IBM TechXchange Japan Power User Community

Japan Power User Community とは、IBM Power 製品に関して、ユーザー間や日本IBMおよびビジネス・パートナーの専門家と連携し、IBM Power について学び、アドバイスやベストプラクティスを仲間と共有し、製品やコミュニティー・イベントに関する情報を得るためのものです。 

どなたでも自由にご参加いただけますが、情報提供については主として日本アイ・ビー・エム(株)およびその関連会社の社員が行います。 ご要望に応じてお客様あるいはビジネス・パートナー様にも情報提供にご参加いただけますので管理者までご連絡ください。

コミュニティには、無料で登録できるIBM IDをお持ちの方であればどなたでも参加いただけます。参加については、コミュニティーグループへの参加方法の記事をご確認ください。Discussionなどに書き込みいただくことができるようになります。

short URLをお使いください。→  https://ibm.biz/ibm-power-user-community

注:

・Japan Power User Community は、IBM Power Community 配下に多数作成されている世界各国ユーザー・グループの一つとして運営されています。

 ・当該グループ上でご紹介する情報は、日本アイ・ビー・エム(株)が必ずしも正式なレビューを行ったものではありません。


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IBM i 施策メッセージ第2弾:IBM i 次期システム更改の稟議上申ポイントを日本IBMがご紹介します

By HIROTSUGU HARA posted Mon October 07, 2024 04:59 AM

  

2024年10月7日

長年にわたりIBM iをご利用いただいているお客様から、IBM iのシステム更改の為の稟議書の書き方についてご相談いただくことがあります。このような時には、IBM iのメリットや将来的な価値についての経営層への説明の仕方をご助言申し上げております。今回、IBM i のお客様にとっての価値を改めて整理し、稟議書提出時の重要なポイントを紹介いたします。また、個別のご相談も承っておりますので、稟議書作成のサポートをご希望の場合は、ぜひ日本IBMにご相談ください。 

ご相談窓口

1. 上申する際に何を伝えるべきか?

2.稟議書に記載すべき見落としがちな投資対効果

3. お客様からの、よくあるご質問

4. DX、モダナイズジャーニーで将来計画を

5. 最新のユーザー事例情報を活用してください

6.稟議書準備支援室 相談窓口



1. 上申する際に何を伝えるべきか?

IBM iを長年ご利用いただいている企業の経営者の方々は、その真の価値に気づいていらっしゃるでしょうか?お使いのIBM iの中にある何十年にもわたって改修・蓄積されたビジネスロジックは、自社のノウハウやオリジナリティが詰まった御社の価値そのものです。また、これまで蓄積されたデータは、これからのAI時代において非常に重要な資産となります。

この大切な資産を守り、活用していくために、IBM iは後方互換性、高いセキュリティと信頼性、そして明確で安定したロードマップを備えています。IBM i は、世界115か国の全ての業種、あらゆる規模のお客様計15万社、国内2万社でご使用いただいており、今後も引き続きIBM i への投資とサポートを継続してまいります。自信を持って上申し、IBM iの価値を伝えましょう。

 図1. IBM i 製品ロードマップ



2.稟議書に記載すべき見落としがちな投資対効果 〜他社と比較した際の違い〜

IBM iをご利用いただいている期間を仮に20年としましょう。もし、この間にIBM iではなくオープン系システムを使用していた場合、どれほどの余分なコストが発生していたかを検証してみましょう。Forester 社の調査結果や日本のIBM iユーザーの声をもとに、その具体的な違いを解説いたします。

(1) セキュリティ対策に関する費用

世の中では、ランサムウェア被害のニュースを頻繁に耳にします。公開されていないものも数多くあるでしょう。 データ侵入のコストに関する調査 2024によると、「データ侵害コスト」の平均額は前年比10%増の488万ドル(約7億円)で、過去最高額を記録しました。

IBM i が外部からハッキングされたという報告は、これまで耳にしたことがありません。これは、IBM iの特徴であるオブジェクト指向型アーキテクチャに加え、ハードウェア・OS・データベースが一体化しており、標準で多様なセキュリティ対策機能を備えているためです。IBM i を利用しているだけで、高いレベルの防御が可能であり、悪意ある攻撃から守られていると言えます。 セキュリティ対策にかかるコストも他のプラットフォームと比較して圧倒的に少なく、侵入された場合の被害や復旧にかかる費用を考えると、IBM i セキュリティ面でも低コストなプラットフォームと言えるでしょう。IBM iのセキュリティ機能については、また別の機会にも詳しくお話しさせていただきます。

(2) システム更改費用

オープン系の基幹システムでは、多くのユーザー様がシステム更新プロジェクトに課題を抱えています。例えば .NETや、Javaをはじめとするオープンソース言語で開発されたプログラムでは数年毎のバージョンアップ時に全プログラムの単体テストを実施するのが一般的です。この際、フレームワークのやミドルウエアのサポート終了や非互換項目の確認も必須の作業となります。使用している複数のミドルウェアやサービスの相互の互換性検証はユーザー責任となり、それらの検証費用・期間も相応に大きくなります。そのためオープン系のシステム更改プロジェクトは数ヵ月から年単位になることが一般的です。 一方、IBM iでは、過去に開発したアプリケーションプログラム、ジョブスケジュール、運用監視設定、セキュリティ設定など、システム資産のほぼ全てを、基本的には何も変更せず、そのまま新しいOSバージョン上で稼働させることをアーキテクチャーで可能としています。このため、IBM iの移行作業は、移行前の環境を丸ごと保存(Save)し、新環境で復元(Restore)するだけで済みます。移行プロジェクト期間も、オープン系システムの以降と比べて圧倒的に短期間で完了するケースがほとんどです。 また、オープン系システムでは頻繁に発生する導入済みソフトウェアのバージョンアップや不具合修正、パフォーマンス対策などもIBM i ではほとんど発生しません。 このような違いにより、過去20年間で数億円から十数億円規模の人件費が削減されています。これはこの先の投資期間においても同様の効果が見込まれます。

(3) 基幹系システムの運用費用

多くのIBM i ユーザーは、基幹系システムでありながら非常に少人数で運用管理を行っています。これはハード、OS、データベース、セキュリティが垂直統合されたプラットフォームであるというIBM i の特徴に起因しています。 一方、同規模のシステムをWindowsなどのオープン系で運用する場合、IBM i の2~3倍以上の専任担当者が必要となり、人件費も2倍以上かかるという調査結果があります。Forester社の調査モデルケースでは、3年間でおよそ47万ドルに相当する運用チームの生産性が向上されたと報告されています。単純計算で20年間で約313万ドルの生産性向上がみこめる計算になります。

(4) システムダウンタイムの低減による効果

IBM i ユーザー様はIBM iが安定して稼働していることを、日々実感されているのではないでしょうか。Forester社の調査によると、IBM iを利用しているユーザーは、オープン系システムに比べて年間で平均3.5回、システム再起動を回避しています。ハードウエアの99.999%以上の高い可用性と垂直統合されたIBM i の優れたセキュリティと・堅牢性は、計画停止・非計画停止のダウンタイムが少なく、運用が中断されることがほとんどないからです。

ダウンタイムの削減は、そのままコスト削減に直結します。この調査モデルでは、1回の平均ダウンタイムは約0.5時間、1時間あたりの平均コストは約27万ドルとされており、3年間で106万ドル相当のダウンタイムが低減されるとしています。具体的なコストはお客様の環境によって異なりますが、ぜひ参考にしてください。 



3. お客様からの、よくあるご質問

 IBM i のお客様からいただく、よくある質問をまとめてみました。

 図2. IBM i に関するお客様からのよくあるQ&A

よく指摘されるがIBM i 技術者の確保についてですが、実際に不足しているのは「人材」ではなく、必要なスキルを持つ人材をうまくマッチングできていないことが主な原因です。この課題に対し、IBMはIBM i技術者プールを通じて支援を行っています。詳細は、ぜひ前回のIBM i 施策メッセージ 第1弾をご覧ください。 また、今後AIを活用したRPGコード生成アシスタントのプロジェクトも進めており、近い将来AIによってRPG開発者の生産性が飛躍的に向上されるはずです。



4. DX,モダナイズジャーニーで将来計画を

持続可能な基幹システムを維持するためには、テクノロジーの進化や時代の流れに応じたシステムの変化や新しい価値の創出が不可欠です。IBM iにはDXを実現したりモダナイズを促進する新機能が標準装備されています。また、ソリューションベンダーによる豊富なソフトウェアも、新製品や最新機能が続々と出てきています。かつてはパフォーマンスやデータ量を考慮して断念していたことも、IBM Powerの圧倒的な性能向上により、現在では大量のデータの蓄積およびリアルタイムで大規模な処理と分析が可能となりました。さらに、IBM iは最新のサービスとの連携にも柔軟に対応でき、進化を続ける技術とスムーズに統合できる点でも優れており、AI活用への準備も万全です。



5. IBM i のユーザー様による最新事例情報を活用してください。

2021年11月より、毎月第2水曜日の朝に配信している「IBM Power Salon」をご存知でしょうか?多くのIBM i ユーザー様に様々な事例をご紹介いただいております。IBM i上にある基幹アプリケーション・データを活用しながら、確実かつスピード感を持って業務をDX化している事例や、経営層への上申ポイント、人材育成計画、開発環境整備など、多種多様なテーマをお客様自身の生の声で発信いただいております。過去のバックナンバーは全てダウンロード可能ですので、ぜひご活用ください。



6.IBM i 稟議書準備支援室 相談窓口

今回、IBM iを継続利用することが、御社の次期システムにとって最善の選択である理由を説明してきましたが、さらにご相談がございましたら、「 IBM i 稟議書準備支援室」までご相談ください。稟議書準備の支援や次期システムのモダナイズに関する技術的なアドバイス等、支援させていただきます。

 

日本アイ・ビー・エム株式会社 
テクノロジー事業本部 
IBM Power 事業部 
事業部長 
原 寛世 



【IBM i担当窓口】

久野朗・高橋由記子(ibmiworld2024@wwpdl.vnet.ibm.com

【ご相談窓口】

このリンクからお問い合わせいただきますと、IBMデジタル・セールス Power製品担当よりご連絡させていただきます。

 リンク先の「お問い合わせ内容をご記入ください」の欄に「IBM i 稟議書」とご記入いただきますと幸いです。

https://ibm.biz/Bdmjma

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