watsonx Orchestrateは2週間に1度程度のUpdateが実施され、様々な機能拡張が行われています。
この記事では、2024年の3月15日、3月28日、4月1日に実施されたアップデートで追加された主な機能について解説します。
オンプレミスへのwatsonx Orchestrateのデプロイ
これまでSasS版でのみ提供されてきたwatsonx Orchestrateですが、CloudPak for Dataのカートリッジとして、オンプレミスに導入することが可能になりました。現時点ではSaaS版とは多少の機能差があり、AutomationBuilderの機能が利用できないなどの制約があります。
詳細については下記リンク先を参照してください。
https://www.ibm.com/docs/ja/watson-orchestrate?topic=orchestrate-feature-parity-watsonx
AIアシスタントからのスキル呼び出し
4月1日のリリースでAIアシスタントからのスキル呼び出しがサポートされました。昨年12月のUpdateにより、watsonx OrchestrateにAssistantBuilderという機能が統合され、外部のWebサイトやSlackなどの様々なチャネルと連携するAIアシスタントを実装できるようになりましたが、今回のアップデートによりAIアシスタントからスキルを呼び出すことができるようになりました。実際の手順としては以下の様な流れで利用します。
1.スキルの会話型化
スキルの拡張画面において、以下の様に「Make this skill conversational」というチェックボックスが表示されるようになりました。ここをチェックすることでこのスキルをアシスタントから呼び出すことが可能です。なお、新規にスキルを作成した場合、デフォルトでチェックされています。
2.スキルの接続
チャットインターフェース経由でアクセスした場合は、個々のユーザーがアプリケーションに接続することが可能ですが、アシスタント側でスキルを呼び出す場合、アプリケーションの接続は各ユーザーで共有されます。そのため、管理者があらかじめスキルを接続する必要があります。
アシスタント側では、LiveおよびDraftの2つの環境が定義され、それに対応して「アシスタント名 draft」と「アシスタント名 live」の2つのスキルセットが定義されます。管理者はそれぞれのスキルセットを選択し、あらかじめスキルを接続します。
3.スキルからのアクションの作成
アシスタント側でアクションを作成する際に、スキルからのアクション作成を選択することが可能になります。現時点では変数の定義などを行うことはできず、アクションを実行するためのフレーズの設定のみが可能です。
4.会話型スキルの入力フィールド数の設定
デフォルトでは、スキルの入力パラメータを1つずつアシスタントが質問してきますが、入力フィールド数の最大数を設定画面から設定することが可能です。
スキルの入力パラメータが最大数を上回る場合、入力フォームが表示され、効率的に入力することが可能になります。
以下のスキルはパラメータ数が4つのため、1つずつパラメータを確認されます。
WrokflowでのForeachのサポート
WorkflowでForeachを使用して複数スキルを並列実行することが可能になりました。
その他のUpdate
その他にも多数のスキルの追加、不具合の修正など数多くのUpdateが適用されています。
詳細については、下記リンク先を参照してください。
https://www.ibm.com/docs/ja/watson-orchestrate?topic=notes-whats-new-in-watsonx-orchestrate
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