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Business Automationで社会問題に挑む! ノウハウの仕組化による熟練者の知の継承

By Koichi Nakamura posted Mon April 03, 2023 12:30 AM

  

生産年齢人口の減少および熟練者 (いわゆるエキスパート) のシニア化が進んでいます。その結果、業務の現場では、特に経験や専門知識が必要となる業務で人手不足が深刻化し、非熟練者の教育が追い付かず熟練者の負担が限界に達しています。

この状況に対応するには、非熟練者でも高度な業務が実行できるようインテリジェントにサポートする仕組みが必要になります。また、サポートの継続的な改善のために、熟練者の知識 (暗黙知) を次の世代に継承し、非熟練者の教育スピードを加速化する仕組みが大変重要になってきます。

どの業界も同様の状況だと思いますが、例として製造現場をのぞいてみましょう。

現場において経験の少ない非熟練者は、いろいろな悩みを抱えています。熟練者の支援をお願いしたい場面であっても、”頼ってばかりも悪い”とか”熟練者は忙しくて断られそう”など心配して依頼を躊躇してしまい、その結果、より状況を悪化させることも考えられ、熟練者と同様に対応処理を実行したい、と強く思っています。また、効率良く高度な処理を実行したくても、現場はやることが多く、一つ一つの作業が非常に負担であったり、作業に使うデバイスも使い勝手が悪かったりし、何とか作業の負担を軽減できたら良いのに、と思っています。

一方、熟練者にも悩みがあります。人材育成という不可欠な役割を理解し、次世代を育成したいと思っていますが、自分が持っている経験知や暗黙知を標準化する方法がわからなかったり、文章で残すトラブル対応レポートは煩雑で負担が多いと感じ、なかなか手が回らなかったりします。簡単に(自然に)標準化できる仕組みが欲しいと思っています。中には、育成が重要だと理解してはいるものの、負担が増えるだけで自分自身のメリットが少ないと感じたり、自分の専門知識を簡単には渡したくない、という抵抗感を持っている人もおられるでしょう。自分の貢献が正当な評価につながり、知の継承へのモチベーションが上がる仕組みを必要としています。

どちらか一方だけでなく、両者の悩みを解決する、いわゆるWin-Winな仕組みが必要になってきます。

このような社会問題に、Business Automationを駆使したインテリジェント・ワークフローで挑むデモを、製造現場の生産ラインにおけるトラブル対応のシナリオで紹介します。既知のトラブルはインテリジェントなガイドで適切な対応をサポートし、未知のトラブルには熟練者の対応を分析し、新たな知識やルールとして暗黙知を標準化し継承します。

では、動画でデモをお楽しみください!
熟練者の知の継承デモ



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