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#159【z/OS 3.1注意点】 SDSF環境で使用するISPFのサンプルEDITマクロ(ISFESUM、SUMMARY)

By Shigeki Kimura posted 2 hours ago

  

従来、SDSFでは、ジョブの「ステップ完了コード」などを抜き出して表示する目的で、ISPFのサンプルEDITマクロ(ISFESUMSUMMARY)が、ISF.SISFEXECデータセットに提供されています。

ISFESUM、およびALIASSUMMARYマクロは、ジョブログに対して、「EXCLUDE ALL」、「FIND ALL」コマンドを実行し、次のような特定メッセージ行のみを表示

例えば、STパネルのNPカラムにてSEコマンド実行し、表示パネルのコマンド行にて「SUMMARY」(または、ISFESUM)マクロを実行することで、次のような出力結果が得られます。(z/OS V2R5の事例)

z/OS 3.1の課題と対応策】

z/OS 3.1では、次のような背景から、SDSF関連のREXXプロシージャーを提供するデータセット(ISF.SISFEXEC)のメンバー数が激減しました。

ISFPARMS ASMソースからPARMLIB(ISFPRMxx)メンバーへの変換をサポートする「ISFACP」ツール関連を削除(ISFPARMSのサポートは、z/OS V2R5が最終リリース)

SDSF内部セキュリティーから外部セキュリティー(RACF)への変換をサポートする「ISFACR」ツール関連を削除(内部セキュリティーのサポートは、z/OS V2R4が最終リリース)

z/OS 3.1 SDSFの標準機能では、ISF.SISFEXECデータセットから、前述の「ISFESUM」、「SUMMARY」(ALIAS)メンバーが意図せず削除されてしまい、下記の修正策を適用することで初めて、該当メンバーが提供されます。

SDSF APAR PH67118: SAMPLE MACRO ISFESUM MISSING IN ISF.SISFEXEC20257PTF提供) https://www.ibm.com/support/pages/apar/PH67118

■不具合発生例: 修正策の適用前にSUMMARY」マクロを実行した場合のエラー・メッセージ出力

【関連情報】

■前述のISFESUM」、「SUMMARY」(ALIAS)マクロ以外でも、ジョブの「ステップ完了コード」を一覧する方法として、次のような機能が知られています。(z/OS 3.1事例)

SMF Exit IEFACTRTの組み込み(ジョブログのJESMSGLGへサマリー情報を出力)

➁例えば、STパネルのNPカラムにてJSコマンド実行(z/OS V2R2新機能): JSコマンドは、DA/H/I/O/STパネルにてサポート

以上

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