IBM TechXchange Japan Storage User Community

Japan Storage User Community(以降 JSUC と略記)とは、IBM System Storage 製品に関して、ユーザー間や日本IBMおよびビジネス・パートナーの専門家と連携し、ストレージについて学び、アドバイスやベストプラクティスを仲間と共有し、製品やコミュニティー・イベントに関する情報を得るためのものです。

どなたでも自由にご参加いただけますが、情報提供については主として日本アイ・ビー・エム(株)およびその関連会社の社員が行います。 ご要望に応じてお客様あるいはビジネス・パートナー様にも情報提供にご参加いただけますので管理者までご連絡ください。(short URL: https://ibm.co/3fV3qzE

JSUCへの登録ガイドはこちらです。

JSUC は、IBM Storage Community 配下に多数作成されている世界各国ユーザー・グループの一つとして運営されています。

注: 当該グループ上でご紹介する情報は、日本アイ・ビー・エム(株)が必ずしも正式なレビューを行ったものではありません。


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FlashSystem/SVCのコピー機能(その2)Snapshot機能

By Hiroki Nishiyan posted Wed February 12, 2025 10:06 PM

  

SnapshotとReplicationの連携を書くつもりでしたがSnapshotだけでもそこそこの量になったので今回はSnapshotを深堀します。

Snapshotとデータの整合性

Snapshot機能は名前の通りある時点(瞬間)のデータの状態を保存します。瞬時にバックアップが取れて非常に便利なのですが、ちょっとした落とし穴があります。サーバーでファイルやデータベースを読み書きしている場合、サーバーのキャッシュメモリー上にもデータが保持され、非同期でストレージにデータが保存されるのが一般的な動作です。サーバー側で書いたと思っていても書いたつもりのデータはサーバーのメモリー上にあり、ストレージ装置に保存されていないことも多いです。データがメモリーの上にある状態でSnapshotを実行してもバックアップとして機能しない場合があるのです。このような状況を避けるため、メモリーからストレージにデータを吐き出す操作と、Snapshotを連携させて有効なバックアップとする手法がよく用いられます。(図)

このようなストレージへデータを同期する操作は整合性を取ると言われます。

サーバー側でのメモリーへの吐き出しと、ストレージのSnapshotを連携させる場合、コマンドライン(参考リンク https://community.ibm.com/community/user/storage/blogs/hiroki-nishiyama/2023/07/12/flashsystemsvc1 )を使ってSnapshotを実行することが多いようです。

Volume Groupとの関係

サーバーからストレージを使う場合、複数のボリュームを束ねて使うことも多いです(図)。

Snapshotを取る場合、束ねられているボリュームで同時にSnapshotを取ることで、ボリューム間の整合性を保つことができます。このため、Volume Groupという仕組みを用意しており、SnapshotはVolume Group単位で管理できるようになっています。

SnapshotのGUI操作

GUIからSnapshotの実行(バックアップ・リストア・クローン作製)、Snapshotの容量の把握など簡単に実行できるようになっています。GUI操作の流れを下に示します。

ボリュームグループの作成

ボリュームをグループに入れる

Snapshotを取る

ボタンをクリックするだけでSnapshotが取れます。Snapshotの容量(Snapshot取得時点からの変更量に相当します)の表示、リストア・クローン作製もこの画面から実行できます。

データを変更しながらSnapshot取得した時の容量表示

次回はReplicationを解説します。


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