IBM TechXchange Japan WebSphere User Group (日本WebSphereユーザーグループ)

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【英文記事和訳】Build, deploy and run Enterprise Java Applications in the Cloud with ease:クラウド上でエンタープライズ Java アプリケーションを簡単にビルド、デプロイ、実行

By Takumi Nomura posted Thu May 08, 2025 02:10 AM

  

本投稿は、先日発表がありましたWAS LibertyのPaaS版「IBM Enterprise Application Service for Java」について、同時に発行された英文記事を和訳した内容となります。

英文記事全文はこちら

 

クラウド上でエンタープライズ Java アプリケーションを簡単にビルド、デプロイ、実行 

開発者とSREチーム※は多忙を極めています。保守とインフラ管理に追われ、イノベーションを生み出すための時間はほとんど残っていません。

そこで、IBM EASeJをご紹介します。これは、クラウド上でエンタープライズJavaアプリケーションを容易にビルド、デプロイ、実行できる、フルマネージド・サービスです。

※SRE(Site Reliability Engineering):ソフトウェア・エンジニアリングを使用することで、他の方法ではシステム管理者が手動で行っているIT運用作業(実動システム管理、変更管理、インシデント対応、緊急対応など)を自動化すること。

https://www.ibm.com/jp-ja/topics/site-reliability-engineering

 

 

2つの課題に1つのソリューションで対応

課題1: 最新のアプリケーションデリバリーインフラストラクチャの維持は困難かつ時間がかかります

モダンなデリバリープラクティスには、新たなテクノロジーとスキルが求められます。開発者やSREチームは、複雑な運用タスクやツール管理に追われ、行き詰まってしまうことがよくあります。

  • 開発者がコ​​ード作成に費やすことができる時間は、わずか16%です。ほとんどの時間は運用とサポート業務に費やされてしまいます。

  • 運用チームの86%は、ツールチェーンのメンテナンスに4分の1以上の時間を費やしています。

 

 

課題2: レガシー・アプリケーションはセキュリティ脆弱性の被害に遭う可能性があり、それは大きな損害となる

レガシーJavaアプリケーションは至る所に存在し、適切なメンテナンスが行われなければ、企業はセキュリティリスクやコストのかかる非効率性に晒される可能性があります。エンジニアの業務時間の33%は技術的負債の管理に費やされており、生産性の低下や運用コストの増加につながっています。これは、およそエンジニア1人あたり年間34,887米ドルを技術的負債の管理に費やしていることに相当します。

こうした非効率性はイノベーションを遅らせ、リスクを増大させ、チームがより重要度の高い業務に集中することを妨げます。企業がこの状況から脱却するにはモダナイゼーションが不可欠ですが、自動化なしで1つのアプリケーションを移行するには平均700時間を要するというデータも存在します。

 

 

ソリューション:IBM Enterprise Application Service for Java(EASeJ)

EASeJ は、新しいクラウドネイティブ アプリを構築する場合でも、既存のワークロードを維持する場合でも、Java アプリケーションのライフサイクル全体を最適化するように設計されています。フルマネージド・アプリケーションデリバリーサービスと、GitOps や CI/CD などの最新のプラクティスのサポートにより、EASeJ はチームが Java アプリケーションを迅速かつ大規模にビルド、デプロイ、実行できるようにします。

 

  • インフラストラクチャおよびミドルウェアの管理が不要になり、運用負荷を軽減します

  • 事前構成済みのマネージド CI/CD パイプラインでデリバリーを効率化します。

  • watsonx Code Assistant (別売) と連携したAI 支援開発で生産性を向上させます。

  • 3 つのクラウド アベイラビリティ ゾーンを使用することで SLA99.95%の 高い可用性と信頼性を維持します。

  • インフラストラクチャを事前にプロビジョニングする必要なく、ワークロードに合わせて動的に拡張します。

  • コストのかかる仮想化ソフトウェアへの依存を減らします。EASeJ を使用すると、Kubernetes、OpenShift、その他の複雑なテクノロジーを習得する必要なく、レガシー プラットフォームから簡単に移行できます。

 

EASeJ には、エンタープライズ Java アプリケーションとメッセージングシステムおよびデータベースの依存関係を最新化するための最先端の移行ツール「Application Modernization Accelerator (AMA) 」が含まれています。

 

  • オンプレミスの Java アプリケーションとメッセージングシステムおよびデータベースの依存関係を簡単に検出して視覚化し、移行計画から作業を省略できます。

  • IBM MQ as a Service および IBM Db2 as a Service オファリングと組み合わせることで、アプリケーションとその依存関係をフルマネージド・ソリューションとして最新化したいチームに強力な追加機能を提供します。

  • Application Modernization Accelerator (AMA) ツールを使用して、移行計画を 99% 以上加速します。

  • watsonx Code Assistant (wCA) (別売) による AI 支援開発で、最新化の生産性を高めます。

 

「EASeJ の概念実証で IBM と連携したことは、革新的な変化をもたらすものとなりました」と、大手米国自動車会社のシステムアーキテクトからコメントをいただいている。 「Application Modernization Acceleratorによって移行計画が効率化され、分析の結果、ほとんどのアプリケーションがスムーズに移行できる状態にあることが明らかになりました。この洞察によって次のステップが明確になり、EASeJを活用したコスト効率の高いJava戦略へと自信を持ってチームを導くことができました。」

 

 

カスタマイズされたJavaソリューション

EASeJ は、より広範なソリューション「IBM JSphere Suite for Java」 の一部であり、チームの目標と運用モデルに基づいた柔軟な選択肢を提供します。運用負荷を削減し、デリバリーを加速したい場合、EASeJ はフルマネージド エクスペリエンスを提供します。IBM がインフラストラクチャーとミドルウェアを管理するため、チームはアプリケーションの構築とリリースに集中できます。

独自の環境を管理したい組織向けには、IBM Enterprise Application Runtimes (EAR) が、オンプレミスでもクラウドでも、新しい Java 開発とモダナイゼーションの両方をサポートする、柔軟なエンタープライズ対応ソリューションを提供します。これには、IBM Modernized Runtime Extension for Java (MoRE) などのツールが含まれており、チームは既存の IBM WebSphere プロセスを引き続き使用しながら、単一の運用モデルで Java 8 および Java 17 のワークロードを実行できます。

管理のシンプルさを求めて EASeJ を選択する場合でも、カスタマイズされた環境を求めて EAR を選択する場合でも、JSphere Suite はお客様の条件に応じてモダナイゼーションの取り組みをサポートします。

 

 

Why IBM?

IBMは、数十年にわたるエンタープライズJavaの専門知識と、クラウドにおける深いイノベーションの知見を融合させています。モダナイゼーションに関するグローバル・ネットワークと、自動化とAIへの継続的な投資により、IBMはチームが迅速に行動し、セキュリティを確保するために必要な、信頼性の高いスケーラビリティと柔軟性を提供します。

Javaアプリを簡単にモダナイズしませんか?

 

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