以降 JSUC と略記、short URL: https://ibm.co/3fV3qzE)とは、お客様やビジネス・パートナー様とIBM専門家が連携し、ストレージについて学び、アドバイスやベストプラクティスを仲間と共有し、製品やコミュニティー・イベントに関する情報を得るためのものです。どなたでも自由にご参加いただけますので是非ご参加ください。JSUCへの登録ガイドはこちらです。
注: 当該グループ上でご紹介する情報は、日本アイ・ビー・エム(株)が必ずしも正式なレビューを行ったものではありません。
こんにちは、IBMでストレージ製品のプリセールスをやっています吉岡です。
IBM Storage Ceph 7.0がリリースされましたので、リリース内容を簡潔にお知らせしたいと思います。
IBM Storage Cephとは
IBM Storage Cephは、大規模スケーラブルでオープンなソフトウェア定義ストレージプラットフォームであり、Cephストレージシステムの最も安定したバージョンとIBMサポートサービスを組み合わせています。IBM Storage Cephは、RHELがサポートするX86業界標準サーバーハードウェア上で実行することができます。こちらのブログでもご紹介しているので良ければご確認ください。
<<Cephの概要>>
また、IBM Storage Cephはハードウェアの調達・サポート・サービス・ライフサイクルケアの窓口をIBMに一本化することが可能なソリューションを提供しています。詳細は下記の記事をご確認ください。
<<IBM Storage Ceph認定ハードウェアがリリースされました>>
主なアップデート内容
IBM Storage CephはPresto, Trinoなどの市場をリードする分析ツールとの機能および統合を改善を図っており、これらのツールのクエリ時間が短縮されます分析アプリケーションの界隈では性能や圧縮率が高いカラム型ストレージ・フォーマットである Apache Parquetを使用することがよくあります。IBM Storage Cephは、S3selectクエリをRADOS Gateway (オブジェクトアクセスのバックエンド)にプッシュダウンすることで、これらのアプリケーションの性能を向上させることが可能です。
CephFSによるファイル・システムを構成した後、Cephダッシュボード内からNFSエクスポートを作成、編集、削除できるようになりました。NFS Ganeshaを使用してCephFS名前空間をNFSプロトコル経由でエクスポートが可能です。これまでCephFSのクライアントからのアクセス方式は、Linuxカーネルによるネイティブマウントでの利用にのみ限定されていましたが、この新機能により、NFS GaneshaによるNFS 4.1プロトコルを使用してLinux以外のクライアントからでもCephFSにアクセスできるようになりました。
ストレージのデータ保護技術であるイレイジャー・コーディング(消去訂正符号。以下、EC)は、IBM Storage Cephで既に採用されていますが、今回のバージョンで新しいアルゴリズムであるEC2+2が適用されました。
<IBM Storage Ceph サポート対象のECアルゴリズム>
これまでサポート対象となる最小サーバ台数は7台からとなっていましたが、EC2+2の場合は最小4台から適用可能になりました。これにより、EC採用時のIBM Storage Ceph初期導入コストが抑えられるメリットを享受することが可能となりました。一方、EC2+2は他のECアルゴリズムと比較して耐久性が低い、将来クラスターが大きくなった場合に別のECアルゴリズムにシームレスに移行ができない等、考慮点がありますのでこの辺りは利用者様の要件に応じて検討事項となります。
テック・プレビュー機能
最後に
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