FlashSystem A9000/Rにはグリッドという形でコントローラーが2台もしくは3台搭載されます。
要約すると、コントローラには、2ポートアダプターが搭載されており、それぞれ1枚がポート1と2、もう1枚がポート3と4という形で提供されています。
高いパフォーマンスと可用性を保つためには、ポート1とポート3をホスト接続用に別のファブリックに接続し、ポート2とポート4をミラーやマイグレーション用のポートに使用してくださいということになります。
ここで、A9000/RのFCポートにはInitiator/Targetという設定があります。
ホストを接続するポートはTargetとして設定します。マイグレーション用の外付けストレージを接続したり、XIVやA9000へのミラー用のデータ転送ポートはInitiatorとして設定します。
一方以下のHost Attachment Guideではポート3がデフォルトでInitiatorとなっていると記載があります。
推奨とされるポート1とポート3をホストに接続するならば、ポート3はTargetとして設定の変更が必要です。
また、ポート2とポート4をミラー用に使用するならば、どちらかをInitiatorとして設定変更してください(ミラーの場合は、相互にInitiatorとTargetで接続するのでInitiatorは1つで構いません)。
マイグレーション用のみに使用する場合は、どちらもInitiatorに設定してください。
XCLIの場合は、fc_port_config コマンドの role=Target / Initiator で設定ください。
なお、必ずしも、これらのポートの接続、設定をしなければならないというわけではありません。
アダプターは分けたほうが良いと考えますが、ポート1と4、ポート2と3のセットでも大差はないと考えます。このあたりは管理のしやすさでも良いのではないでしょうか。