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Spectrum Virtualize の論理的な構成要素

By Keigo Matsubara posted Sun May 03, 2020 01:26 AM

  
IBM Spectrum Virtualize は図 1 に示す以下のような要素によって論理的に構成されます:
  • サーバー
    • ボリュームはサーバーへ割り当て(マップ)後に利用
  • ボリューム
    • サーバー上で認識するストレージ領域
    • 利用用途に応じて完全割当や圧縮など複数の方式のボリュームを選択して構成可能
    • ボリュームは「エクステント」と呼ばれる小領域の集合体
    • FlashCopy、Remote Copy、マイグレーションなどの各機能はボリュームを対象として実施
  • ストレージ・プール
    • 特性の類似した一つ以上の管理対象ディスクを一つにまとめたグループ
    • 管理対象ディスクの特性に応じた複数のストレージ・プールを構成可能
    • 標準プールとデータ削減プールの二種類有り(後述)
  • 管理対象ディスク (Managed Disk を縮めて Mdisk と略記)
    • 内蔵ストレージ: 「1つの DRAIDアレイ = 1つの Mdisk」
    • 外部仮想化ストレージ装置: 「ディスク装置で作成された1つのLUN = 1つの Mdisk」
  • 物理的なストレージ
    • 内蔵フラッシュドライブ (SSD)あるいは HDD ドライブ
    • 外部仮想化ストレージ装置
IBM Spectrum Virtualize logical concepts
図 1. IBM Spectrum Virtualize の論理的な構成要素
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上記図 1 に示す灰色の背景で示す論理的な構成要素は何れも IBM Spectrum Virtualize の「オブジェクト」であり、GUI あるいはコマンドラインによって作成・変更・表示・削除される対象です。これらのオブジェクトを階層表示すれば下図 2 のようになりますが、サーバー群からはあくまで仮想化された「ボリューム」のみが参照可能(可視)であり、管理対象ディスクを始めとするそれ以外のオブジェクトは参照不能(不可視)です。
S.V.logical-hierarchy
図 2. IBM Spectrum Virtualize 論理構成の階層表示

図注: 上記「ノード」は IBM FlashSystem 製品におけるコントローラーを意味する「キャニスター・ノード」の短縮表記です。
IBM Spectrum Virtualize Title and Logo
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#volume
#storage-pool
#mdisk
#host
#server
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