転載者注:以下の内容はWAS Fullプロファイル/WAS Traditionalランタイムについての情報です。
オリジナル文章公開日:2011年12月1日
WASで一番参照する機会の多いログは、アプリケーションの挙動やプロセスの稼動状況を記載したJVMログです。今回は、JVMログの循環設定について、ご紹介します。
WAS V8から、ロギング・モードとして、これまでのバージョンと同じくテキスト形式で出力する通常モード、ログ・データをバイナリー形式でリポジトリーに蓄積するHPELモードが選択できるようになりました。それぞれについてご紹介します。
通常モード
テキスト形式でログ出力を行う通常モードを選択した場合、JVMログのデフォルト設定は、ファイル・サイズ 1MBで循環、保管世代数は書き込んでいるファイル以外に1世代となっています。
ログの保管世代数や、ファイル・サイズを変更するには、管理コンソールにログインし、「トラブルシューティング」-「ログおよびトレース」-「アプリケーション・サーバー名」-「JVMログ」を選択します。
下記の画面が表示されますので SystemOut.log SystemErr.log それぞれで、ログ・ファイルの回転を「ファイル・サイズ」あるいは、「時間」で行うかをチェックし、サイズや時間を入力します。「ヒストリー・ログ・ファイルの最大数」で保管する世代数を指定できます。
HPELモード
通常モードのログ循環では、ログ・ファイルを複数世代保存するという形をとりますが、HPELモードでは、バイナリーのパージ(古いデータの消去)を行うことでログを管理します。
HPELモードに切り替えるには、「トラブルシューティング」-「ログおよびトレース」-「アプリケーション・サーバー名」-「HPELモードに切り替え」を選択し、サーバーを再 起動します。
パージ・ポリシーの変更は、「トラブルシューティング」-「ログおよびトレース」-「アリケーション・サーバー名」-「HPELロギングの構成」を選択します。
下記画面が表示されますので、以下3つのパージ・ポリシーから選択します。
- ログ・サイズが最大に近づいたとき
- 最も古いログが存続期限に達したとき
- 期限またはサイズのいずれかの制約に該当したとき
また、ファイル・システムの容量不足時のアクションも指定可能です。
- サーバーの停止
- 古いレコードのパージ
- ロギングの停止
「新規ログ・ファイルの毎日の開始時刻」にチェックを入れ、時間を指定すると、指定された時刻にロギング・フレームワークがログ・ファイルをクローズし、新しいファイルを開始することが可能です。
これにより簡単に、バイナリーのファイルを分けることができ、古いバイナリー・ファイルをアーカイブすることもできます。
詳細については以下、Information Centerもご参照ください。
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