのでしょうか。

倉島さん:9月の発表に向けて2か月程度のプロジェクトでしたね。

塩崎さん:初めてミーティングしたのが6月末で本格始動は7月からです。7月中はロゴの調整、8月がステッカーなどの展開アイテム制作を行いました。通常業務を行いながらの活動でした。

倉島さん:皆さんお忙しくて時間が合わなかったので、定例ミーティングは朝8時開始でした。

塩崎さん:全体的な方向性として、IBMの Diversity & Inclusion のブランドガイドラインに従うこと、元のcosmosのロゴのコンセプトでもあるアスタリスクの形は維持したいこと、を大枠として決めた後、デザインを決めるフェーズに入りました。デザイン案としてご提案した5案の中から今回のロゴデザインを選択しました。
その後、色やcosmosの文字列の書体の検証をし、更にそこからデザインの精緻化を行っていきました。
また、パートナーロゴについても検討を重ねました。パートナーロゴといってもパートナー様のロゴとcosmosのロゴとを組み合わせるもの、パートナー様を特定しない形のパートナー認定ロゴなど様々なアプローチがあります。議論の結果、パートナー企業に使っていただく別ロゴを選択することにしました。

倉島さん:紫とピンクの色を反転させることでパートナーロゴとする、というアイディアが出てきた時、これだ!と思いました。

塩崎さん:その後、ガイドラインを作成しました。(ガイドラインデータ)

──デザインで一番こだわった点はどこでしょうか。

倉島さん:シンボルにはこれまでと同様、アスタリスクマークをベースとしたデザインにこだわりました。実際のコスモスの花は花びらが8枚ですが、新ロゴもアスタリスクマークを想起させる花びら6枚です。cosmosの文字の色もこだわった点です。黒ではなくて温かみの強いwarm grayを採用しています。

──どのようなところで一番苦労されましたか。

倉島さん:IBMのブランドガイドラインに沿うことと、デザイン的によいものにしたいという私の間に立って皆さんが大変ご苦労されていました。

小笠原さん:ロゴを運用していくためにはIBMのGlobal Brand Teamの承認が必要になります。ガイドラインに従っているかどうかを細かく精査されるため、スムーズに承認を通すためにデザインの段階から色々意見を出させていただきました。それを踏まえてよりよいデザインにするアイディアがどんどん出てきたため、とても良いチームで、デザインを突き詰めることができたと思います。

──実際に承認はスムーズに下りたのでしょうか。

小笠原さん:一日で承認されました。これは前例のないことです。日本のオリジナルコンテンツがglobalの承認プロセスにかけられること自体がほとんどない状態だったのですが、今回最初から申請を念頭に置いた戦略をとったおかげで、スムーズに進めることができました。

──今後のcosmosブランドについて、どうなって欲しいでしょうか。またリブランディングプロジェクトを通しての感想もお聞かせ下さい。

倉島さん:cosmosパートナーが社外に広まって、IT企業は皆cosmosパートナーというぐらいになって欲しいなと思います。

塩崎さん:リブランディングのきっかけとなったのが社外への広がりですので、美しい形で社外に広がっていって欲しいです。

小笠原さん:しっかりと考えられたブランドガイドラインなので、今後グッズなどで展開出来ればいいなと思います。そのような活動の中で、また結束が強まるのではないでしょうか。

田端さん:以前からcosmosの話を聞かせて下さい、という社外からの問い合わせは多かったのですが、今回cosmosが社外からブランドとして認知しやすくなったと思います。デザイナーの皆さんにプロの仕事をしていただき、それが形になって世の中に出るのは、本当によいことです。私はデザイン方面は分からないので、なんとなくこちらがよい気がする、という素人目線でのコメントしか出来なかったですが。

倉島さん:実際に新しくなったロゴを見る方たちは皆さん素人ですので、その目線から「これいいな」と思っていただけるのは大事なことです。田端さんにその観点から見ていただけてよかったです。

田端さん:cosmosメンバーの新ロゴへの反応もとてもよかったですね。皆さんに響く形になったんじゃないかと思います。

塩崎さん:実は色々案を考えましたが、最終的に決まったロゴは一番最初に考えたものなんです。

塩谷さん:今回のプロジェクトでは、アイディア出しのところで頭を使いすぎてしまい、直観的によいと思うものからかけ離れてしまった点で苦労しました。また、IBM側の承認を得るためにグリッドに合わせるなど細かい調整が必要なのですが、小笠原さん抜きでは無理だったと思います。通るか分からないけれど出してみよう、と行って出した案が一発で通ったのは衝撃でした。

新ロゴを使わせていただいて、シンプルでモダンでありながら親しみやすいと感じます。きっと他の皆さんも同じように感じていると思います。

"デザインは一般的に流行り廃りがあるものですが、IBMのロゴのように100年以上ほとんど変わらないというのは凄いことです。流行りにのってしまうと、10年経つと古臭くなってしまいます。今回のcosmos新ロゴはシンプルかつきれいな形状に作っていただいたので、長く使えるのではないかと思います。"

―倉島さん

cosmosの活動詳細:女性技術者の活躍する未来を支えるcosmosの活動とは

cosmos サイト: cosmos group home

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