以降 JSUC と略記、short URL: https://ibm.co/3fV3qzE)とは、お客様やビジネス・パートナー様とIBM専門家が連携し、ストレージについて学び、アドバイスやベストプラクティスを仲間と共有し、製品やコミュニティー・イベントに関する情報を得るためのものです。どなたでも自由にご参加いただけますので是非ご参加ください。JSUCへの登録ガイドはこちらです。
注: 当該グループ上でご紹介する情報は、日本アイ・ビー・エム(株)が必ずしも正式なレビューを行ったものではありません。
データを保管することの重要性は昨今ますます高まっています。前回の記事では「バックアップ」に触れましたが、データ保管の概念としてはもう一つ、「アーカイブ」というものがあります。今回は、この両者の違いについて説明したいと思います。
まずバックアップについて。バックアップは元となるデータのコピーを別の場所に取っておくことと言えます。何らかの理由で元となるデータに異常が発生した場合に、バックアップからデータを復元するために使われます。バックアップには世代管理という概念があり、自動的かつ定期的に取得され、本体となるデータとは別の場所に保管されることが望ましいとされています。また、永続的に保管するものではなく、一定の保管期間を過ぎたバックアップは新しい世代のもので上書きされます。昨今のランサムウェア対策として考えると、毎日のバックアップウィンドウで確実に取得し、必要となれば短時間で復元できるような機能を有していることが求められています。当然バックアップデータ自体を保護する仕組みも必要です。そういった機能を提供する高機能なバックアップソフトウェアを様々な会社がリリースしておりますし、ハードウェアと一体になったアプライアンス製品もあります。
一方でアーカイブは、データのコピーではなく元となるデータそのものを別の場所で保管することと言えます。必ずしも定期的に取得されるとは限らず、アーカイブされたデータは長期間保管され、また変更されないことが求められます。法的な理由から長期間保管する必要がある場合や、将来的なプロジェクトで活用する可能性がある場合に、アーカイブという形で保管されます。データのアーカイブが必要な環境では年々保管するデータ量が増えることから、容量単価やランニングコストが安く、WORM (Write Once Read Many) に対応したメディアに保管することが望ましいと言えるでしょう。例えば以前の記事でご紹介したテープ装置や、パブリッククラウドサービスのオブジェクトストレージサービスが該当します。
IBMはバックアップ、アーカイブそれぞれに適したソリューションをご用意しております。特にIBM Storage DefenderやStorage Protectは様々なご要件にお応えできるソフトウェア製品です。
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