watsonx Orchestrateは最近は月に1度以上の高い頻度で新機能がリリースされています。この記事では12月1日版で新たに提供される機能についてまとめます。
https://www.ibm.com/docs/ja/watson-orchestrate?topic=notes-whats-new-in-watsonx-orchestrate
事前構成スキルの構成
製品提供のスキルをカスタマイズすることが可能になりました。例えば、Salesforceをカスタマイズしてフィールドの追加などを行っている場合に、自動的にスキーマを同期をして、各スキルの入出力パラメータとして利用することが可能になります。
今回は試しにSalesforceのContactオブジェクトにカスタムフィールドという名前のフィールドを追加してみました。
その後、Skills and apps > Configure prebuilt skills から利用するスキルの選択を行い、カスタマイズを反映させます。
スキルを実行したところ、正しくカスタムフィールドを取得することができました。
まずはSalesforceのみですが、今後他のアプリケーションについても追加される予定です。
チャット履歴のクリーンアップ
これまで、過去のチャット履歴や実行中のタスクを削除する手段がなかったのですが、チャット画面の右上のアイコンより、チャットの履歴を削除することが可能になりました。完了済みの結果だけではなく、バックグラウンドで実行中のタスクを削除することも可能です。
動的リストを選択するためのマッピング
スキル実行時に選択リストをドロップダウンで表示するにはこれまでも、
の2つの方法で実現することが可能でした。2つ目の方法で動的に候補を取得することは可能でしたが、候補を取得するためのスキルが入力パラメータを持つことができなかったのと、OpenAPIファイルをマニュアルで編集する必要がありました。今回新たに、スキル・フロー内で呼び出したスキルの出力をマッピングして候補を表示、もしくは候補を選択済みの状態にすることが可能になりました。
設定方法は単純で、スキルフローの入力マッピングで事前に取得済みの変数をマッピングするだけです。
リスト型の変数をマッピングした場合には、候補として表示され、単一の候補をリスト型にマッピングした際には選択された状態で表示されます。実際のリスト表示のイメージは以下の通りで、あとからユーザーが値を変更することも可能です。
新しいスキルの追加
新たに以下のアプリケーションが追加されました。
- Anaplan
- IBM Cloud Object Storage S3
- Microsoft™ Entra ID
- Microsoft™ Power BI
利用可能なアプリケーションの最新のリストについてはこちらを参照してください。
また、以下のアプリケーションでは、新たなスキルが追加されています。
- Salesforce
- ServiceNow
- Trello
- ThisWay
利用可能なスキルの最新のリストについてはこちらを参照してください。
まとめ
watsonx Orchestrateにはかなり早いペースで新機能が追加されており、今回は主に使い勝手を向上させる機能を中心にアップデートが提供されました。12月中には大きなアップデートを予定していますので、今後の機能追加にもご注目ください。
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