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#155【開発意向表明】 z/OS既存機能のサポート終了計画(2025/07/22 z/OS 3.2発表レター掲載内容)

By Shigeki Kimura posted 9 hours ago

  

2025722日付けの「z/OS 3.2発表レター」(AD25-0005)には、z/OS 3.2で提供される新機能に加え、既存機能のサポート終了に関する「開発意向表明」(Statement of direction)が含まれています。

IBM z/OS 3.2 unlocks the value of IBM z17 - IBM Documentation

z/OS 3.2いっぱいでサポート終了を迎える予定の機能】 ※z/OS 3.2までは使用可能

IBMの計画・目標・意向に関する全ての発表は、将来予告なく変更あるいは取り消される場合があり得ます

■「3」、「13」に関しては、2年前の「z/OS 3.1発表レター」で、「z/OS 3.1いっぱいでサポート終了を迎える予定の機能」としてアナウンスされていたものですが、今回の発表で改めて、z/OS 3.2いっぱいでサポート終了を迎える予定の機能」としてアップデートされました。

IBM z/OS 3.1, an AI-infused operating system for the next generation of computing - IBM Documentation

■特に、「13. DFSMSdfp Checkpoint/Restart」に関しては、z/OS 3.2移行時の必須対応項目ではなくなりましたので、お知らせします。(z/OS 3.2までは継続利用可能)

※発表レターにも記載の通り、汎用トラッキング機能(Generic Tracker Facility)を活用した影響調査が今後可能となる計画で、将来に向けた移行準備を進める際に役立ちます

【機能的に安定したRMF Monitor IIの開発意向表明】

■上記の113とは別に、「開発意向表明」には次の内容が含まれています。

今後の新しい機能強化は、パフォーマンス・モニターIおよびIIIにのみ適用され、モニターII向けには提供されない計画です。SMF 79レコード、および、モニターIIの既存のサポートは引き続き維持されます。

IBMの計画・目標・意向に関する全ての発表は、将来予告なく変更あるいは取り消される場合があり得ます

20185月(開発意向表明)、「z/OS ISPFSCLMコンポーネントは現行の機能のまま維持されるようになります。このコンポーネントは、引き続き保守およびサポートされる一方で、今後の新規フィーチャーで拡張されることはありません。」という旨の発表がありましたが、Monitor IIに関する今回の「開発意向表明」も同様な位置付けと考えられます。

※ソフトウェア構成およびライブラリー管理機能を提供するSCLMSoftware Configuration and Library Manager)は、プログラム設計フェーズから最終プロダクトのリリースまでのアプリケーション・ソフトウェア開発サイクルをサポート

以上

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