
こんにちは。このブログではIBM Verify Identity Governance (IBM VIG)の概要についてご紹介させていただきます。
IGA※を支援するIBM Verify Identity Governance
※Identity Governance & Administration
今日の多くの企業では、ビジネスの変革の中で従業員だけでなく顧客にもより良いサービスを提供しようとされています。これには、ITインフラストラクチャーへのクラウドの採用が含まれ、あらゆるタイプのユーザーがどこからでも任意のアプリケーションにアクセスできるようにしています。その結果、Identity and Governance Administration (IGA)ソリューションによって効果的に管理されるべきIDタイプ(人間と人間以外のID=マシンIDの両方)の数が増えています。
このような背景から今日のハイブリッドIT環境で、企業全体として一貫したアイデンティティー・ガバナンス・ポリシーを適用することが困難になる可能性があります。IBMのIdentity and Governance Administration (IGA)ソリューションでは、オンプレミス環境とハイブリッドクラウド環境全体でリスクを認識し、拡張可能なIDおよびアクセスガバナンスを可能にすることを目指しています。製品としては、IBM Verify Identity Governanceになります。また、IBM Verify (SaaS)にもIDライフサイクル管理機能をはじめとする様々なIGAのための機能が組み込まれています。
最新バージョンはv11
現時点(2025/5)での最新バージョンは2024年12月GAのバージョン11で、製品名もこのタイミングで"IBM Security Verify Governance"から"IBM Verify Identity Goivernance"となりました。オンプレミス環境やクラウド環境に導入してご利用いただく製品となっており、それぞれが同等の機能を持つソフトウェア版とコンテナ版が提供されています。
なお、IBM Security Verify Governanceと呼ばれていた以前のバージョンでは、ISIM※1とIGI※2のパッケージ製品でしたが、v11からこれらが更に融合したものになっています。
※1 IBM Security Identity Manager、※2 IBM Security Identity Governance and Intelligence
ご利用いただく際は、まず下図のコアモジュール(1.ライフサイクル、2 コンプライアンス)のどちらかひとつ、もしくは両方を選択していただきます。
次に、アドオンモジュール(3. ロール・オプティマイゼーション、4.アプリケーションアダプター、5. ホストアダプター)から必要なものを選択していただきます。
6. エンタプライズ・エディションは上記の1~5が一つのパーツナンバーに含まれたものとなります。(注: ホストアダプターはEnterprise PVUライセンスのみに含まれています。)

豊富なアダプター類
IBM Verify Identity Governanceでは、IGAの重要機能であるIDプロビジョニング用にアダプターを多数提供しています。アダプターで接続可能な対象のリストについては、IBM VIG v11のマニュアルからリンクされているIBM Security Verify Governance Application Adapters 10.0.0でも確認することが出来ますが、最新情報についてはサポートサイトにあるIBM Security Verify Governance Adapters v10.xも合わせてご参照ください。
IBM Verify SaaS には、いくつかの組み込みSaaSアダプターが用意されていますが、IBM Verify Identity Governanceで提供されるダプターの多くもサポートしています。
おわりに
このブログではIBM VerifyファミリーのIGAにフォーカスした製品であるIBM Verify Identity Governanceについて概要をご紹介しました。次回はこの製品が活用できるユースケースについて触れさせていただく予定です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
#IBMVerify