Japan

 View Only

リーダー×女性技術者インタービュー~Kyndryl 早舩 由紀さん~

By KEIKO MORITA posted 17 days ago

  

Kyndryl女性技術者リーダー 早舩さんにとっての Well-being 

「自分らしく働く」とは?

今回、「自分らしく働く」をテーマに、女性リーダーの早舩 由紀さんに女性技術者目線でインタビューを行いました!

早舩 由紀さん

Kyndryl Japan

ストラテジック・デリバリー本部

 アドバンスド・デリバリー担当(理事)

cosmos アドバイザー

 早舩さんは2024年よりAdvisorとして、女性技術者コミュニティーcosmosの活動をサポートいただいています。

 早舩さんは、女性ならではのライフイベントを乗り越えながらも、上司からの支援を受けてキャリアを築かれてきました。仕事で英語を使用し、海外の方とのビジネス経験を積み重ねて来られる中で、困難な状況でも前向きに取り組む姿勢が印象的でした。

特に長期的な視野を持ち、チームワークを重視する姿勢が早舩さんの魅力です。また、コミュニケーションを重視し、若手社員のサポートも積極的に実践されています。

それでは、インタビューの内容をご紹介いたします。

これまでのキャリアについて教えてください

 国際的な仕事を志向してIBMに入社したことからキャリアが始まりました。最初は分散型Unix系のITシステム運用から始まり、その後インフラチームを率いるようになりました。基盤構築のプロジェクトに参加し、システム要件定義から設計、構築、運用までを担当していました。2015年頃からグローバルな仕事が増え、2018年にマネージャーに昇進しました。

ご自身にとってキャリアにおける重要なイベントは何でしょうか?

転機①

キャリアの転機としては、2005年頃、ちょうど結婚をしようとしている時期に副社長の補佐を務めたことです。重要なライフイベントを控えて私で補佐が務まるのか不安で率直に「ライフイベントがハードルになるのではないか」と聞いたところ、上司から「ライフイベントを加味しても、あなたがいい!」と言ってもらいました。「直近1年のことではなく、3~5年後をみると仕事が広がるよ」とのアドバイスに後押しされ、決断・実現できました。直近のライフイベントだけを見るのではなく、35年後どうなりたいかを考えることが、キャリアを伸ばすことにつながりました。

転機

2015年頃からグローバルと仕事をすることが増えましたが、マネージャーとしてグローバルに対する日本側の代表という立場になったことも転機の1つです。初めのうちは、英語での会議で一方的に話を聞いて終わることもありました。しかし、日本独自の要件や状況を伝える必要がある中で、代表として何か発言をしないと理解をしてもらえず得られることもないと気づいたため、勇気を出して発言しようと意識しました。はじめは英語が流暢でもなく、慣れていないために聞き取りが難しいときもありましたが、習うより慣れよの精神で「一言でもしゃべろう!」と話してみると、誰かが意図を組んでくれて「こういうことを言いたかったのでしょう?」と英語で言い回しを変えてくれたり、グローバル側の反応がどんどん変わっていくのがわかりました。しっかり返答して行動する人だということが伝わると、相手も私を頼ってくれるようになり、良い関係性が生まれ、より良いコミュニケーションができるようになったと思っています。

現在のポジションを目指そうとしたきっかけは?

初めからマネージャーになりたいと思って目指したわけではありません。上司から打診を受け、共に仕事をして理解しているこのメンバーとだったらリーダーを務めることができると思いました。自身がやりたいことに近づけるポジションだと思い、挑戦してみました。

プロジェクトを成功させるための秘訣は何ですか?

チームワークが成功の秘訣の一つだったと思います。仲良しチームというわけではなく、信頼しあい、建設的な意見も出し合えるようなチームだったことです。良いチームワークを築くためには、メールだけでなく、直接席で会話したり、5分でも電話したりすることを心がけています。お互いの理解度や進度が分かったうえでコミュニケーションすることが重要で、結果として信頼しあえるチームになると思います。

早舩さんにとって自分らしく働いている状態とは?

やりたいことをやり、心身ともに健康であることです。ライフワークバランスを重視し、ストレスを溜めないようにすることが大切だと考えています。

人生のライフステージや年齢に応じて、大切にするものは変わってきます。若い頃は夜遅くまで仕事をして、その後プロジェクトの仲間と飲みに行ってストレス発散をしていることもありましたが、結婚後はライフワークバランスを重視するようになりました。

また、キャリアを自分らしく形成するにあたっては、上司や同僚からのサポートが大きな支えとなりました。特に、女性特有のライフイベントがあっても、キャリアの成長をサポートしてくれた上司の存在が重要でした。

テクノロジーの変化に伴い、働き方をどのように変えてきましたか?

昔は土日も夜勤があったり、夜間の電話を受けたりしていましたが、環境が結構変わってきたように思います。 インフラ変更作業やテストを、夜間ではなく即時修復できるように担当者の多い平日に実施したり、休日対応後は代休をとったりするなど、インフラに携わる仕事も働きやすくなってきたと感じます。また、テクノロジーの変化がやはり、作業のやり方の変化にもつながっていると感じます。テクノロジーに対するアプローチ次第では、いくらでもスムーズなやり方を実現できるようになってきているので、リーダーがサポートして過去のやり方から発想を変え、テクノロジーを活用した働き方に変えることがこれからも必要になると思います。

今後はどのようなことに取り組んでいきたいですか?

今後は、サービス開発プロダクトオーナーの視点を持って仕事に取り組んでいきたいと考えています。サービスの開発をし、そのサービスをお客様へ販売し、サービスをご利用いただいたお客様がどのようなフィードバックや反応を返してくださっているのかをリアルに確認してサービス改善に繋げられるような活動にシフトしていくことを志向しています。

最後に女性技術者へのメッセージをお願いします!

自分のやりたいことを追求し、心身ともに健康であることを大切にしてほしいと思います。また、周りのサポートを受けながら、自分らしいキャリアを形成していくことがとても重要です。

0 comments
23 views

Permalink