FlashSystem 900 AE3はFlashのモジュール自体に圧縮機能が備わっており、搭載されている物理容量よりも多くの容量を提供できます(オーバープロビジョニングといいます)。 しかしながら、この機能自体は挙動はシンプロと同じですので、圧縮率の見積もりが過大だったり、不要になったデータ領域を開放できないと想定以上に容量を消費し、使い尽くす可能性があります。 こうなると、ストレージへの書き込みができなくなりますので、サーバーからストレージへのアクセスができない状態になる可能性があります。 これをOut of Physical Space(OOPS...
長々と続いていたシンプロシリーズですが、 最後は、OS側でボリュームをフォーマットする時の注意点です。 SCSI UNMAPをサポートしているOSでは、ファイルシステム作成の際にWRITE SAMEコマンドを送ってディスクをフォーマットする挙動を示します。 たとえ、Windows NTFSのクイックフォーマットでも、同様です。 この場合、大量の書き込みがディスクに対して行われるとともに、大容量のディスクだとフォーマットに相当の時間を要することになります。 従って...
シンプロシリーズ5回目。今回はFlash/SSD編 以下、第1回目の投稿で、FlashSystem 900にはシンプロがないのになぜUNMAPに対応している必要があるのだろう?と思われた方もいるかも知れません。 https://community.ibm.com/community/user/imwuc/blogs/keitaro-imai1/2020/05/21/scsi-unmap1 それは、Flashメモリーの特性と関連します。 Flashは図1のように、データの書き込みはページ単位で行われますが...
以下から更に引き続き、AIX編です。 シンプロとレクラメーションとSCSI UNMAP【その3 VMware編】 https://community.ibm.com/community/user/imwuc/blogs/keitaro-imai1/2020/05/21/scsi-unmap3-vmware AIXですが、以下にまとまっていますので、こちらを読んでください。 Storage Space Unmap Support in AIX https://www.ibm.com/developerworks/community...
以下、前回、 シンプロとレクラメーションとSCSI UNMAP【その1 概要編】 https://community.ibm.com/community/user/imwuc/blogs/keitaro-imai1/2020/05/21/scsi-unmap1 に引き続き、今回はWindows編です。 Windows 2012未満の場合は、sdeleteというツールを使って、レクラメーションを行います。 sdeleteはディスク領域から安全にファイルを削除するユーティリティ・ツールですが、 手動で ...
以下、前回前々回に続き、3回目。少し長いです。。。 シンプロとレクラメーションとSCSI UNMAP【その1 概要編】 https://community.ibm.com/community/user/imwuc/blogs/keitaro-imai1/2020/05/21/scsi-unmap1 シンプロとレクラメーションとSCSI UNMAP【その2 Windows編】 https://community.ibm.com/community/user/imwuc/blogs/keitaro-imai1/2020/05/21/scsi...
ストレージのプール化、効率利用の要件が増えている昨今、外部ストレージのThin provisioning(シンプロ)機能を利用しているお客様は少なくないと思います。 シンプロ知らない!という方はググってください(^ ^;) イマイがストレージのコンサルをやっている中で多いのが、このシンプロを利用していてストレージの容量が足りなくなった!というお客様です。 物理的に搭載している容量よりデータを書き込もうとすれば、容量が足りなくなるのは当たり前のことです。 ただし、多くのお客様ではレクラメーションを行っておらず...