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cosmosのパーパス(=存在意義)を策定しました

By KEIKO MORITA posted 17 days ago

  

cosmos のパーパスと活動方針を策定

今年、設立20周年を迎える女性技術者コミュニティーcosmosでは、cosmosのパーパス(=存在意義)と、その活動を通じて成し遂げたいことを改めて定義するとともに、2025年の活動方針を決定しました。

2024/11/28-29に天城ホームステッドにcosmos運営メンバーが集結、グループワークと参加メンバー全員でのディスカッションを組み合わせながら、パーパスと成し遂げたいこと、活動方針を策定する集中セッションを実施しました。この記事では、今回策定されたパーパスと活動方針についてご紹介するとともに、どのような話し合いを通じて決定したかをご紹介します。

プログラム概要

天城での集中セッションは、以下の4点をゴールとして開催されました。

  • cosmosのパーパスが明文化されている。
  • cosmosがその活動を通じて成し遂げたいことが整理されている。
  • cosmosの活動方針が策定されている。
  • キーとなるアクティビティーの活動計画が立案されている。


2日間のアジェンダは下記の通りです。

 

各ワークショップは少人数でのグループワークと全体で構成されています。

最初にグループでのディスカッションで案を作り上げ、その後の全員ディスカッションで各チームの案をベースにブラッシュアップしました。

新しいパーパス、成し遂げたいこと、活動方針

今回策定した新しいパーパス、成し遂げたいこと、活動方針は以下になります。

パーパス

女性技術者が生涯を通じて自分らしく輝ける未来を築き、より良い未来を創る。

成し遂げたいこと

  • 私たちは、今と未来の女性技術者の挑戦と成長を互いに後押しします。
  • 私たちは、今と未来の女性技術者のアライの輪を拡げます。
  • 私たちは、女性技術者のネットワーク醸成と活用を推進します。
  • 私たちは、一人一人を尊重し、会社と社会に良い変化をもたらすよう行動します。
  • 私たちは、自身が自分らしく輝くために行動します。

活動方針

  1. IT三社の強みを活かした活動の推進
  2. cosmos partnersの拡大と連携強化
  3. 次世代への積極的なアプローチ
  4. 幅広いステークホルダーとの協業
  5. 自分自身の成長にフォーカス
  6. 社会全体へのインパクト

パーパスの策定

1日目に開催されたワークショップ#1では、グループワーク、グループワーク結果の共有、全体でのディスカッションでは、cosmosのパーパスを策定しました。

全体でのパーパス検討のディスカッションでは、まず各チームが発表したパーパス案に対し、ボルダルール(注1)を用いて投票することで案を絞りました。

その後、全員でディスカッションしながら投票で絞られたパーパス案の似ているところを合わせ、より思いを的確に表す言葉を探しつつ1つのパーパスへと仕上げました。どのチームでも「女性技術者」「輝く」「創る」といったキーワードが含まれたパーパス案が挙がっており、全体的なパーパスの方向性は同じである中で、より全員の思いが表現されている言葉を組み合わせた形でパーパスを策定することができました。

全体でのディスカッションの中では、未来や社会は創るのか、築くのか、つくるの漢字は複数あるがどの字が良いのか、といったことが議論されました。

(注1)ボルダルール

ボルダルールとは、18世紀後半にフランス海軍の科学者ジャン=シャルル・ド・ボルダが考案し、はじめて数理的な分析を与えた配点方式です。

例えば13票の投票権を持っている際に3票の中に1位に3点、2位に2点、3位に1点といった形で重みの差をつけ、万人からそれなりに高く評価される意見をくみ取るルールです。

今回は1位に4点、2位に3点、3位に2点、4位以下には0点と決めて投票を行いました。

参考文献:https://diamond.jp/articles/-/96679

成し遂げたいことと活動方針の決定


1日目から2日目にかけて行われたワークショップ#2にて成し遂げたいことと2025年の活動方針の決定を行いました。

成し遂げたいことと活動方針を決める中で、特にディスカッションが盛り上がった箇所は3か所ありました。

1点目はフォーカス・アプローチ対象についてです。

インプットとなった2024年の活動方針にあった「若手技術者へのフォーカス」、「学生への積極的なアプローチ」を1つにまとめ、対象を若手に限らず「次世代への積極的なアプローチ」としました。今までの「若手技術者へのフォーカス」、「学生への積極的なアプローチ」の2つの活動方針に対して、ディスカッション内にて若手以外はフォーカス・アプローチされないように感じるとの声が挙がりました。この思いを抱えていたメンバーは多く、未来を担う全ての世代へ働きかけることを込めて「次世代への積極的なアプローチ」となりました。

2点目は運営を担うcosmos core/associatesメンバーを含むcosmosメンバー自身の成長です。

「自分自身の成長にフォーカス」を新たに追加しました。今までの活動方針ではメンバーの成長に関して言及されていませんでした。そのため、私たちの活動は成長とは関係なく奉仕的な活動になりがちでした。今回のディスカッションを通じて現在の活動状態に気づき、私たち自身の成長がやはり必要であるとの声が多数挙がりました。この考えにより、活動方針の5番「自分自身の成長にフォーカス」を追加しました。

3点目は男性の巻き込みです。

「男性ステークホルダーの巻き込み」を「幅広いステークホルダーとの協働」「社会全体へのインパクト」に変更しました。

男性ステークホルダーのキーワードに対し、男性だけなのか、男性ステークホルダーとは誰を指すのかといった意見が挙がりました。一方で、cosmosは女性技術者コミュニティーであり、あえて男性という言葉を明示して意識を持ってもらう方が良いのではないかという意見も挙がりました。

また、巻き込みという言葉に対して、巻き込むだけでは足りない、巻き込んだあとが大事ではないか、自主的に参加して欲しい、といった意見が挙げられました。

「男性ステークホルダーの巻き込み」に対しては参加メンバーの様々な思いが寄せられ、候補に挙がったそれぞれの言葉に込められた意味や背景を考えながら丁寧に議論を重ね、「幅広いステークホルダーとの協働」「社会全体へのインパクト」の2つとなりました。

天城での集中セッションを振り返って

cosmos運営メンバーによる天城での集中セッションはここ数年間開催されておらず、ほとんどのメンバーが初めての参加となりました。

また、2024年度より日本アイ・ビー・エム、キンドリル・ジャパンにレッドハットが加わったIT企業3社によるコミュニティーとして運営されており、各社の企業文化の違いを共有しながら二日間を過ごすなど、近くにいるけれど知らなかったことを改めて共有しあう時間となりました。

天城での開催により、普段の業務から離れてcosmosの活動をじっくりと考える貴重な機会となりました。ワークショップに先立ち、cosmosの歴史を振り返るセッションやキャリアデザインに関するセッションもあり、参加者はcosmosの中でどのように自分のキャリアを築いていくかについて、改めて深く考えることができました。充実した二日間を通じて、多くの新たな視点や発見が得られたことと思います。

開催日は二日とも天気に恵まれ富士山が非常にクリアに見えるなど、参加者全員が素晴らしい景色を楽しむことができました。これにより、イベント全体の雰囲気も非常に和やかで、充実した時間を過ごすことができました。

cosmos2025年に20周年のAnniversary Yearを迎えます。

ますますパワーアップするcosmosの活動を楽しみにお待ちください。

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