Client Side Human Serviceに初期値を渡したい
この記事では、Client Side Human Serviceに初期値を渡して開く方法について説明します。
CSHSとは?
Business Automation Workflow(BAW)のClient Side Human Service(CSHS)を用いることで、ブラウザ上で動作する画面や画面フローをGUIを用いて定義できます。作成したCSHSはプロセスの画面として使用することもできますが、ダッシュボードとしてポータルに公開したり、URLとして公開してブラウザからアクセスすることも可能です。

図:CSHSの公開設定
CSHSに初期値を渡したいユースケース
CSHSに初期値を渡して開きたいケースは様々ですが、例えばメールに注文詳細画面のリンクを記載するようなケースがあるでしょう。ユーザーはメールに記載されたリンクをクリックすることで、注文詳細の画面にアクセスすることが可能です。このようなケースでは、画面を開く前に注文情報を取得してから詳細画面を開くフローをCSHS側で記述しますが、そのためには注文IDを何かしらの方法で受け取る必要があります。

図:注文詳細画面をURLで公開する場合の例
パラメータの受け取り方法
URLでパラメータを受け取る方法は以下の通りです。
1.CSHSの入力変数に受け取りたいパラメータを設定する
まず、受け取りたいパラメータをCSHSの入力変数として定義します。
この例では、orderIDという変数を定義しています。

図:入力変数の定義
2.CSHSを公開し、URLにパラメータを付加してアクセスする
作成したCSHSをURLとして公開します。

そして、以下の様に必要な変数をURLに付加してアクセスします。
https://xxxxxx&tw.local.variableName=xxxxxx
今回のケースでは、公開したURLの末尾に &tw.local.orderID=1 などを付加することによって、orderIDの値1を受け渡すことが可能です。
なお、初期パラメータはダッシュボードとしてCSHSを公開する際にも有効です。CSHSをダッシュボードとして公開した際には、以下の様なURLにマップされますが、その場合にも末尾にtw.loca.variableName=xxxを付加することでパラメータを受け渡すことが可能です。
https://hostaname/ProcessPortal/dashboards/ProcessApplicationAcronym/DashboardName
3.受け取ったパラメータを使用する
受け取ったパラメータはCSHS内でtw.localネームスペース、今回の場合にはtw.local.orderIDでアクセスすることが可能です。
まとめ
この記事では、CSHSにパラメータを渡してブラウザからアクセスする方法について説明しました。初期値を渡してURLでアクセスすることで、CSHSはプロセスのタスク画面だけではなく、幅広い活用が可能になります。
参考情報:
https://www.ibm.com/docs/ja/baw/23.x?topic=services-defining-usage-settings
#BusinessAutomationWorkflow(BAW)#baw