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第1回オープンソース勉強会 sponsored  by cosmos 開催報告

By TOMOKO KUWATA posted Wed December 11, 2024 01:54 AM

  

女性技術者コミュニティーcosmosでは、9月に「オープンソース勉強会」を開催しました。このイベントは、オフラインで技術勉強会を開催した時に、女性の参加が少ない事への気づきをきっかけに企画されたものです。初回は、Ansibleについて勉強してみたい人を中心に男女関係なく応募を募り、開催されました。この記事では、このイベントについて振り返ります。

 

なぜ本イベントを企画したのか

 さて、Ansibleの勉強会については、既にAnsibleユーザー会というコミュニティがあり、こちらが本体となります。では、なぜ今回、cosmosが敢えて勉強会を企画したのか?こちらの背景として、このブログの冒頭でも触れた通り、技術イベントへの女性技術者の参加が少ない(もしくは0人という事も!)という課題がありました。なぜ、女性技術者の参加が少ないのか、データ等はありませんので明確な理由は述べられませんが、ざっくり以下2つの理由を推測しました:

  • 仕事・プライベートが忙しく時間が作れない

  • 男性が大多数のイベントに参加しづらい

 

世の中にある様々な技術イベントでは、スキルアップを目的とした参加はもちろんですが、技術者同士のネットワーキングの構築を目的として参加する事もあると思います。この時、もし男性の参加者が大多数だった場合、もちろん人にもよりますが、参加しづらいと感じる女性技術者がいる可能性は考えられるかと思います。その結果、ネットワーキングを広げにくい立場となっている女性技術者がいるとしたら、女性技術者コミュニティーであるcosmosが勉強会を企画する意義は大いにあると考えました。

 

第1回女性技術者コミュニティー cosmos企画:Ansible勉強会概要

 

初回は以下の内容で開催されました。

 

タイムテーブル

・18:50: ログイン開始(Discordの利用を予定)

・19:00:20分座学・・・Ansible とは

・19:20-30:環境説明

・19:30: 60分 ハンズオン

・20:30: まとめ・感想など

・21:00: 解散

 

初めてAnsibleを勉強する人が対象となりますので、最初にAnsibleについての説明が行なわれたあと、参加者にはRed Hatが用意したAnsibleのハンズオンコンテンツに取り組んでいただきました。今回はDiscordを利用したオンライン開催でしたので、不明点がある場合はDiscord上でAnsibleの有識者に質問いただける環境がありました。

 

感想・今後について

 本イベントは結果的に、本体である「Ansibleユーザー会」のイベントではお見かけした事のなかった方々にご参加いただけ、手応えを感じました。

 また今回ご参加いただいた方には、アンケートにご協力いただきました。以下は設問と回答の結果となります。

 

Q1. 本イベントにご参加いただいた目的

Q2. 今後どのようなイベントがあったら参加したいですか?

  • ミートアップ

  • 先輩のキャリアプランの共有会

  • AnsibleおよびTerraformなどのIaCに関するイベントがあれば参加したいです。

  • Ansibleをより深く学ぶようなイベント

  • ハンズオンのあるイベント

  • 今回のような、座学だけでなくハンズオンで演習が出来るような研修があればぜひ参加したいです。また、ansibleのような自動化や便利なツールが個人的に興味があるので、そういったイベントを探しています。

  • Ansible中級編(roleの利用など)プレイブックの書き方などがあれば参加したいです!moleculeを使ったロールテストなどの勉強会があれば参加したいです。

  • 更に詳しいansible

  • 便利な自動化ツールについての紹介や、業務効率化に役立つようなもの

 

アンケートの結果では、Ansibleについてより深く学ぶイベントを希望する声の他にも、「技術者同士のつながりを作りたい」「コミュニティを探している」「キャリアプランの共有会」等を希望する声がありました。これらのご意見を元に、本企画を1回で終わらせず、次につなげていきたいと考えています。

 

 なお、本イベント開催後に知ったのですが、世の中にはすでに、Pythonを学びたい女性を対象としたPyLadiesや、Django Girls、Java女子部といったコミュニティが国内外に存在するようです。これらはいずれも、今回私たちがイベントを企画したのと同じ理由で立ち上がったコミュニティでした。

※参考記事:

https://codezine.jp/article/detail/14556

https://codezine.jp/article/detail/14605

 

このような取り組みは、cosmosの活動内容とぴったり一致していますので、アンケートで上がった声にプラスしてこれらのコミュニティも参考にし、本企画を育てていきたいと考えています!

執筆:cosmos coreメンバー 呉 理沙

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