今回はFusion × Maximoでのコラボブログです!
Maximoユーザー様必見!!Maximo運用に最適なオールインワンインフラ基盤についてご紹介します。
【登場人物】
🐣:入社2年目ストレージ若手君
🐓:ベテランSEさん
🐣:先輩!前回はFusion × watsonx.dataのメリットについて教えてもらいましたが、他にはどんな製品と組み合わせて提案することができるのでしょうか?
🐓:お、いい質問だね!実はFusionと組み合わせることでメリットが増える製品はまだまだたくさんあるんだ。今回はMaximoとの組み合わせを紹介するね!
🐣:Maximo・・・!最近社内でもよく耳にすることの多い製品で、今ちょうど勉強中なんです!!保全や点検の現場向けのシステムですよね〜
🐓:そうそう!Maximoはまさに、EAM(エンタープライズ・アセット・マネジメント:企業の資産管理)を実現する、保全や点検の現場に特化したシステムで、最近では生成AIやIoT、高度な分析技術を活用して、設備保全をよりスマートに行えるソリューションになってきているんだ。
🐣:Fusionと組み合わせることでどのようにしてMaximoの良さを引き出せるのか、とっても気になります!
Fusionのおさらい
🐓:まず前回教えたFusionの価値ってどんなものがあったか覚えてるかな??
🐣:えーっと、ハードウェアの障害や災害が発生しても安全にデータの復元ができたり、企業の大事なデータ資産をバッチリ守るためのソフトウェア機能が豊富に備わってるんですよね。
🐓:うん!特にバックアップソフトウェアはOpenShift標準だと基本コマンドライン上での運用になるの対して、Fusionのバックアップ機能では専用のGUIが備わっていて設定や運用も非常に楽になるんだよ。
🐣:また、Fusion HCIではソフトウェア機能に加えてOpenshiftと動作検証済みのストレージ、スイッチ、サーバー、さらにOpenShiftまで一式で提供しているから、事前の検証作業の手間がかからずにすぐに導入することが可能なんですよね。
各コンポーネントすべてIBMが提供していて、サポートもワンストップで対応できるため、障害が発生しても『あれって誰に聞けば?』ってならないのは、導入しているお客様からもかなりウケがいいポイントですよね。
🐓:そうそう!オールインワンパッケージでの提供なのでアップグレードの際もソフト・ハードも込みでIBMが窓口になって対応できるのも大きなメリットの一つだよね。
Fusion HCIの基礎をおさらいしたい人は👉 「前回記事」をチェックしてみてね!
Maximoアプリ間の整合性も含めたバックアップ簡単設定~レシピの活用
🐣:Fusionの特徴、思い出してきました!ところで、Maximoって、Fusionとどんな関係があるんですか?
🐓:お、いいところに気づいたね。Maximoって、工場や施設の設備保全を管理するシステムなんだ。
つまり、“止まると業務に直接影響する”っていう性質がある。だからこそ、インフラ面での信頼性やバックアップ体制がめちゃくちゃ重要になるんだ。
🐣:”工場や施設の設備保全”・・・って具体的にはどんなデータが含まれるんですか?
🐓:例えば、日々の点検の記録や稼働データ、設備情報などが含まれるよ。より詳しくMaximoについて学びたい人はこちらを見てみてね!
▶︎IBM製品ページ:https://www.ibm.com/jp-ja/products/maximo
▶︎EXA社ページ:https://www.exa-corp.co.jp/solutions/maximo/index.html
🐣:なるほど、“重要なデータを多数保持する、止めちゃいけない”システムってことですね。
🐓:そうそう。そこでFusionの出番。FusionにはMaximoの各アプリケーションを安全に復元するための“専用レシピ”が用意されているんだ。
DB2やKafkaみたいなMaximoの様々な構成要素に対して、適切な順序・方式でバックアップを取るための運用テンプレート、いわゆるレシピがあるんだよ。
🐣:レシピがあるんですね!単に“アプリケーションごとのバックアップが取れる”だけじゃなくて、“正しい手順で確実に取れる”ようになってるんですね。
🐓:まさにその通りで、運用現場だと“止めるタイミング・順序・データ整合性”がすごく大切なんだけど、Fusionのレシピはそれを最初から組み込んであるんだよ。
これがあると、トラブル復旧やメンテナンス時にも安心感がまるで違うんだ。
🐣:すごい便利じゃないですか!
🐓:そうなんだよ。ちなみに、このレシピは、コード(YAMLやスクリプト)で定義されていて、バックアップやリストアの各ステップがこのように明確に管理されてるんだ。
たとえば、Maximo Suiteの場合、まずDB2とAMQ Streams(Kafka)を順番にバックアップしてから、Suiteのアプリ本体をバックアップするという流れがあるんだけど、これらの処理がスクリプトで整理されているよ。
しかもMaximo用のテンプレートレシピはGitHub上に公開されていて、誰でも確認できるようになってるよ。
👉 https://github.com/IBM/storage-fusion/blob/master/backup-restore/recipes/Maximo/2.9.x/README.md

🐣:コードで定義されているんですか!?それって開発者やインフラ担当が読みやすいし、管理もしやすそうですね!
それにこんな便利なレシピが最初からあれば、バックアップのためのスクリプトを管理者が一から作る必要もないんですね!
既存のレシピを使い回すだけでいいなんて、インフラ担当からしたらこんな嬉しい話はないです🤩
🐓:その通り!一度バックアップの詳細な手順をレシピを使って定義すると、それ以降はFusionのGUIから簡単にバックアップを取ることができるよ!

🐓:こんな感じでFusionとMaximoを一緒に導入すれば、このレシピを活用して、簡単に“複雑な構成でも一貫性のあるバックアップ”をとることが可能なんだよ。
ちなみにFusion 2.10からはMaximoの全コンポーネントがレシピに対応したよ。
🐣:レシピを使ったバックアップ、とても心強いし、FusionとMaximoの連携強化は今後もますます目が離せないですね!
Fusion のSoftwareはオンプレでもクラウドでも価値を発揮!
🐣:ところでFusionって、オンプレだけじゃなくてクラウドには導入できないんでしょうか?
🐓:できるよ!たとえばROSA(Red Hat OpenShift Service on AWS)やARO(Azure Red Hat OpenShift)みたいなマネージドOpenShift環境にもFusion SDSを導入できるんだ。
FusionにはHCIとSDSの2形態があって、お客様の環境や用途に合わせて柔軟に使い分けができるんだよ。
🐣:SDSでも提供しているんですね。お客さんへの提案の幅も広がりそうですね!
あの、、ちょっと気になったのですが、Maximoが動いているサーバーが止まってしまったら、システムは止まってしまいますよね!?
万が一地震とか火災とかで、拠点ごとシステムが落ちてしまったらどうなってしまうのでしょうか?
止めちゃいけないシステムなだけに万全に対策したいです。
🐓:大事なポイントだね!そこで重要になるのが“災害復旧”の観点だよ。
Fusion HCIでは、全てのコンポーネントが冗長化されていて、可用性が担保されるから災害対策としてもバッチリなんだ。
また、Fusion HCIで稼働しているMaximoのデータのバックアップをクラウドのオブジェクトストレージにも保管することもできるよ!
🐣:なるほど、それは安心ですね!ちなみにSDSの場合の災害対策はどうなっているんでしょうか?
🐓:もちろん、SDSの場合でも災害対策ができるよ。例えばクラウドに Fusion SDSを導入したと仮定してみよう!
この図にある通り、FusionはOpenShiftマネージドのようなPaaS環境と組み合わせることで、複数のアベイラビリティゾーン(AZ)にまたがって冗長構成を取ることができるんだ。

🐣:なるほど・・・例えば、万が一、一つのAZが災害に遭いサーバーが落ちてしまった場合でも、Fusion SDSでは他のAZにアクセスし、Maximoを止めずに稼働させ続けることができるということですね??
🐓:そうなんだよ。例えばある製造業のお客様では、Maximoで設備保全や緊急時の点検指示を一元管理しているとして、ある日そのお客様の主要拠点が大規模停電に見舞われ、サーバールームもダウンしてしまう事態が起こったと想定しよう。
🐣:大規模停電!!それはピンチですね。
🐓:この時、もしMaximoをクラウド上のFusion SDS環境で動かしていて、東京と大阪のように複数のAZにまたがって構成されていたら、障害が発生したAZから自動的に別のAZに切り替わって、Maximoは一度も止まることなく業務を継続することができるよ!
そのおかげで、現場の保全担当は、被災設備の状況確認や緊急時の作業対応、保全のための部品・資材管理までスムーズに対応できるんだよ。
🐣:すごいです!Maximoを止めず稼働させることで災害時にも対応できるんですね!我らがFusion、大活躍じゃないですか👏
FusionのGPUノードでMaximo Visual Inspectionもバッチリ動作
🐓:FusionとMaximoの組み合わせのいいところは他にもあるんだ!若手くんはMaximo Visual Inspection(MVI)って知っているかな?
🐣:ん〜〜っと、ちょっとわからないですね、「Visual Inspection」ってことは画像認識とかそういうものでしょうか?
🐓:そうそう、あっているよ。AIによる画像・映像解析をすることで製品の欠陥検出や品質管理プロセスを自動化する機能のことで、例えば劣化・損傷を点検記録と紐付け管理したりできるんだ。
この機能を使うためにはGPUが必要になるので、GPUを搭載したサーバーを別途用意する必要は通常あるんだけど、Fusion HCIではオプションでGPUを選択できるんだよ。

🐣:IBMがGPUの部分までまとめて提供できるのは心強いですね。AIを使うような機密データはオンプレに持っておく必要があるんでしたよね!
まとめ
🐓:ここまでの話でわかったと思うけど、Maximoは企業の重要なデータを管理するシステムで、データの確実なバックアップや安定稼働がとても大切だったよね?
🐣:はい!Fusionはそのニーズに応える最適なソリューションで、オンプレのFusion HCIなら導入も速く、運用も簡単なので現場の負担がぐっと軽減できます。
また、クラウド環境ではFusion SDSが対応していて、AZを跨いだ冗長構成も取れるんでしたよね!
🐓:その通り!さらにFusionはMaximoとの動作検証済みパッケージだから安心して使えるんだ。
アプリケーションだけじゃなくてインフラ基盤とセットで動作検証されているから、信頼性が高いんだよ。
🐣:つまり、MaximoはオンプレでもクラウドでもFusionの検証済み基盤の上で安定稼働し、安心して運用できるってことですね?
🐓:まさにそう!だからMaximoの運用にはFusionがオススメなんだ。
▶︎Maximo側から見たFusion導入のメリットはこちら
#Maximo#StorageFusion