ストレージ接続の冗長性を確保するために、サーバーからストレージへは基本的に複数のケーブルおよびゾーニングで接続する構成にするのが一般的です。
ここで言うパスとは、サーバーからストレージの間で論理的に接続される経路のことを指します。
以下の図のように、物理的な結線とゾーニングの仕方によりカウントされます。
構成可能、推奨されるパス数はOS(厳密にはマルチパスドライバー)とストレージ装置によって異なります。
以下は、各ストレージ、OSごとの最大、推奨パス数になります。
【DS8000】
AIX(AIXPCM or SDDPCM):最大8、推奨4パス
Windows(MPIO or SDDDSM):最大8、推奨4パス
Linux(DMMP):最大8、推奨4パス
VMware(Native):パスの数に応じてHBAポートあたりにマップできる最大LUN数が決まる。1~16パスの場合64LUNまで。32パスの場合、31LUNまで。推奨4パス
接続の仕方としては、上図の4HBA 4パス構成にするのが一般的(IOエンクロージャーをまたいで冗長構成を取る)
【Spectrum Virtualize/SVC/Storwize/FlashSystem】
AIX(AIXPCM or SDDPCM):最大8、推奨4パス
Windows(MPIO or SDDDSM):最大8、推奨4パス
Linux(DMMP):最大4、推奨4パス
VMware(Native):最大8、推奨4パス
接続の仕方としては、上図の2HBA 4パス構成にするのが一般的(1つのポートから2つのノードに接続する)
【XIV/FlashSystem A9000】
XIVやFlashSystem A9000の場合は他のストレージと異なりモジュール(グリッド)の数に応じて接続します。
全てのHBAポートを同じモジュール(グリッド)に接続するか、HBA毎に異なるモジュール(グリッド)に接続するかになります。
上記ストレージのように4パス構成のようにしてしまうと、使用されないモジュールが出てくるので、全てのモジュールを効率使用するための構成となります。
デバイスドライバーはいずれもOS Nativeのドライバーを使用します。
詳細は以下の図をご覧ください。
#multipath