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IBMi 施策メッセージ第3弾:IBM iによるDXのすすめ

By HIROTSUGU HARA posted 12 days ago

  

2025年4月9日

IBM iであれば、DX実現が最短ルートであることをご存知でしたか?IBM i は、AS/400の時代から世界中で多くのお客様に基幹アプリケーション・基幹データベース用としてご採用いただき、2008年にはIBM Power上で稼働する統合システム『IBM i』として生まれ変わりました。その後、毎年春と夏の2回に機能拡張を継続し、ハイパフォーマンスや信頼性、セキュリティー能力に磨きをかける一方で、オープンテクノロジーや最新テクノロジーをタイムリーに実装しています。あわせて、ソリューションベンダー各社や弊社からIBM i 用の各種ソリューションが提供されています。それらのソリューションと、IBM iの高度なテクノロジーを組み合わせれば、低コスト・短期間・低リスクでDXを実現できます。今回は、IBM iシステムにおける「IBM i DX相談窓口」を開設しました。ぜひお困りの場合には、ご相談ください。

IBM i DX相談窓口

1. IBM iでDXを進めておられるお客様は多数いらっしゃいます

2.AS/400からIBM iへ進化

3. IBM iのDX・モダイナイズを支える200を超えるソリューションの品揃え

4. まとめ





1. IBM iでDXを進めておられるお客様は多数いらっしゃいます

IBM i 上のアプリケーションをモダイナイズし、すでにDXに取り組まれているお客様は多数いらっしゃいます。

AS/400時代から販売管理システムを利用されている、ある日用品メーカーでは、スマートフォンのチャットアプリをクラウド上のチャットボットサービス経由でIBM iと接続されています。IBM i にはREST-API機能がOS標準で装備されているので、既存の販売管理システムをそのまま活かすことができました。これにより、得意先がチャットアプリを使って、在庫照会、見積もり取得から発注まで行えるようしかし、少人数のIT部門は多忙によりになりました。さらにクラウド上の与信・売掛金回収サービスともIBM iを接続することで、債権回収までもアウトソーシングし、小規模な得意先に対する営業要員の配達を不要としました。結果として、営業コストを最小化しつつ、小規模な得意先セグメントでのビジネス維持・拡張に成功されました。

また、IBM i を部品・販売管理に利用している専門商社では、競合他社に遅れを取らないためパーツ検索や注文受付業務のDXを計画しました。しかし、少人数のIT部門は多忙で対応が困難な状況で、外部委託するにもコストが高く費用対効果を見出せませんでした。そこでIBM i用のノーコード開発ツールを導入し、IT未経験の現場社員が短期間でECサイトを構築し、DXを実現することができました。これらの2社の事例と同じく、多くの IBM i ユーザー様が、IBM i 上で低コスト、短期間、低リスクにて DX を実現されています。

さらに IBM i の後継者育成に課題をお持ちであったいくつかの会社では、新人と熟練者とのギャップ解消のために、見える化ツールと RPG 言語用の新しい開発ツール (Rational Developer for i や VSCode for IBM i など) を導入されています。これにより、新人技術者でも熟練者と同じように基幹アプリとデータベースを理解できるようになり、後継者育成がスムーズに進行し、後継者課題を克服した上で新たな DX に取り組んでおられます。

これらの DX 成功例は、毎年春・秋に行われる IBM i テクノロジーの強化と、IBM i をサポートする豊富な関連ソリューションがあるからこそ実現できているのです。





2. AS/400からIBM iへの進化

1988年にS/38の後継機として登場したAS/400は、当時より最先端の技術を搭載していました。その後、常に進化を続けて、現在では「IBM i」としてIBM Power上で稼働しています。しかしながら、依然として「AS/400」という名前で多くのお客様に呼ばれる理由は、今も多くの企業が過去のアプリケーションをモダナイズせずに、旧態依然のままご利用されていることが大きな要因だと考えられます。IBM i には、過去に構築・導入した、多くの企業にとっての重要なシステム資産を活かしてモダナイズ・DXする機能が標準装備されています。

 最新のIBM i の機能を活用することで、大規模なシステム移行や高額なコストを避けつつ、1章でご紹介した事例のように、DXを進めていただくことが可能なのです。また、システムの変化に伴う余分な労力やコストを抑えることができるため、企業のシステムの運用効率を大幅に向上させることができます。さらに、IBM iの進化に伴い、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)製品も進化を遂げており、企業の多様なニーズに応じたソリューションが提供されています。これにより、IBM iのエコシステムは拡大し続け、より柔軟な運用が可能となっています。

 IBM i の最大の特徴は、その柔軟性と拡張性にあります。過去に導入したシステムを無駄にせず、新たな技術と結びつけて効率化を図ることができる点が、企業にとって大きなメリットとなります。この柔軟性により、企業は技術の進化に迅速に対応しながらも、ビジネスの安定性と競争力を維持することができます。企業のDX実現において、IBM iのように過去の資産を活用しながら進化を続けることは、非常に有効な選択肢となり得ます。そして、進化するIBM iとともに、ISV製品も進化し、企業のビジネス環境に適応した最新のソリューションを提供し続けています。

図1. AS400は、何度も進化を重ね、現在では最新のIBM Powerで稼働するIBM iとなっています。





3. IBM iのDX・モダイナイズを支える200を超えるソリューションの品揃え

自社のIBM iのDX目標に対して、「どのようにアプローチすればよいのか分からない」や「実装する方法がわからない」と相談をよく受けます。実は、IBM iに対応したDX推進を支援するISV製品やモダナイゼーションツールは200以上と非常に多く存在しており、さらにそれらの製品もテクノロジーの進化を受けて日々アップデートや新製品が続々と出てきていることはご存知でしょうか。

そこで、IBM iを活用してどのように価値を創出できるのか、新たな可能性を広げるための「IBM i DXソリューション製品リスト」を作成しました。お客様の目標や課題に応じてカテゴリー分けしており、最適なソリューションを見つけていただけます。もし、目標や課題の整理が難しい場合や、その他お困りのことがございましたら、「IBM i DX相談窓口」までお気軽にご連絡ください。御社のIBM iのDX推進に向けたアセスメントをお手伝いさせていただきます。

IBM i DXソリューション製品リストのリンクはこちら





4. まとめ

DXを進めるには、既存のデータベースやプログラムを活かすことが重要です。基幹システムを大きく変えることはリスクやコストが高くなりがちです。IBM iは、既存資産を活用しながら無理なくDXを推進でき、最小限の改修で最大の効果を得られる、実践的なDXを可能にします。

 

日本アイ・ビー・エム株式会社 
テクノロジー事業本部 
IBM Power 事業部 
事業部長 
原 寛世 



【IBM i担当窓口】

久野朗・高橋由記子(ibmicontact@wwpdl.vnet.ibm.com

【IBM窓口】

このリンクからお問い合わせいただきますと、IBMデジタル・セールス Power製品担当よりご連絡させていただきます。

https://ibm.biz/Bdmjma

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