長々と続いていたシンプロシリーズですが、最後は、OS側でボリュームをフォーマットする時の注意点です。
SCSI UNMAPをサポートしているOSでは、ファイルシステム作成の際にWRITE SAMEコマンドを送ってディスクをフォーマットする挙動を示します。
たとえ、Windows NTFSのクイックフォーマットでも、同様です。
この場合、大量の書き込みがディスクに対して行われるとともに、大容量のディスクだとフォーマットに相当の時間を要することになります。
従って、ディスクのフォーマット時には以下のような手段でこの挙動を避ける事をオススメします。
1.OS側でUNMAPを一時的にオフる
これまでに書いてきた各OS側でオフにする設定を行ってください。
2.ストレージ側で一時的にオフる
SVC/Storwizeシリーズでは、システム単位で以下のコマンドでオフに設定することが出来ます。
chsystem -unmap off
また、UNMAPをオフらない場合に、フォーマットの速度を変更することも可能です。
コマンドは以下になります。
mkthrottle -type offload -bandwidth bandwidth_limit_in_MB
詳細は以下のリンクをご覧ください。
Host Offload Throttling Must be Enabled Before Upgrading to V8.1.0.0
3.小さいファイルシステムを作って拡張する
1GBぐらいのファイルシステムを作って拡張すれば、フォーマットは1GBのみで済みます。
以上、ファイルシステム作成時には留意ください。
#format#scsi-unmap#Storage
#filesystem#ファイルシステム