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Broadcom(旧Brocade)社製 SAN SwitchのFill word値について

By Keitaro Imai posted Sat June 13, 2020 12:22 PM

  
Brocade社製のSAN Switchを導入する時に、Fill wordの設定は必要なんですか?という質問がたまにあります。
Fill wordというのは、デバイス間でフレームの転送が行われていない間に送られる信号のことです。
Fill word値を設定すると、リンクの初期化やフレーム転送がない場合に、設定した信号が送られることになります。
結論から言うと、Brocade 8GbpsのSwitchのみ設定が推奨されます。16Gbps以降のスイッチでは設定不要です(設定できず自動で設定されます)。
設定が求められる型番としては以下になります。
2498-B24、2498-B40、2498-B80、2499-192、2499-384
IBMとBrocadeの型番のマトリックスはこちらをご覧ください。
推奨設定は以下のようになります。FOSのバージョンによって推奨が異なります。

特に、SVC/Storwize系の8Gbpsのポートを使用時に設定します。その他デバイスの場合は必要ありませんが3が無難です。
portCfgFillwordで設定、portCfgShowで確認が可能です。

詳細は以下をご覧ください。
Recommended port fillword setting for 8Gbps Brocade switches with 8Gb
上記で16Gbpsスイッチは設定不要と書きましたが、16Gbpsスイッチは通常8Gbpsポートが接続されると、ARB(FF)を受信します。
しかしながら、IBMの一部テープデバイスに関しては、IDLEを誤って送信視する場合があり、この場合はポートがオフラインになる可能性があります。
これを避けるために、以下のような設定が推奨されます。

・対応策1:ポートの設定を4Gbpsにする
4Gbpsのデバイスの場合、スイッチは4GbpsのFillwordであるIDLEを受信します。
portCfgSpeedコマンドで設定します。

・対応策2:FOSを7.1.2b以降に更新し、8Gbpsのポート速度に固定した上でDFEモードを無効にする
portCfgSpeed、portCfgNonDfe --enableコマンドで設定します。

詳細は以下をご覧ください。
LTO5, LTO6, and TS1140 tape drives incorrectly sends a IDLE FillWord, causing loss of communication with drive 
こちらのリンクには昨年ぐらいまではLTO7とTS1150も記載があったのですが、今はないようですので設定は不要でしょう。

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