こんにちは、IBMでストレージ製品のプリセールスをやっています吉岡です。 本日は、IBM Storage Cephという製品をご紹介したいと思います。
IBM Storage Cephの販売開始
2022年10月、Red Hat Ceph Storageは、IBM Storage CephとしてIBMより販売開始することを発表しました。
IBMは2022 Gartner Magic Quadrant : 分散ファイルシステム及びオブジェクトストレージにおいて、Leaderという高い評価を得ており、Red Hat Cephの移管により、ソフトウェア・デファインド・ストレージのポートフォリオをさらに強化しました。
IBM Storage Cephの概要
端的に表現すると「昨今急激に増え続ける非構造化データに対応し、ビジネスを加速させる次世代ストレージ」となり、
オンプレ/プライベートクラウド向けのストレージソリューションとなっております。
Cephの特長は以下のとおりです。
1. オープンソース・ベース
・ 15年以上の歴史あるオープンソースであり、2012年に商用サポートされてから10年以上の実績があります。またコミュニティ活動が非常に活発です。
2. オブジェクト/ブロック/ファイルに対応したユニファイド・ストレージ
・ オブジェクトストレージはAWS S3互換ストレージとして、分析系オープンソースベースのアプリケーション(HadoopやSparkなど)や、ランサムウェア対策ストレージとして利用実績があります。
3. x86サーバー(業界標準ハードウェア)で稼働
・ 特定ベンダーに依存せず、お持ちの遊休サーバの再利用等によりサービスインまでの時間短縮が可能です。
4. 10000台、100PB規模の高いスケーラビリティ
・ システムがオンラインや負荷中に関係なく、ハードウェアを追加または削除することが可能です。
ユースケース
Cephは上記記載の特長である「オブジェクト/ブロック/ファイル」に対応しており、それぞれの利用目的に合わせて活用することができますが
現在の製品ポートフォリオ上、オブジェクトストレージの利用がメインユースケースとなります。
ではどのようなユースケースがあるのかについて、代表的なユースケースをご紹介したいと思います。
1. AWS S3互換機能を活用したクラウドネイティブ・システムの実現
・ バケット通知機能を使用したCephとサーバレスアーキテクチャのシームレスな連携(事例はこちら)
2. AI/ML・ビッグデータ解析
・ S3互換プロトコルであるS3A、S3 Selectを活用した分析系オープンソースベースのアプリケーション(HadoopやSparkなど)との連携
3. バックアップ/アーカイブ先としてオブジェクトストレージへ(事例はこちら)
・ 改変不可なデータ保護機能によるランサムウェア対策の実現
サポート・プラットフォーム
Cephはオンプレ、OpenShiftコンテナ、Openstack など様々なプラットフォームで動作します。
IBMでは今回ご紹介したオンプレ/プライベートクラウドに対応したIBM Storage Ceph、OpenShiftコンテナに対応したIBM Storage Fusionを展開しています。
OpenStack 用のCeph(Red Hat Ceph Storage)、Red Hat OpenShift Platform Plusに内包しているCeph(OpenShift Data Fundation)は引き続きRed Hatが販売継続します。
最後に
今回はIBM Storage Cephの簡単を紹介内容を記事しましたが、詳細資料はこちらに掲載していますので、ぜひご確認ください。
Cephに関する記事は今後もどんどん投稿していく予定です。
Cephの活用方法や、こんなことできないか?などCephに関するご質問はお気軽にご相談ください!
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