BAWにはプロセスの起動方法がいくつかあります。
その方法の一つに、BAWにあるスケジュール機能を使う方法です。この機能を使うことで、プロセスが起動されるタイミングを「毎週◯曜日」などのスケジュール設定ができます。
ただし、これはDesignerと呼ばれる開発側の画面で設定することになるため、実際に業務をする人がプロセス起動のたびに変更したり、「◯月◯日」などピンポイントで設定することができません。
そこで、登場するのがタイマーイベントです。
プロセス内でタイマーイベントを組み込むことで、業務担当者が日付を特定してプロセスやアクティビティーの起動をすることができます。
以下が手順です。
手順1:日付の情報を取得する
取得方法にはいくつかありますが、今回は業務担当者が画面で日付を入力することを想定します。
日付の情報を格納する変数を作成するため、変数タブを開きます。プライベート変数に、以下のようなDate型の変数を追加します。
開始プロセスの後に、ユーザー・タスク(スケジュール入力)を追加します。
このスケジュール入力の実装にある新規をクリックして、日付を入力する画面(スケジュール入力)を作成します。その際、作成した変数を使用するため、チェックは入れたままにします。
Coachビューを使い、以下のような画面を作成します。この時に、日付情報が入る変数をバインディング出来ているか確認します。
手順2:タイマー・イベントをセットする
右にあるパレットの中間イベントの横にある▼をクリックすると、イベントを確認できます。そのタイマーをスケジュール入力と終了イベントの間の線にドラッグ&
ドロップします。
今回は、スケジュール入力で選択した日付の1日前に次のアクティビティーに移るシナリオとするため、イベント・プロパティーを以下のように設定します。
手順3:タイマーによって起動するアクティビティーを追加する
今回のシナリオでは、タイマー・イベントの後ろにリンクされたプロセスをドラッグ&ドロップしました。今回は、入金プロセスの起動という名前で他プロセスを呼び出すアクティビティーとしましたが、ユーザー・タスクなどでも問題ありません。
このように実装することで、スケジュール入力画面で入力した日付の1日前に入金プロセスが呼び出されるようになっています。
最後にテストをして、シナリオ通りに動くかどうか確かめてみます。
テスト
右上にある実行ボタンをクリックすると、スケジュール入力画面が立ち上がります。こちらに3日後などの日付を入力して完了を押すと、日付のデータがタイマーイベントに渡されます。今回は、1日前に割り当てる設定にしているため、2日以上前は左のように待っている状態、1日前になると右のようにタスクが割り当てられます。
以上のように、タイマー・イベントを活用することで、プロセスやアクティビティーの起動のタイミングについても、業務担当者がスケジュール管理できるような実装にすることができます。
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