IBM TechXchange watsonx Japan User Group

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コミュニティメンバーインタビュー#3 井山素さん

By HAYATE TAKADA posted Tue May 06, 2025 10:28 PM

  

watsonx User Groupコミュニティメンバーにスポットライトを当て、仕事内容やキャリア観などを自由に語っていただくインタビューシリーズ。

3回は、ソリューション共創ラボでご活躍中の井山 素(いやま はじめ)さんにお話を伺いました。

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  • 現在の所属部署と入社時期を教えてください。

    テクノロジー事業本部 ソリューション共創ラボに所属しています。パートナー様のソリューションにwatsonxを組み込んでいただくというミッションです。
    IBMには3年くらい前に入社しました。

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  • 前職ではなにをされていましたか?

    社会人になりたての頃はガラケーのブラウザのエンジンを作っていました。ezwebiモードをイメージしていただくとわかりやすいです。
    製品の特性上バグが許されないため、1つでもバグがでたらその日のうちに直さなければならなかったので、当時は地獄でした笑

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  • ezwebとかiモードという響きが懐かしすぎますね確かに当時使っていてバグなどなくカッチリ作られていたイメージがあります。
    当時はCPUクロックが133MHzだったり、画面サイズが120x160とかの時代でした。組み込みのアプリの世界ではあたりまえなのですが、C言語でのメモリ管理の文化が今でも性格に影響してると思います…。
    ガラケーは基本再起動などせず使っていくものなので、メモリの開放漏れでリークしていると1ヶ月後に枯渇して勝手にリセット再起動が発生します。そういったことが実際に起きてしまうと損害賠償になる世界だったので、とても神経質にやっていました。テストにかける工数はコードを作る3倍以上の工数をかけていました。

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  • その後はどんなキャリアでしたか?

    しばらくしてandroidが出てきた時代にガラケーが淘汰されだしたので転職することになりました。次は車業界でカーナビを作るソフトウェアメーカーに入社しました。カーナビのフロントエンドや車と連動するアプリを作っていました。

    その後何社か経験して、たまたま転職の面談でIBMの社員の方とギークな話で持ち上がってIBMに入社することになりました。

    最初はカスタマーサクセスマネージャー(CSM)のチームでした。立ち上げて間もない組織だったため、日常の業務を手探りで進める必要があり、その中で色々なことを自ら進める手腕が身につきました。
    CSM1年くらいやったあと、とある組み込みAIの案件にアサインされたことがきっかけで、こういったAIビジネスが自分にあっていると感じて、今のソリューション共創ラボでのテクニカルセールスのポジションにつきました。

    組み込みソフトウェアを長い間作っていた経験からプロジェクトマネジメントのスキルがついて、パートナー様と一緒にソリューションを作っていく今の仕事に役立っています。

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  • 印象に残っているプロジェクトはありますか?

    データ分析を扱う業務をメインでやられていたパートナー様に手取り足取りAIアプリ開発をレクチャーして、サービスリリースするところまで漕ぎ着けたことが印象的でした。
    初めてAIに着手してもらったことをきっかけに生成AIに興味をいだたいて、パートナー様自身がやりたいことをどんどん広げていけたのが印象的でした。

    あとは別のパートナー様で、新卒1,2年目の若手エンジニアの方々に向けてHTMLの基礎からWebアプリ開発の仕方をレクチャーするワークショップを数回実施し、関係性を構築できたことからIBM製品に投資していただいたことが印象的でした。

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  • 井山さんはアプリ開発だけでなく、AIにもとても詳しいイメージがありますが、どうしてそんなに詳しいのですか?

    watsonxに限らずAI全般に興味があって、ビジネスパートナー様がお客様ですので、IBM製品以外の内容も対等に話せるように常に最新情報をキャッチアップするようにしています。

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  • watsonxの魅力は何だと思いますか?

    LLMだけでなくプラットフォームとして提供していることです。既存機能もまだまだユースケースがあり、それらとLLMを組み合わせていろいろなことが実現できると思います。

    また、LLMIBM製だけでなく、最新の他社製モデルも直ぐに採用されて使えるようになることです。
    例えば最近リリースされたLlama4watsonxで即日使えるようになっていて、以前のモデルと比べて性能向上も実感できましたが、一回に渡せるトークン数が増えて、今まで難しかったことが可能になってきました。

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  • 最後に休日の過ごし方を伺ってもよろしいですか?

    平日は週3くらいで仕事終わりに夜22時くらいまでテニスをしています。

    出張が入ると運動できず…。肩こりがひどくなる歳なのでorz

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インタビューアーから一言

テニスをしているときに学生と間違えられた井山さん。若さの秘訣は運動と酒タバコをやらないことだそうです。見習いたいと思いました。
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インタビュー・執筆: Data Platform事業部 テクニカルセールス 高田 颯


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