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CephBlog #1 IBM Storage Cephの紹介

By Shu Yoshioka posted Mon July 31, 2023 03:46 AM

  

こんにちは、IBMでストレージ製品のプリセールスをやっています吉岡です。 本日は、IBM Storage Cephという製品をご紹介したいと思います。

IBM Storage Cephの販売開始


2022年10月、Red Hat Ceph Storageは、IBM Storage CephとしてIBMより販売開始することを発表しました。
IBM2022 Gartner Magic Quadrant : 分散ファイルシステム及びオブジェクトストレージにおいて、Leaderという高い評価を得ており、Red Hat Cephの移管により、ソフトウェア・デファインド・ストレージのポートフォリオをさらに強化しました。

IBM Storage Cephの概要


端的に表現すると「昨今急激に増え続ける非構造化データに対応し、ビジネスを加速させる次世代ストレージ」となり、
オンプレ/プライベートクラウド向けのストレージソリューションとなっております。

Cephの特長は以下のとおりです。

1. オープンソース・ベース
    ・ 15年以上の歴史あるオープンソースであり、2012年に商用サポートされてから10年以上の実績があります。またコミュニティ活動が非常に活発です。

2. オブジェクト/ブロック/ファイルに対応したユニファイド・ストレージ

    ・ オブジェクトストレージはAWS S3互換ストレージとして、分析系オープンソースベースのアプリケーション(HadoopやSparkなど)や、ランサムウェア対策ストレージとして利用実績があります。

3. x86サーバー(業界標準ハードウェア)で稼働
    ・ 特定ベンダーに依存せず、お持ちの遊休サーバの再利用等によりサービスインまでの時間短縮が可能です。

4. 10000台、100PB規模の高いスケーラビリティ
    ・ システムがオンラインや負荷中に関係なく、ハードウェアを追加または削除することが可能です。

ユースケース


Cephは上記記載の特長である「オブジェクト/ブロック/ファイル」に対応しており、それぞれの利用目的に合わせて活用することができますが
現在の製品ポートフォリオ上、オブジェクトストレージの利用がメインユースケースとなります。

ではどのようなユースケースがあるのかについて、代表的なユースケースをご紹介したいと思います。

1. AWS S3互換機能を活用したクラウドネイティブ・システムの実現

    ・ バケット通知機能を使用したCephとサーバレスアーキテクチャのシームレスな連携(事例はこちら

 

2. AI/ML・ビッグデータ解析

    ・ S3互換プロトコルであるS3A、S3 Selectを活用した分析系オープンソースベースのアプリケーション(HadoopやSparkなど)との連携

 

3. バックアップ/アーカイブ先としてオブジェクトストレージへ(事例はこちら

    ・ 改変不可なデータ保護機能によるランサムウェア対策の実現


サポート・プラットフォーム


Cephはオンプレ、OpenShiftコンテナ、Openstack など様々なプラットフォームで動作します。
IBMでは今回ご紹介したオンプレ/プライベートクラウドに対応したIBM Storage Ceph、OpenShiftコンテナに対応したIBM Storage Fusionを展開しています。

OpenStack 用のCeph(Red Hat Ceph Storage)、Red Hat OpenShift Platform Plusに内包しているCeph(OpenShift Data Fundation)は引き続きRed Hatが販売継続します。

最後に


今回はIBM Storage Cephの簡単を紹介内容を記事しましたが、詳細資料はこちらに掲載していますので、ぜひご確認ください。

Cephに関する記事は今後もどんどん投稿していく予定です。

Cephの活用方法や、こんなことできないか?などCephに関するご質問はお気軽にご相談ください!


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