転載者注:以下の内容はWAS Fullプロファイル/WAS Traditionalランタイムについての情報です。
オリジナル文章公開日:2012年11月7日
WAS V8.5ではJava SE6、Java SE7が提供されています。デフォルトでは、Java SE6が使用されます。ここでは、SDKを変更する方法をご紹介します。
バージョンを変える方法としては、以下があります。
- プロファイル作成前、managesdkコマンドによるデフォルトJavaの指定
- プロファイル作成後、managesdkコマンドによる変更
- プロファイル作成後、管理コンソールでの変更
プロファイル作成前、managesdkコマンドによるデフォルトJavaの指定
Step1. Javaを変更する場合は、managesdkコマンドで変更を行います。以下のコマンドを実行し、使用可能なSDKを確認します。
Unix・Linuxの場合
# cd <WASのインストール・ディレクトリー>/bin/ # ./managesdk.sh -listAvailable CWSDK1003I: 使用可能な SDK:
CWSDK1005I: SDK 名: 1.6_64
CWSDK1005I: SDK 名: 1.7_64
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
Windowsの場合
> cd <WASのインストール・ディレクトリー>\bin
> managesdk.bat -listAvailable CWSDK1003I: 使用可能な SDK:
CWSDK1005I: SDK 名: 1.6_64
CWSDK1005I: SDK 名: 1.7_64
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
Step2. 現在のプロファイル作成のSDKを確認します。ここでは、SDK名1.6_64であること が確認できます。
Unix・Linuxの場合
# ./managesdk.sh -getNewProfileDefault
CWSDK1007I: 新規プロファイル作成の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
Windowsの場合
> managesdk.bat -getNewProfileDefault
CWSDK1007I: 新規プロファイル作成の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
Step3. 次に、プロファイル作成のSDKを1.7_64に変更します。これで、プロファイル作 成のデフォルトのJDKの設定は終了です。
Unix・Linuxの場合
# ./managesdk.sh -setNewProfileDefault -sdkname 1.7_64
CWSDK1022I: 新規プロファイル作成は、SDK 名 1.7_64 を使用します。
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
Windowsの場合
> managesdk.bat -setNewProfileDefault -sdkname 1.7_64
CWSDK1022I: 新規プロファイル作成は、SDK 名 1.7_64 を使用します。
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
これ以降作成されるプロファイルは、1.7_64で作成されます。
プロファイル作成後、managesdk コマンドによる変更
Step1. 構成終了後に、managesdkコマンドで変更を行います。以下のコマンドを実行し、使用可能なSDKを確認します。
Unix・Linuxの場合
# cd <WASのインストール・ディレクトリー>/bin/
# ./managesdk.sh -listAvailable
CWSDK1003I: 使用可能な SDK:
CWSDK1005I: SDK 名: 1.6_64
CWSDK1005I: SDK 名: 1.7_64
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
Windowsの場合
> cd <WASのインストール・ディレクトリー>\bin
> managesdk.bat -listAvailable
CWSDK1003I: 使用可能な SDK:
CWSDK1005I: SDK 名: 1.6_64
CWSDK1005I: SDK 名: 1.7_64
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
Step2. 現在のプロファイルDmgr01、Custom01のSDKを確認します。ここでは、SDK名 1.6_64であることが確認できます。
Unix・Linuxの場合
# ./managesdk.sh -listEnabledProfile -profileName Dmgr01
CWSDK1004I: プロファイル Dmgr01 :
CWSDK1006I: PROFILE_COMMAND_SDK = 1.6_64
CWSDK1008I: ノード vm-001-153CellManager01 の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1009I: サーバー dmgr の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
# ./managesdk.sh -listEnabledProfile -profileName Custom01
CWSDK1004I: プロファイル Custom01 :
CWSDK1006I: PROFILE_COMMAND_SDK = 1.6_64
CWSDK1008I: ノード vm-001-153Node01 の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1009I: サーバー nodeagent の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1009I: サーバー Member1 の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1009I: サーバー webserver1 の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
Windowsの場合
> managesdk.bat -listEnabledProfile -profileName Dmgr01
CWSDK1004I: プロファイル Dmgr01 :
CWSDK1006I: PROFILE_COMMAND_SDK = 1.6_64
CWSDK1008I: ノード WAS01 の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1009I: サーバー dmgr の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
> managesdk.bat -listEnabledProfile -profileName Custom01
CWSDK1004I: プロファイル Custom01 :
CWSDK1006I: PROFILE_COMMAND_SDK = 1.6_64
CWSDK1008I: ノード WAS01 の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1009I: サーバー nodeagent の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1009I: サーバー Member1 の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1009I: サーバー webserver1 の SDK 名: 1.6_64
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
Step3. SDKを1.7_64に変更します。
Unix・Linuxの場合
# ./managesdk.sh -enableProfile -profileName Dmgr01 -sdkname 1.7_64
CWSDK1017I: プロファイル Dmgr01 は、SDK 1.7_64 を使用可能になりました。
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
# ./managesdk.sh -enableProfile -profileName Custom01 -sdkname 1.7_64
CWSDK1017I: プロファイル Custom01 は、SDK 1.7_64 を使用可能になりました。
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
Windowsの場合
> managesdk.bat -enableProfile -profileName Dmgr01 -sdkname 1.7_64
CWSDK1017I: プロファイル Dmgr01 は、SDK 1.7_64 を使用可能になりました。
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
> managesdk.bat -enableProfile -profileName Custom01 -sdkname 1.7_64
CWSDK1017I: プロファイル Custom01 は、SDK 1.7_64 を使用可能になりました。
CWSDK1001I: 要求された managesdk タスクが正常に実行されました。
Step4. これで、managesdkコマンドを使用した、SDKの変更は終了です。
プロファイル作成後、管理コンソールでの変更
Step1. 次に、管理コンソールから変更する方法を記述します。管理コンソールを起動します。ブラウザーから、http://<ホスト名>:9060/ibm/console にアクセスしログインします。
Step2. 管理コンソールで、「サーバー」->「サーバー・タイプ」->「WebSphereApplication Server」をクリックし、アプリケーション・サーバーの一覧画面へ移動します。「サーバー名」選択します。
Step3. 「サーバー・インフラストラクチャー」の「Java SDK」を選択します。
Step4. 変更するSDKにチェックを入れ、「デフォルトの作成」をクリックします。
Step5. この操作で、管理コンソールを使用したアプリケーション・サーバーのSDKの変更は終了です。メッセージに表示されている通り、スクリプトのデフォルトやWebサーバーには適用されません。スクリプト、Webサーバーも含めて変更したい場合は、managesdkコマンドを利用ください。
Step6. ノード・エージェントのSDKの変更も管理コンソールから可能です。管理コンソールで、「システム管理」->「ノード・エージェント」をクリックし、ノード・エージェントの一覧画面へ移動します。変更する「ノード・エージェント」を選択します。
Step7. 「サーバー・インフラストラクチャー」の「Java SDK」を選択します。
Step8. アプリケーション・サーバーと同様に、変更するSDKにチェックを入れ、「デフォルトの作成」をクリックすると、SDKを変更可能です。同様に、スクリプトのデフォルトや、Webサーバーには適用されません。
Step9. 以上でノード・エージェントの管理コンソールを使用したSDKの変更は終了です。
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