初めまして、IBM Storage Scale
こんにちは。日本IBMでストレージのテクニカルセールスを担当しております増田です。
早速ですが、IBMでは様々なストレージ製品を取り扱っておりますが、その中でも個人的に一番ホットな製品だと思っているのがIBM Storage Scale(以下Scale)です。
以前からストレージを触っている方々でしたらGPFSという名前にピンと来る方も多いのではないでしょうか。GPFSはIBMが開発した分散ファイルシステムで製品名称としても以前は使われていました。現在はIBM Storage Scaleという名称で提供されておりますが、今でも根底ではGPFSがファイルシステムとして動いています。
実は最近そのScaleをインストールして色々と検証してみましたので、忘備録も含めブログ連載をしていきたいと思います。
その第一弾が今回、なぜScaleがホットなのか、そもそもScaleって何なのか、そのような内容を書いていきます。
次回以降で「コンポーネント編(仮)」や「インストール編(仮)」や「機能周りを触ってみた編(仮)」も書きたいと思っていますので、是非読んでくださいね!
昨今のデータ事情
さて、昨今、世の中では様々なデータが増えています。それもかなりのスピードで大量に容量が増えています。なんと2025年には全世界で180ゼタバイト(1ZB=10億TB)まで増えるなんて話も耳にします。
私自身、写真を撮るのが好きなのですが、最近の画質のいい写真はデータサイズも大きく(一枚あたり20~30MB)、すぐにPCのストレージがいっぱいになってしまいます。どうにかして自作NASで繋ぎ止めているのですが、十分だと思っていた容量もそろそろ限界を迎えそうです。
さらにその写真もPC、スマートフォン、NAS にとどこにデータがあるのやら、、どのように管理しようか毎日のように悩んでいます。

個人レベルでもこんなに大変なら企業レベルでみたら比較にならないほどの課題が積み上がっているのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
クラウドにもオンプレにもさまざまな場所や拠点にさまざまな形式の大量のデータがあるし、保持するのにもコストがかかるし、これではデータを管理するのですら一苦労です。特にデータの一元管理の実現を考えるとかなり複雑になり悩ましいものです。
ただ、せっかく貯めたきたデータやこれから生成されるデータを有効活用できないのは勿体無いです。
IBM Storage Scaleではそれらのデータを統合管理し有効活用していくことができます。それも高性能で高速にです。
Scaleってそもそも何?
Scaleにはさまざまな魅力がありますが、注目するべきポイントを個人的にあげるとしたら以下4点です。
- 高い拡張性とパフォーマンス
- 様々なプロトコルとユースケースへの対応
- 最適なデータ配置を実現するデータの階層化
- 複数拠点にあるデータの一元化
これらの機能を全て一つのプラットフォームで実現できるのがScaleです。

と、Scaleの魅力を語る前にそもそもScaleってなんだ?って話ですよね。
ScaleはSoftware Defined Storage(SDS)と呼ばれるものです。これがどういうことかを簡単に説明しますと、ストレージの機能を仮想化して、ソフトウェアとしてサーバーにインストールすることでそのサーバーにストレージの機能を持たせることができるということです。
Scaleはそのなかでもファイルストレージに特化したものです。インストール先は物理サーバー、仮想マシン、クラウド、とどこでも可能です。

もちろんこのScaleを動かすために特化したハードウェアもIBMでは提供しております。それがIBM Storage Scale System (SSS)です。
Scaleを動かすことに特化して設計されたハードウェアなので、最大限にScaleの力を発揮させたいというときにはこちらを使うのもおすすめです。

ただ、スモールスタートしたり、既存の環境を活用し柔軟に拡張していくといった観点ではソフトウェアのScaleも魅力ですし、
もちろんSSSと組み合わせてあらゆる環境に柔軟に対応していくことも可能です。
まとめ
ここまでだけでも長く語ってしまいましたね。
ということでScaleの魅力ポイントとしてあげた以下4点については次回説明したいと思います。
- 高い拡張性とパフォーマンス
- 様々なプロトコルとユースケースへの対応
- 最適なデータ配置を実現するデータの階層化
- 複数拠点にあるデータの一元化
名付けて「Scaleの魅力編(仮)」なんてどうでしょう。
少しはScaleについて興味が湧きましたか?
これらの特徴や機能をうまく使いこなすことで多様化するデータをきっと有効的に管理し、活用することができるようになると思います。まさに次世代のデータ基盤ですね。
これを機会にぜひScaleについて一緒に詳しくなっていきましょう!次回も乞うご期待を。