生存分析とは、あるイベントが起こるまでの時間の長さに対する分析です。たとえば、患者さんの治療時間や生存期間、登録会員が退会するまでの期間、機械、システム、製品、部品の故障までの時間や寿命の長さ、またローン審査にかかる時間を使用して、イベントの発生を予測する分析手法です。
生存分析では、他の統計手法では欠損として扱われてしまうデータを「打ち切り」データとして扱うことができます。「打ち切り」データは、最終的な状態がわからず、かついくつかの情報を含むデータです。たとえば、興味の対象イベントを「肺がんによる死亡」とした場合、「打ち切り」として考えられる状態は以下の通りいくつもあります。
生存分析は、イベント(「肺がんによる死亡」など)が発生するまでの時間の長さ(生存時間)を使用する分析であり、その計算には「打ち切り」データが含まれます。
SPSS Advanced Statisticsでは、打ち切りデータのある生存分析を実行することができます。