2025年7月22日付けの「z/OS 3.2発表レター」(AD25-0005)には、z/OS 3.2で提供される新機能に加え、既存機能のサポート終了に関する「開発意向表明」(Statement of direction)が含まれています。
IBM z/OS 3.2 unlocks the value of IBM z17 - IBM Documentation
【z/OS 3.2いっぱいでサポート終了を迎える予定の機能】 ※z/OS 3.2までは使用可能
※IBMの計画・目標・意向に関する全ての発表は、将来予告なく変更あるいは取り消される場合があり得ます
■「3」、「13」に関しては、2年前の「z/OS 3.1発表レター」で、「z/OS 3.1いっぱいでサポート終了を迎える予定の機能」としてアナウンスされていたものですが、今回の発表で改めて、「z/OS 3.2いっぱいでサポート終了を迎える予定の機能」としてアップデートされました。
IBM z/OS 3.1, an AI-infused operating system for the next generation of computing - IBM Documentation
■特に、「13. DFSMSdfp Checkpoint/Restart」に関しては、z/OS 3.2移行時の必須対応項目ではなくなりましたので、お知らせします。(z/OS 3.2までは継続利用可能)
※発表レターにも記載の通り、汎用トラッキング機能(Generic Tracker Facility)を活用した影響調査が今後可能となる計画で、将来に向けた移行準備を進める際に役立ちます
【機能的に安定したRMF Monitor IIの開発意向表明】
■上記の1~13とは別に、「開発意向表明」には次の内容が含まれています。
今後の新しい機能強化は、パフォーマンス・モニターIおよびIIIにのみ適用され、モニターII向けには提供されない計画です。SMF 79レコード、および、モニターIIの既存のサポートは引き続き維持されます。
※IBMの計画・目標・意向に関する全ての発表は、将来予告なく変更あるいは取り消される場合があり得ます
■2018年5月(開発意向表明)、「z/OS ISPFのSCLMコンポーネントは現行の機能のまま維持されるようになります。このコンポーネントは、引き続き保守およびサポートされる一方で、今後の新規フィーチャーで拡張されることはありません。」という旨の発表がありましたが、Monitor IIに関する今回の「開発意向表明」も同様な位置付けと考えられます。
※ソフトウェア構成およびライブラリー管理機能を提供するSCLM(Software Configuration and Library Manager)は、プログラム設計フェーズから最終プロダクトのリリースまでのアプリケーション・ソフトウェア開発サイクルをサポート
以上