皆さんこんにちは!IBMでデータサイエンスのテクニカル・セールスをしている斉藤明日香です。今日はこれまであまり知られて来なかったブラウザ版のSPSS Modeler Flow をご紹介したいと思います。
SPSS Modeler Flowって何?
IBM Cloud上で始めることができるブラウザ版のSPSS Modelerです。
IBM Cloudのwatsonx.ai のサービスを開始すると一緒に利用することができます。watsonx.ai Studioの1サービスとして提供されます。
次の方におすすめです
- SPSS Modelerを組織の中で広く展開するきっかけとしたい。 → ライセンス管理の運用の手間や大規模人数での利用のコストを考慮するとSaaS利用は始めやすく手軽なサービスです。
- すでに存在するSPSS Modelerの分析プロセスを軽微な変更で便利に利用したい。 → クライアントのSPSS ModelerのストリームがSaaSで使えます。
- 社内のDX教育に特定期間だけまとまった数のライセンスが必要。 → 特定の期間のみの利用にはSaaSは最適です。
課金はどうなっているの?
課金はIBM Cloudの使用料金の考え方の元になっているキャパシティー・ユニット時間(CUH)の消費で算出されます。watsonx.aiStudio (SPSS Modeler Flow)がアクティブになっている時間だけCUHが消費されます。SPSS Modeler Flowをキャパシティー・タイプ「2 vCPU および 8 GB RAM」で実行する場合、1 時間当たりのキャパシティー・ユニットは 1 となります。(詳細は watsonx.aiStudio ツールの請求詳細 、CUHの単価はこちらをご覧ください。)
無料のライトプランがございます。こちらは月毎に 10 キャパシティー・ユニット時間(CUH)の制限があり制限が来ると翌月まで利用ができません。非アクティブで 30 日経過すると環境が削除されますのでご注意ください。
ライトプラン以外ではProfessionalのプランがあります。購入に関するお問い合わせはこちらをご覧ください。
SPSS Modeler Flow の Look & Feel
ブラウザ版のSPSS Modeler Flowはこんな見た目をしています。
クライアント版のSPSS Modeler との違い
ブラウザ版のSPSSModelerはクライアント版のSPSS Modelerの機能を完全に補っているわけではなく、使えない機能や一度に見られるデータの行数が少ないなど可視性が劣るところがございます。既存のModeler Clientユーザーには操作面でもどかしい、物足りないと感じる事もあるかもしれません。違いについては今後Qiitaの記事で詳細をご紹介します。
どんなことができるの?
IBM CloudのSPSS Modeler FlowでどんなことができるのかはこれからQiitaに記事をアップしてまいりますのでそちらをご覧ください。記事をアップ次第こちらのコミュニティーでもご案内いたします。