Japan Business Automation User Groupとは、IBM Cloud Pak for Business Automationおよびそのコンポーネント製品に関して、技術情報を提供およびディスカッションするための日本語ユーザー・グループです。このページは,以下のURLでもアクセスできます。http://ibm.biz/JPBizAutomationUG developerWorks日本で公開されていたBusiness Automation製品の技術文章をお探しの方はこちらから。旧developerWorks Business Automation日本語版 転載文章一覧※ 本コミュニティはメンバー同士が相互に情報交換を行う場です。発信は個人の見解であり企業を代表するものではありません。
通常、プロセス・マイニングで業務分析を実施する場合、最低限以下の3つの要素が必要です。
IBM Process Mining(IPM)では、時間情報について開始時刻に加えてオプションで終了時刻を設定できます。終了時刻を使用することにより、アクティビティに要した時間や、アクティビティが開始するまでの待ち時間などの分析ができます。さらに、アクティビティが並列で処理されている場合にそのことを可視化することができます。
下表に示すシンプルなログを例として可視化をしてみます。時間情報としては開始時刻しかありませんので、アクティビティ「A1」> 「A2」> 「A3」> 「A4」> 「A5」と順番に発生しているようにみえます。
実際に、プロセスID、アクティビティ、開始時刻を使ってIPMで可視化すると、下図のような直列のプロセスが描かれます。
さきほどのログに終了時刻の列を追加したログを対象に可視化をしてみます。さきほどと異なる点は終了時刻が与えられた点のみですが、「A2」が「A3」及び「A4」の開始時刻より後に終了しています。
プロセスID、アクティビティ、開始時刻に加えて終了時刻を使ってIPMで可視化すると、さきほどの直列のプロセスとは違って、下図のように並列のプロセスが描かれます。トランジション(矢印)上にある数字はそこを通った件数を示していますが、括弧内の数字はそのうち並列で処理された件数を示しています。
IPMでは、開始時刻と終了時刻を使用することで並行処理も可視化することができます。実態に即したプロセスを可視化できることでプロセス・マイニングの分析品質を高く維持することができます。
#IPM#ProcessMining
Copy