(こちらは"How and Where to Download WebSphere Application Server"の翻訳です。)
WebSphere Application Serverの試用版および開発版ダウンロードに関する公式ガイダンス
WebSphere Application Server は世界をリードする JEE アプリケーション・プラットフォームであり、本番環境で 100 万を超えるアプリケーションを実行する何千もの企業で使用されています。WebSphere Application Server をインストールしたことがあり、最新バージョンをダウンロードしたい場合、または WebSphere (WAS) を評価するために試用版をダウンロードしたい場合は、このブログで各エディションの内容と関連ライセンスについて説明いたしますので参考にしてください。
ダウンロード可能な WebSphere App Server の実行環境は?
WebSphere には、WebSphere Liberty(WAS)と従来の WebSphere(traditional WAS)の 2 つの実行環境(ランタイム)があります。WebSphere Liberty は、高度なコンポーザビリティを備えた動的なアプリケーション・サーバー・ランタイムです。高速起動と最小限のフットプリントにより、クラウド・ネイティブなマイクロサービス・アプリケーション開発に最適です。traditional WebSphereランタイムは、1998年6月のオリジナル・リリースからの伝統を受け継いでいます。
各エディションの実際のバイナリー・ダウンロードは同じですが、評価用(トライアル利用)、開発用(開発者利用)、限定プロダクション用(小規模企業利用)の使用目的によって、使用方法とライセンスに関する考慮事項が異なります。これらのエディションは無償で入手できますが、IBMによる公式サポートは含まれていません。
- 試用/購入 traditional WebSphere または WebSphere Liberty のいずれかのエディションをダウンロードし、60 日間は制限なく無償で利用できます。IBMの正式なサポートはありません。
- 単一の開発者による使用: 開発者の場合、traditional WebSphere または WebSphere Liberty のいずれかのエディションをダウンロードし、単一の開発者用マシン(たとえば、「デスクトップ」は物理でも仮想でもかまいません)で使用する限り、開発目的で無償で使用できます。IBMの正式なサポートはありません。
- 小規模企業での使用 International License Agreement for Non-warranted programs(ILAN)ライセンスでは、traditional WebSphereまたは WebSphere Liberty のいずれかをダウンロードし、自社で実行中のすべてのインスタンスの JVM ヒープ容量の合計が 2Gbを超えない限り、サポート対象外で制限なく使用できます。これは主に個人または小規模な企業での使用を想定しています。
もしあなたが弁護士なら、あるいはライセンス契約の詳細に興味をお持ちなら、IBM WebSphere Application Server Libertyの最新のライセンスをご参照ください。
WebSphere App Serverのダウンロード方法
WebSphere は、IBM Installation Manager とこれらのリポジトリのいずれかを使用してインストールします。
Installation Manager をインストールしたい製品のあるリポジトリを指定するのみで導入可能です。
その他の使用とライセンスの詳細
最初のセクションは、使用とライセンスのオプションの省略版で、以下はその詳細です。
WebSphere試用/購入ライセンス
こちらは、同じライセンス情報ドキュメント内にある 2 つの異なるライセンスにすぎません。WebSphere のライセンスの冒頭を見ると、「2 つの使用許諾契約が、下記に提示されます。」という文言があり、その後に「試用/購入」の仕組みを説明する短い説明があり、その後に両方のライセンスの全文が記載されています。
WebSphere単一開発者による使用
WebSphere のすべてのエディションは開発目的に無償でご利用いただけます。開発目的とは、「WebSphere を実行する物理または仮想のデスクトップ環境で、1 人以下の開発者が使用するもの」とライセンスで定義されています。これは、1 人の開発者によるコーディング、構築、およびテストを目的としています。ライセンス文書では、"Use of the Program on a Developer Machine for development and unit test purposes(開発や単体テストを目的とした開発者マシンでのプログラムの使用)"というセクションを探してください。
注: 開発用途の IBM サポートは、本番用途の WebSphere サポートを通じて受けることができます。単一の開発者が使用する場合、別途有料のサポートは必要ありません。
WebSphere 小規模企業での使用
WebSphere のライセンスには、ILAN("International License Agreement for Non-warranted programs")と呼ばれる別の形態があります。ILAN では、WebSphere をサポート対象外(つまり、"Non-warranted")かつ使用制限なしで無制限に使用できます。企業内のすべての WebSphere インスタンスで使用されるすべての JVM ヒープ領域の合計が2Gバイトを超えることはできません。
このライセンスは、個人または小規模なグループによる使用を想定しています。ほとんどの大企業は、JVMヒープ領域の合計2Gb以上を使用することになります。しかし、この領域制限に用途を合わせることができるのであれば、どうぞお使いください!
詳細は、IBM WebSphere Application Server Libertyの最新のライセンスをご参照ください。
Open Libertyとは?
2017年、WebSphere Libertyのソースコードの大部分とその開発は、EPL 1.0ライセンスの下でOpen Libertyオープン・ソース・プロジェクトに移行されました。Open Libertyは、開発者がLibertyを入手し、その進歩に貢献する最も簡単な方法です。Open Libertyには、IBMサポート・オプションも用意されています。