みなさん、こんにちは。メインフレーム事業部 ソリューション・テクニカルセールスの久貝です。
本日はzAIOpsソリューションの最新情報を2つお届けします。
- IBM Z IntelliMagic Vision for z/OS
IBM Z IntelliMagic Vision for z/OS は2024年4月に出荷開始となった、z/OS環境のパフォーマンス可視化・分析ソリューションです。z/OS、ミドルウェア、Storageなどのz/OS環境のデータをSaaS、あるいはオンプレサーバーにストリーミングして分析する仕組みで、ドリルダウン分析を含む高いユーザービリティーと簡便な導入が特徴です。
IntelliMagic Visionは長年のz/OSパフォーマンスデータの分析実績をベースに、750 を超えるインテリジェントに評価された主要な z/OS メトリックを提供しています。これにより、効果的な実績レポートだけではなく、アノマリー検知によるプロアクティブなパフォーマンス分析を可能にします。
出荷開始時には、オンプレ=Windowsサーバー、SaaS=Google Cloudで、SMFログと一部Storageログのみをサポートしていましたが、以下の機能拡張の開発意向表明が出ていますのでご紹介します。
(SG-D16) IntelliMagic概要 2024-08
入力データとして、IMSログのサポートを追加します。これにより、SMFデータに書き出されるIMSアドレス・スペースのアクティビティーに加え、IMS資源やトランザクション・レベルのパフォーマンス・データの可視化が可能になります。
他のzAIOpsソリューションでもデータ・ストリーミング機能で実績のあるCommon Data Providerを、IntelliMagic Visionの機能として利用できるようにします。これにより、データ・ストリーミング手法として、バッチとニアリアルタイムの両方がサポートされるようになります。
現在Google SaaSとしてのみサポートされているSaaS版データ分析エンジンが、 IBM Cloudでも稼働できるようになります。
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IBM Instana Observability on z/OS 新機能
IBM Instana Observability on z/OS はInstana Observabilityによる複雑なアプリケーションのエンドツーエンドで一気痛感監視する可観測性ソリューションに、z/OSコンポーネントも対象として加えることを実現するものです。
(SG-D17) Instana on z 3Q24 Update 2024-08
監視可能なアプリケーションとして、最近新たに追加になった構成をご紹介します。
このサポートにより、z/OS 上の WAS を起点とする呼び出しがトレース可能になりました。
国内では銀行のお客様で多くご利用の 、IMS-MQ Bridge FAST PATH からのDb2アクセスがトレース可能になりました。
クライアント・アプリケーションからTMRA経由で IMS に接続されるアプリケーションがトレース可能になりました。
z/OS環境のApplication Performance Management (APM) 情報はOMEGAMON収集データをOMEGAMON Data Provider (ODP) 経由でInstana Backendサーバー(Instanaマスター)に送信・可視化することができます。
ODP から取得した OMEGAMON データを直接処理できる、新しい OMEGAMON Sensorが追加され、実装の難易度を大幅に下げることに成功しました。
zAIOpsソリューションは今後もIBM Zと共に進化し続けます。
これから提供される新しいソリューションにご注目いただき、是非ともお客様へのご提案を推進ください。
また、お客様のご要望を取り入れていくべく、是非積極的なフィードバックにご協力ください。