「キャリアのパーパスを、社員と一緒に考えませんか?」
~学生向けオンラインセミナー開催報告~
はじめに
女性技術者コミュニティーcosmosは、就職活動を間近に控えた学生さん向けに「パーパス」を考えるオンラインセミナーを主催しました。"人生100年時代"を豊かに自分らしく生きるには、1人1人が主体的に理想の生き方を考え、キャリアを築いていくことが必要です。私たちは、学生の皆さんが社会人になる前に、「パーパス」を言語化するお手伝いをしたいと思い、このセミナーを企画・実行しました。
セミナー概要と各アジェンダのハイライト
セミナーの概要は以下のとおりです。ワークショップに参加いただく学生さんを社員がしっかりサポートできるように定員を設けましたが、募集定員に達するまでの参加申し込みをいただくことができました。
セミナー概要
- 日時:2024年5月9日(木)16:30-18:30
- 形式:オンライン(日本IBMの虎ノ門本社から配信)
- 申込受付人数:文系・理系の大学生および大学院生60名
アジェンダには、一貫して「パーパス」をメインテーマに据えました。
しかし、「パーパス」はとても抽象的な言葉なので、「パーパス」がどのようなものなのかを理解いただくためにできるだけ多くの社員の例をご紹介し、参加いただいた皆さんが最後のワークショップまでに具体的なイメージを掴めるように工夫しました。
cosmosリーダー IBMフェロー 倉島菜つ美さんによるスピーチ
以下の内容で行われました。
- 日本IBM、レッドハット、キンドリルジャパンを横断する女性技術者コミュニティーcosmosの紹介
- パーパスについての説明
- 個人のパーパスと、組織のパーパスとの関係の説明
- 倉島さんのパーパスの紹介
- 学生さんへのメッセージ
パネルディスカッション
司会を務めた日本IBM 蜂谷美穂さんの明るく和やかな進行により、各登壇者のパーパスを紹介し、現在の仕事でどのようにパーパスを実現しているのか?を共有しました。
- 登壇社員
- 日本IBM:鈴木綾子さん、澤村はるかさん
- キンドリルジャパン:長尾千晴さん、北門美華さん
ワークショップ
今回メインのワークショップでは、学生さんを数名ずつのグループに分けて、社員が各グループに2名程度、ファシリテーターとサポーターとして参加する形にしました。 学生の参加者同士は当然初対面ですし、社員側も、リモートワークの浸透により初対面同士のメンバーも多かったのですが、簡単な自己紹介の後、目的や手順を共有しながら、全体で30分程度のグループディスカッションをテンポよく進めることができました。
ディスカッションした後、数名の学生さんに、自分のパーパスや、グループディスカッションでの気づきなどを発表していただき、日本IBMおよびキンドリルジャパンのエグゼクティブスポンサーからフィードバックを行う時間を設けました。
ワークショップは、学生さんの新鮮な視点に気付かされたりと、社員側も学びの多い時間となりました。
オンライン配信の工夫
オンライン配信のメイン会場に使用した日本IBM虎ノ門本社のオフィスは、2024年にオープンしたばかりでとても綺麗です。高層階からの眺めも素敵なのですが、オンライン配信ではその良さが伝わりづらい、という意見が、会場を下見したcosmosメンバーから出ました。
そこで、セミナーに参加される皆さんが、わくわくした気分になるような空間を作るため、オンライン配信の背景画像などをセミナー用に新たにデザインし、会場を風船などで飾りつけました。
動画配信用の機材を使いこなせるメンバーも参加し、複数回のリハーサルを行いました。
参加者の声
満足度アンケートのスコアは、5点満点中、4.5点でした。
また、参加いただいた学生さんからアンケートでいただいた多くの声を、生成AIでサマリーした結果は以下のとおりです。セミナーの目的は達成できたと感じました。
好意的なフィードバック
- 参加者たちは、自由に発言できる討論の雰囲気を気に入り、社員たちからフィードバックを受けることができた。
- セミナーは、IBM/Kyndrylの企業文化や価値観を理解する機会となり、将来のキャリア計画について考えさせることができた。
- ワークショップは、自分のパーパスや価値観を発見する機会となり、他人の経験や視点を学ぶことができた。
- 参加者たちは、社員たちと交流する機会を楽しんだ。これにより、社員らのパーパスや経験を学ぶことができた。
- セミナーは、長期的なキャリア計画について考えさせる機会となり、自分の価値観やパーパスを将来のキャリアに生かすことができるようになった。
セミナーに対する改善点
- 一部の参加者たちは、IBM/Kyndrylの仕事の内容について、より詳しく知りたかった。
- 一部の参加者たちは、ワークショップでのディスカッションの時間が不足していたと感じた。
参加者の最も印象的な瞬間
- 参加者たちは、チームでのプレゼンテーションとディスカッションを楽しんだ。これにより、彼らのパーパスや価値観を共有することができた。
- ワークショップは、セミナーのハイライトとなった。参加者たちは、社員たちや他の参加者たちとディスカッションやアイデアの共有を行うことができた。
- 参加者たちは、社員たちからフィードバックを受ける機会を楽しんだ。これにより、彼らのパーパスや価値観を明確にすることができた。
- セミナーのパーパスや価値観に関する焦点は、参加者たちに響いた。彼らは、これが将来のキャリアにとって重要な要素であると感じた。
参加者の主要な収穫
- 参加者たちは、自分のパーパスや価値観を将来のキャリアに生かす重要性を学んだ。
- 彼らは、IBMの社員たちと交流する機会を楽しんだ。これにより、彼らの経験や視点を学ぶことができた。
- セミナーは、長期的なキャリア計画について考えさせる機会となり、社会に貢献することについて考えることができた。
- 参加者たちは、セミナーが自分たちの成長や発展に役立つ経験であったと感じた。
まとめ
cosmosによる学生向けのセミナーは初の試みでした。
企画の検討、オンライン配信する会場の下見、進行確認、コンテンツの作成、複数回のリハーサルなど、準備時間の捻出に苦労もありましたが、参加者からのアンケートの結果はとてもポジティブな内容でしたので、開催して良かったと感じました。
参加いただいた学生さんが、このセミナーをきっかけに自身のパーパスを見つけ、1人でも多くの方にIT業界に興味を持っていただき、さらに未来の仲間になっていただけることを願っています。
もし、日本IBMやキンドリルジャパンのことを知りたくなった学生さんは、インターンシップなどにもご参加いただければ幸いです。
山崎まゆみ
cosmos コアメンバー
日本アイ・ビー・エム株式会社
IBMコンサルティング事業本部 Manager, Technical Specialist