cosmos Day 2023 開催報告
My Purpose 〜本当にやりたいこと、改めて考えてみませんか〜
2023年9月7日(木曜 13:00-17:30)、「My Purpose 〜本当にやりたいこと、改めて考えてみませんか〜」をテーマに、cosmos Day 2023を開催いたしました。今年のcosmos Dayでは、4年ぶりのIBM箱崎会場がメイン会場として復活し、リモート(Webex)とのハイブリッド形式で開催いたしました。IBM/Kyndrylとお客様約20社からの参加で、第一部、第二部を併せて500名を超える多くの方にご参加いただくことができました。第一部の特別公演、エクゼクティブ・メッセージでは、登壇くださった方々に、ご自身のキャリア・ご自身の存在意義であるMy Purposeについて触れてお話いただき、第二部では、参加者の皆さんに、ご自身のMy Purposeを考えていただくワークショップを実施いただきました。
<報告目次>
- cosmosリーダー・メッセージ IBMフェロー 倉島菜つ美さん
- 特別講演 レッドハット株式会社 代表取締役社長 三浦 美穂様
- オーナーメッセージ 日本IBM代表取締役社長 山口明夫さん
- スポンサーメッセージ Kyndryl代表取締役社長 上坂貴志さん
- スポンサーメッセージ 日本IBM 常務執行役員 最高技術責任者 森本典繁さん
- ワークショップ 「My Purpose ~本当にやりたいこと、改めて考えてみませんか~」
cosmosリーダー・メッセージ IBMフェロー 倉島菜つ美さん
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倉島さんからは、cosmosの活動についての説明、cosmosリブランディングと新ロゴへの思い、そして「My Purpose」についてメッセージをいただきました。日本における女性活躍の現状は、「アジア諸国、ASEAN諸国の中で低い位置にある」ことや、「トップクラスの女性、ジュニアのプロフェッショナル(技術者含む)は増えているも、中間層の伸びていない現状」を鑑みて、「cosmosとしてもまだまだ行っていくべきことがある」というお話は印象的でした。 |
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cosmos リブランディング
多くの企業様からcosmosの活動に賛同いただき、一緒に活動を進めることに喜びを感じる一方で、IBM/Kyndrylのアイディンティティーが失われないか…という危惧がありました。
そこで、新しいブランド・ガイドラインを作成し、IBM/Kyndrylによるオリジナルのcosmosが使う紫のcosmosロゴと、幅広いみなさまにご利用いただけるピンクのパートナーロゴの二種類を用意することとしました。
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新しいロゴは、これまでのCOSMOSが小文字のcosmosになり、柔らかいイメージになります。 |
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画像左:IBM/Kyndrylが使用するcosmosロゴ
画像右:cosmosの活動に賛同いただける企業や個人の皆さまが使用るcosmosパートナーロゴ
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リーダーメッセージ アンケート |
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- ご自身が強い思い入れを持ってcosmosの活動に取り組まれていることが強く伝わってきました。新しいロゴも素敵でした。倉島さんご本人が気に入っていらっしゃることが伝わってきましたし、込められた思いも共感できました。
- cosmosというブランドを明確に定義され、形にされていたところにこの活動への熱い思いを感じました。人の心を一つにする上でブランディングの意義を感じました。
- 活動の社外展開のメリット・デメリットについて考えられていること、ブランディングの意味を知り、cosmosの活動が大切に育てられたことが分かった。
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特別講演 レッドハット株式会社 代表取締役社長 三浦 美穂様
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特別講演として、7月にレッドハット株式会社社長に就任された三浦美穂さんにご登壇いただき、『今日を大事に過ごしましょう』というテーマでお話いただきました。
IBMで様々なロールを経て現在に至るまでの経緯やキャリアについて、そこから見出されたMy Purposeについて、時にユーモアを含みながら、お話いただきました。
三浦さんのパワフルなお話に引き込まれ、会場は笑いの渦に包まれたり驚きの声があがったりと、あっという間の1時間でした。
どんな状況でも前向きに全力で取り組まれているお姿や、全ての経験が未来の自分を作るといったお言葉から、今後のキャリアを考える上でのヒントやパワーをいただけました。
三浦様、ありがとうございました! |
特別講演 アンケート |
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- どんな状況にあっても前向きに明るくしなやかに乗り越えられてこられた三浦さんらしさの伝わる素敵なお話でした
- ご講演の中でチームに恵まれているとおっしゃっていましたが、そういうチームを作る、そういうチームを引き寄せる三浦様のお人柄、パワーだと感じるご講演でした。
- 入社当時の目指す姿、キャリアを積み上げる上での考え方や思考の変化など、共感する内容が多々あり、大変参考になりました。
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オーナーメッセージ 日本IBM 代表取締役社長 山口明夫さん
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自分のやるべきことに必死で取り組んだ努力の積み重ねがキャリアとなる。また、Purposeを考えることで軸がぶれなくなり、精神的にも楽になる。
今日をきっかけにPurposeをじっくりと考え、次のステップに進むきっかけにしてほしい、というメッセージをいただきました。
自分がやるべきことを全力でやれば、必ず見ている人がいてチャンスが訪れるというお話から、自分たちの普段の仕事を思い返し、身が引き締まる思いでした。
山口さん、いつも温かいメッセージを頂き、ありがとうございます。 |
オーナーメッセージ アンケート
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- ご自分のキャリアを振り返って思うところを率直にお話いただいた点と、目の前の仕事をしっかりやっていくと目の前が開けてくるというお話が印象に残りました。
- 社長のキャリアについての考え方やMy Purposeをお聞きできて、よい学びの機会でした。
- 何故自分がこの立場でいる必要があるのか、何ができるのか、を問い続けることの大切さを改めて認識できました。
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スポンサーメッセージ Kyndryl代表取締役社長 上坂貴志さん
IT業界で働く女性の地位向上に向けて、としてメッセージをいただきました。目前の仕事を一生懸命行い「腕を磨く」ことや、資格等の取得などにより「認定され」、自身が広く「知られる」ことが必要で、それにより「信用」を得て、用いられる。用いられる際に、期待を超えていくことで、それが「信頼」になり、Monetization(稼ぐ)スパイラルが出来る。このスパイラルを続けることが大切だということでした。また、「仲間と共に行動できる」力、正直にわからないことを聞けることも大切で、仲間のそれぞれの力を引き出すこと、敵を作らずに仲間と行動出来ることが「無・敵」となり、成功につながるのではないか…これはご自身の信条でもあるとのことです。期待を超え、稼げる存在になるために研鑽すべきなのだと、仲間と共に行動する力を高めるべきなのだと、心にしみるメッセージでした。
上坂さん、ありがとうございました。 |
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スポンサーメッセージ 日本IBM 常務執行役員 最高技術責任者 森本典繁さん
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ご自身のPurposeについて、椎名武雄さんの「Sell IBM in Japan, sell Japan in IBM.」という言葉を引用してご説明いただきました。
始めは後半部分の「Sell Japan in IBM.」、日本のVisibilityをいかに上げるかがPurposeだったが、それを達成できた今は、前半部分の「Sell IBM in Japan.」がPurposeとなっている、とのお話をいただきました。また、量子コンピューターや半導体において、いかにIBMが大きな役割を担っているかというお話もいただきました。
「cosmos」の語源である「秩序、調和」についてもお話しいただき、コスモスのように社外にも株分けをして調和しながら発展してほしい、と激励のお言葉をいただきました。
cosmosも、社内だけでなく社外にも株分けをし、調和しながら発展していけるよう邁進していきたいと思います。
森本さん、ありがとうございました。
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スポンサーメッセージ アンケート
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- 社長のキャリアについての考え方やMy Purposeをお聞きできて、よい学びの機会でした。Back stopという表現が、責任を取れという言葉よりも、自分が何とかしなきゃという自主性があってとてもよいなと思いました。
- 軽妙なトークで、楽しくお話伺えました。仕事にとても情熱を持っていらっしゃるのが感じられました。信用と信頼のお話は、私のチームメンバーにも伝えようと思いました。
- 皆さんそれぞれの考え方やPurposeがあり、そのどれにも納得感のあるお話しでした。
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第2部 ワークショップ
「My Purpose ~本当にやりたいこと、改めて考えてみませんか~」
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第2部では、参加型のワークショップを開催。社内外からたくさんの方にご参加いただきました!
「My Purpose ~本当にやりたいこと」をあらためて考え、グループで対話しながらコトバにしていくワークショップを行いました。
日頃、目の前の業務に追われ、自分が本当にやりたいことは何だったのか見失ったり、入社したばかりのころや、異動した時といった様々な局面で思い描いていた"目標"や"やりがい"を心に秘めていたり、宣言していた思い出・・・それが、あなたにとってのMy Purposeだったりするかもしれません。この機会に自分にとっての幸せや成し遂げたいことについて改めて見つめなおしていただけたら。と考えたプログラムです。
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私たちは ワークショップの目的、狙いを右図のように定義しました。社会人経験の少ない方からベテランまで、IBM社員だけでなく外部からも様々な方の参加が想定されました。「参加者それぞれが楽しく参加いただき、何かを持ち帰っていただけるようなワークショップにしたい」と考え、デザインしました。
ワークショップは、参加者を5名程度のグループに分けて、以下のような流れで進めました。それぞれのグループではIBMまたはKyndryl社員がファシリテーターを務めるようにしました。
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<ワークショップの流れ>
- 【グループ】自己紹介を行う(10分):名前、所属企業、ふだんの仕事、ワークショップへの期待を共有
- 【個人】個人のパーパスを書き出す(5分):左図2-1の所定のテンプレートを使い、思いつくままに書き出す
- 【グループ】個人のパーパスを共有し、他者の発表を参考にしながら個人のパーパスに書き足す(20分)
- 【個人】所属企業・組織・役割のパーパスを書き出す(5分):所定のテンプレート左図2-2の(A)の欄を使い、企業・組織・役割のパーパスを書き出す。
- 【個人】My Purposeを書き出す(5分):所定のテンプレート左図2-2の(C)の欄を使い、個人のパーパスと所属企業・組織・役割のパーパスの重なる部分として「My Purpose」を書き出す。「私は~を~します。」のような2~3文で表す。
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今年のcosmos Dayは、会場とリモートのハイブリッド開催でしたので、それぞれにファシリテーターを割り当てました。発表は、会場とリモートが体験を共有できるように、両方のチームの成果物を発表していただきました。
今回のワークショップで、ご自身のキャリアを考えることについて、少しでもお役に立てていたら嬉しいです。
ワークショップ アンケート
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- 会社・世代・立場の異なる方々が考えていること、感じていることに触れられてよかった。自社内で類似の研修があるが、他社の方を交えて実施することは、とても効果的だと感じて、1社だけでやる時代ではないとも思いました。
- 初対面の他社の方と一緒に取り組む中で、自分と違う価値観に触れることができて刺激になりましたし、逆に自分の大事にしている部分が浮き彫りになっていくのを感じました。ファシリテーターの方が盛り上げてくれて、共感してくれて、とても場が和みました。
- 他の参加者の斬新な考え方やフィードバックをもらいつつ、My Purposeを改めて考えることを通して、自分のキャリアと今後の行動変革につながることができました。
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cosmosメンバーも、講演やワークショップを通じて、自身のキャリアを振り返ると共に、個人として大切にしたい事、仕事を通じて実現したい事の側面からMy Purposeについて考える機会となりました。
本レポートを通じて、盛況となったcosmos Dayの様子をお伝えし、皆さまの本当にやりたいことに気付ける良いきっかけとなれば幸いです。
来年も多くの方の参加をお待ちしています!
#cosmos
#womentech