IBM TechXchange Japan Storage User Community

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FlashSystem/SVCのコピー機能(その2)Snapshot機能

By Hiroki Nishiyan posted Wed February 12, 2025 10:06 PM

  

SnapshotとReplicationの連携を書くつもりでしたがSnapshotだけでもそこそこの量になったので今回はSnapshotを深堀します。

Snapshotとデータの整合性

Snapshot機能は名前の通りある時点(瞬間)のデータの状態を保存します。瞬時にバックアップが取れて非常に便利なのですが、ちょっとした落とし穴があります。サーバーでファイルやデータベースを読み書きしている場合、サーバーのキャッシュメモリー上にもデータが保持され、非同期でストレージにデータが保存されるのが一般的な動作です。サーバー側で書いたと思っていても書いたつもりのデータはサーバーのメモリー上にあり、ストレージ装置に保存されていないことも多いです。データがメモリーの上にある状態でSnapshotを実行してもバックアップとして機能しない場合があるのです。このような状況を避けるため、メモリーからストレージにデータを吐き出す操作と、Snapshotを連携させて有効なバックアップとする手法がよく用いられます。(図)

このようなストレージへデータを同期する操作は整合性を取ると言われます。

サーバー側でのメモリーへの吐き出しと、ストレージのSnapshotを連携させる場合、コマンドライン(参考リンク https://community.ibm.com/community/user/storage/blogs/hiroki-nishiyama/2023/07/12/flashsystemsvc1 )を使ってSnapshotを実行することが多いようです。

Volume Groupとの関係

サーバーからストレージを使う場合、複数のボリュームを束ねて使うことも多いです(図)。

Snapshotを取る場合、束ねられているボリュームで同時にSnapshotを取ることで、ボリューム間の整合性を保つことができます。このため、Volume Groupという仕組みを用意しており、SnapshotはVolume Group単位で管理できるようになっています。

SnapshotのGUI操作

GUIからSnapshotの実行(バックアップ・リストア・クローン作製)、Snapshotの容量の把握など簡単に実行できるようになっています。GUI操作の流れを下に示します。

ボリュームグループの作成

ボリュームをグループに入れる

Snapshotを取る

ボタンをクリックするだけでSnapshotが取れます。Snapshotの容量(Snapshot取得時点からの変更量に相当します)の表示、リストア・クローン作製もこの画面から実行できます。

データを変更しながらSnapshot取得した時の容量表示

次回はReplicationを解説します。


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