ストレージの入れ替えにおいて検討することは様々ですよね? 新しいストレージにはコスト削減、パフォーマンス向上など、期待がいっぱい。
とは言え、、いざ入れ替えよう!となると、今のストレージに保管されているデータをどうやって移行するか?を検討することになります。(データの「お引越し」ですね。)
重要なイベントのデータのお引越しですが、稼働しているサービスへの影響は、できる限り小さくしたいですよね。
IBM FlashSystem はお引越しが大の得意です。
移行元/先のストレージが共に IBM FlashSystem であれば、以下の図のような流れでお引越しができます。

この移行の優れているところは、既存ストレージから新しいストレージへ切り替える際のダウンタイムがないことです。
正確にお伝えしますと、パスの切り替えは発生するため IO 待ちは発生しますが、いわゆるシステム停止を伴うことはありません。
IBM FlashSystem は魅力的な機能が豊富にあります。お引越しもその一つです。
移行元が IBM FlashSystem ではないストレージの場合については、次回以降のブログにてご紹介させていただきます。
(以下は詳細な補足です。)
上の図にある通り 移行元から移行先へ 筐体間でのデータコピー(リモート・コピー) と マルチパスの切り替え の合わせ技によって成り立っています。
リモート・コピーをデータ・マイグレーション専用のモードで実施します。(GUI 画面もしくは CLI では mkrcrelationship –migration オプション)
データ・マイグレーション専用のモードのリモート・コピーでは、コピー元/先のボリュームの UUID が同一となります。ここが技術的にはポイント!です。 UUID を同一とすることで、OS からは移行先をあたかも同じボリュームのスタンバイ・パスとして認識することができます。そして、ストレージ切り替えの際にはパスのフェール・オーバーを実施します。

利用条件や詳細手順については IBM Documentation 上の文書をご参照ください。 Migrating data between systems non-disruptively というタイトルで紹介されています。(例:Migrating data between systems non-disruptively )