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IBM z17登場:メインフレームってもう古いんじゃないの?・・・全然そんなことない

By MASAYA NAKAGAWA posted Thu May 01, 2025 09:35 PM

  

 

実は「メインフレームってもう古いんじゃないの?」って思われがちだけど…全然そんなことない!

むしろ、今ちょっと再評価されてる&進化してるくらい。

 

これはChat GPTへ「メインフレームの将来について教えて!」と質問した時に返ってきた回答です。IBV (IBM Institute for Business Value)の「デジタル変革の中枢を担うメインフレーム」(参考*1)では、経営層の 78% がメインフレーム・ベースのアプリケーションはデジタル変革において重要な役割を果たし続けると考えていると記載されています。皆さまは日頃からお客様に対して、長年に渡って基幹系システムを支えてきたIBMメインフレームを、どのように伝えていますでしょうか?

 

IBMは米国時間の48日にIBMメインフレームの次世代モデル「IBM z17」を発表しました。(参考*2) IBM z17は昨年のHot Chipsカンファレンスで発表していたエンタープライズ規模のAI向け機能を強化した新しいIBM Telum IIプロセッサーとIBM Spyreアクセラレーター(AIU)を搭載した初めての製品となります。(参考*3)

 

IBM z17における特長は、250を超える幅広いAIのユースケースを見越した設計によってお客様へ新しい価値を提供するという点です。IBMメインフレームでは暗号化やソート処理などの比較的に重い処理に対して、これまでもオンチップの半導体で処理性能や計算効率を高めてきました。IBM Telumプロセッサーに内蔵されたAIアクセラレータは前のモデルであるIBM z16から登場しており、半導体も小型化(5nm)されたIBM z17の第二世代では周波数やキャッシュ容量の増加などで更にAI推論のリクエストに対する高速化による「AIによるビジネス変革」をもたらします。

またIBM Spyreアクセラレーターによって飛躍的に電力効率が高まり、大規模言語モデル(LLM)を活用する多くの生成AIプロジェクトで問題視されている熱冷却に必要なデータセンターの電力使用量が大幅に下がります。 IBM SpyreアクセラレーターはPCIeカードとして提供されるので、非常に高い拡張性も有しています。「IBM watsonx Assistant for Z」などのソフトウェア製品と組み合わせて、メインフレーム技術者の人材不足・技術継承や自動化による運用高度化などのIT課題を解消し、「AIによるIT変革」を実現します。

 

最後になりますが、冒頭で紹介した同じ将来性の質問に対してChatGPTは次のようにも回答しています。IBM z17や最新ソリューションの紹介動画も公開されていますので、他社が決して真似することのできないIBMメインフレームの現在をお客様に分かり易くお伝え下さい。

「メインフレーム技術者はめっちゃ貴重で、若手エンジニアにとっては狙い目な分野になってる。」

「メインフレームの未来は消えるどころか、“より洗練された形”で生き残っていくって感じ。」

 

参考*1) https://www.ibm.com/thought-leadership/institute-business-value/jp-ja/report/mainframe-hybrid-cloud

参考*2) https://jp.newsroom.ibm.com/2025-04-09-IBM-z17-The-First-Mainframe-Fully-Engineered-for-the-AI-Age

参考*3) https://jp.newsroom.ibm.com/2024-08-29-ai-on-z

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