こんにちは。日本IBMでストレージ・ソフトウェア・セールスをしております野口です。
ストレージにはDS8KやFlashといった箱ものだけではなく、様々なストレージ・ソフトウェアがあります。その中でもIBM Fusionは一目置かれている製品のひとつで、私もここ数年携わって愛着が湧いてきました。
今回はこのIBM Fusionの推しポイントを皆さんにお伝えしたく、ブログを執筆しました。
次世代プラットフォームとして今こそ旬なFusionの魅力が詰まっていますので、是非一読いただけると嬉しいです。
もくじ
- もう一つのVMware問題?!
- 脱・VMwareにはOpenShiftとその基盤IBM Fusionが最適
- 柔軟に選択可能なOpenShift
- OVEに適応したIBM Fusionで安価な仮想化基盤を実現
- 仮想化基盤スモールスタートのその先へ
- まとめ
1. もう一つのVMware問題?!
今やほとんどのお客様が検討していると言っても過言ではないほど、VMwareのライセンス体系変更の課題。これは今、多くの企業にとって避けて通れない「VMware問題」として注目されています。Broadcomによる買収以降、ライセンス費用は大幅に上昇し、2025年4月には最小購入コア数の引き上げで、さらにコスト負担が重くなりました。
一方で「延長保守でしのぐ」「AWS / Azure上でVMwareを使い続ける」といった選択を取る企業も少なくありません。ただし延命策は数年後には限界を迎えます。そこで浮上するのが「次は何で仮想化環境を動かすのか?」という新たな課題です。
Hyper-V、Nutanix AHV、KVM、Proxmoxなど、VMware代替となるハイパーバイザーは数多くあります。しかし「単に代替となるハイパーバイザーを探す」だけで本当に未来につながるのでしょうか。
次世代のアプリケーション環境を見据えるなら、脱VMware=単なる移行ではなく「脱・仮想マシン」。VMware代替を機に、生産性を高めたいシステムについては、コンテナの活用も併せて検討するというのが、もう一つの『VMware問題』を乗り越える鍵となるのです。
2. 脱・VMwareにはOpenShiftとその基盤IBM Fusionが最適
VMwareからの移行先として、次期プラットフォームの選択肢でいま注目されているのが OpenShift です。
「コンテナのための基盤」というイメージが強いですが、実は OpenShift Virtualization を使えば仮想マシン(以下VM)も稼働可能です。Linuxの仮想化機能KVMをベースにした技術で、VMware同様に複数の仮想マシンを運用できます。しかもOpenShiftの標準機能で提供されるため追加費用は不要。さらに、既存VMをOpenShiftへ移行できる Migration Toolkit for Virtualization(以下MTV)* も無償で提供されています。
つまりOpenShiftなら、これまでのVM運用を引き継ぎつつ、同じ基盤上でコンテナアプリも動かせる、つまりVMwareからの「移行」ではなく、モダナイゼーションへの一歩を踏み出せるのです。
そしてそのOpenShiftを支えるのが、IBMの Fusion。OpenShift環境に必要なインフラ要素をすべて揃えたオールインワン基盤で、オンプレ向けアプライアンス(HCI)とクラウド向けソフトウェアの2種類の提供形態で、お客様の環境やニーズに応じて柔軟に選べるのが特長です。
脱VMwareを機に、単なる「置き換え」ではなく、新しい価値を生む基盤へ。OpenShiftとIBM Fusionは、その最適解のひとつになるはずです。
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